「波のモデル」にもとづいて 3D 印刷したランプシェードの表面に模様をつけているが,これまでは整然とした波だけをかんがえてきた. それにくわえて,海の波をイメージしたランダムな波のシェードをつくってみた. 1/f の波が比較的よいようにおもうが,どうもランダムからはずれているようにおもえる.
整然とした波のなかでは,右上から左下への波または左上から右下への波またはそれらをくみあわせたかたちが比較的よいようにおもう (右下の写真がその例). しかし,海の波のようなランダムな波にも魅力があるようにおもえる (左下の写真がその例).
ランダムな波をつくるには乱数をつかえばよいが,周波数や振幅をどう分布させるかが課題だ. 最初は周波数のたかい波が比較的つよいモデルをためしていたが,1/f のモデルをつかうとより自然な波ができるようにおもう. つまり,周波数 f の波の振幅の平均値を 1 / f^2 とするモデルだ. これは 1/f ゆらぎのモデルにちかい.
それでもなお,こうしてつくったシェードをみると,ランダムからはずれているようにみえる. 20 個ないし 40 個の周波数も方向もランダムな波をかさねあわせているが,横方向の周波数は整数でなければならないという制約があるため,実数値をもとめたうえで整数化しているところに原因があるかもしれない.
追記 (2020-11-25): 「波のモデル」ということばは漠然としすぎているので,「波合成モデル」とよぶことにした.