深圳にきて 4 日めはついに雨になったが,それほどはげしくないし予報のように雷が鳴ることはなかったので,华强北をあるきまわった. どこになにがあるか,だいぶわかってきた.
深圳にきてこれまで天気はよかったが,ついに雨になった. 雷雨ときいていたが,いまのところ雷の音はきいていない.
雨の日はある程度ホテルでゆっくりして,ホテルのちかくや地下鉄の駅のそばにいくという方針をたてている. きょうはやはり华强北にいくとしよう. ここなら,みるべき場所はみなビルのなかだ. おとといは駅の北側を中心にあるいたので,きょうは南側を開拓することにした. 最初に,おもわず,おとといもみた LED 屋がはいったビルにはいってしまった. おとといは LED の写真がうまくとれていないので,この機会に写真をとりなおそうとおもって,再度このビルをまわったのだが,多数の写真をのせるので,この件は別の項目にする.
あるビルで「孵化」という文字をみたが,これは incubation という意味だろう. 起業しようとしているひとのための場所なのだろうが,それ以外にも深圳ではいろいろなものが孵化しているにちがいない.
最初にはいったビルは半導体が中心であり,それもほとんどがテープに巻かれた状態で売っている. プリント・ボードを量産するときは,こういうテープを買って,どこかで量産設備を借りてつくるのだろう. しかし,テープにかくれて,なにを売っているのかも私にはよくわからない. 1 級管とか 2 級管とか書いてあるが,よくわからない. MOS 管と書いてあるところもある. 管というと日本人には真空管をおもいださせるが,これらは半導体なのだろう. 型番からみると,1 級管はダイオード,2 級管はトランジスタだろうか? IC も幅のひろいテープに巻いてある. こういうものを中心に売っているビルがすくなくとも 2 つあった.
ホテルを通る地下鉄 2 号線の通りの南側も北側と同様にスマホばかりのビルがめだつ. ビル中の店がスマホ・ケースばかり売っているのは目がくらむ. ケースをつかわない私にはなんの興味もない. そのなかにすこしは USB メモリやメモリ・カードの店がある. Olympus でとった写真を MacBook でみるにはカード・リーダが必要だが,もってくるのをわすれたし,最近は紛失して不足していたので,ここらで売っていれば買おうとおもった. しかし,あまり売っていそうな店がない. こういう店のなかでもすこしは興味をひくものがあった. 何枚か写真をのせる. 2 枚め以降の写真は商品ではなくて,フィラメント電球をつかっているところに注目して,うつした. しかし,iPhone でうつしても,にじんでしまってフィラメント電球であることがわからない.
华强广场の入口ちかくにオレンジジュースの自動販売機があった. オレンジをその場でしぼって販売するというので,ためしてみた. 2 番めの写真のように上にオレンジがはいっていて,3 番めの写真のようにそれがおりてきて,しぼられる (しぼっているところはみえない). 何個かしぼって,やっとカップ 1 杯のジュースがでてきた. これで 10 元. 濃縮還元なら 1 リットル買える値段だから,あまりこの機械をつかうひとはいないのだろう.
いくつかビルをみたあとで赛格电子市场というビルにはいった. ここはコンデンサやスイッチなど,もっと古典的な部品を中心に売っている. 電源アダプタなども売っているが,さまざまなものがまざっているからそれらは中古品なのだろう.
LED をうまくとろうとすると,まわりは暗くなってしまう. あとでガンマ補正しているが,それでも目でみたのとはかなりちがってしまう.
3 階には USB 屋があった. ここはスマホのビルではなくて 4 階には PC も売っているから,USB 屋でもメモリカードを PC につなぐための カードリーダを売っている店もあるにちがいない. しかし,みえるところでカードリーダを売っている店はひとつしかみかけなかった. そこには客がいたので,しばらくしていってみた. 4 種類くらいのカードリーダのなかから USB 2.0 標準 SD カードだけの最低限のものをえらんで買った. 15 元だった. 20 元をこえる値段をいったら値引き交渉しようとおもっていたが,その必要はなかった. しかも,深圳にきてはじめて,ここでは英語が通じた. ことばをつかわずにどうやって買うものをきめ,値引き交渉しようかとかんがえていたのだが,必要はなかった. (あとで AliExpress.com でカードリーダの値段をしらべたが,もっと安いものが多かった. その気になればもっと値切ることはできただろう.)
さらにそのビルの上の階にいくと,村田 (Murata) の部品を専門にあつかっているらしい店もあった. 部品屋のなかで日本のメーカのなまえをみるのは村田くらいだ.
ここには 3D プリンタ屋があった. べつのビルでも 3D プリンタ屋のなまえはみたが,店はみあたらなかった. ここがはじめてみる 3D プリンタ屋だ. ここにはプリンタも何種類かあり,そのなかには JG Aurora と書かれたものもあった (3 番めの写真の左側のもの). これは私がいつもつかっている透明フィラメントのメーカだ. プリンタをつくっているのは知らなかった.
中国ではデルタ型のプリンタもいろいろつくられているが,デルタ型のプリンタはこの店にはなかった. 天井ちかくにフィラメントが多数はりつけてあったが,JG Aurora のものはないようだった.
さらに上の階には USB ハブなどが多数展示されている. デイシン (Dasyn.com) で売っているのによく似たものもたくさんある. おなじようにみえるハブがさまざまなパッケージにはいっている. デイシンで輸入する際にもパッケージにはいったものとそうでないものとがある. よく似ているが,部品やボードはさまざまであり,さまざまなメーカでつくっているようにみえる. ハブ以外にもスマホをたくさんつなげる USB 充電器などもある. 私にはあまり興味がないが,デイシンの顧客のなかにはこういうものがほしいひともいるらしい. しかし,充電器だとさすがに日本で売るには <PS>E マークつきでないとまずいだろうから,これらの機器を安く輸入販売することはできないだろう. ほかにもいろいろなものがあり,インタフェースも USB 以外に HDMI,イーサネットなどがある. しかし,それほどおどろくようなものはなくて,だいたいまっとうな機能の製品だ. もっとおもしろいものが見たいが,どこにあるのか,まだみつけられない.
ふたたびすこし下の階におりて,オーディオ機器をみる. 韓国の現代製のようだが,volume が 3 つついているのがよくわからない.
つぎの写真はほかのビルでみた店舗の照明だ. これらもフィラメント電球なのだが,写真ではわからない.
すでに 4 時をすぎていたので,もうホテルにかえろうとおもった. たまたまホテルがある道ではなくて深南中路という道をあるいていくと,そこにも龍胜通讯市场とか双龙通讯市场とか吉翔通讯配件市场とかと書かれたビルがある. 道をあるくよりそこをあるくほうがよいとかんがえて,はいってみた. そこにはスマホや携帯電話の部品が中心の店があつまっていた. 完成したスマホやケースには興味がないが,部品はおもしろいかもしれない. つぎはここにきてみたいとおもった. しかし,あすは土曜日なので,たぶんやすみなのだろう.
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