これまで,3D 印刷したシェードをつかって AC 100 V と USB つまり DC 5V の照明器具をつくってきたが,これからは DC 12 V を主力にするつもりだ. 5 V でなく 12 V なのはそのほうが効率がよいこと,車両用のランプやテーブライトで 12 V がつかわれていることが理由だ. この 12 V 器具のためにどのようなコネクタをつかうべきか,だいぶまよった. しかし,すくなくとも廉価版の器具にはプリント基板などでつかわれる 4 ピンのコネクタをつかうことにきめた.
12 V のコネクタとしてすでにつかわれているものは,まず車両ではシガーソケットだ. しかし,これはあまりにおおきすぎる. テープライトなどでは 5.5 mm × 2.1 mm という同軸のコネクタがつかわれている. しかし,このコネクタはロックされないので重力がかかるような環境では使用できない. また,シガーソケットにしても同軸コネクタにしても,接続される線は 2 本だけだ. 色の制御などもできるようにするには,やはり 4 本ほしい. 多色のテーブライトには 4 ピンのコネクタが使用されている.
4 ピンのコネクタというと 2.54 mm ピッチ (0.1 インチ・ピッチ) のものが多くて,テーブライト用のも基本的にこのピッチになっている. 4 ピンのコネクタにはロックつきのものとそうでないものがあるが,ある程度の重力がかかってもぬけないようにするにはロックが必要だ. そこで,ロックつきのコネクタをさがして,それを使用することにした. 色は黒より白のほうがよいこともかんがえて,つぎのようなコネクタを選択した.
メス側は自分で加工しなければならないのがめんどうだが,他に適当な選択肢がみあたらないので,やむをえない. 器具にはオス側をうめこむが,固定のしかたがすこしむずかしい. 熱対策としてこのコネクタの周辺に排気口をあける必要があるとかんがえられるので,それとあわせて解決する必要がある. それにはもうしばらく時間がかかる.