2011 年に Kickstarter で資金をあつめて開業した Printrbot が,さまざまなこころみをつづけてきたにもかかわらず,ついに閉じることになったという. 私は Printrbot から木製の 3D プリンタを買ってくみたてたが,そのときはそのつくりのまずさに閉口した. それ以降,製品やキットを買ったことはないが,その後もめまぐるしく製品をいれかえているのをみて,身勝手な会社だとおもってきた. つぶれるのは時間の問題だったのだとおもう.
有名な店だったのでさまざまなメディアでとりあげられているが,Make: のページ Pioneering Desktop 3D Printer Maker Printrbot Closes Shopをとりあげておく.
Printrbot は maker としてさまざまなこころみをつづけてきたから,Make: がそれを賞賛するのは当然だとおもう. しかし,製品やキットを買うものにとっては,機械工学の常識も理解しないままそれらをつくり,顧客をかえりみずにめまぐるしく製品をかえるやりかたがいつまでもつづけられるわけがない. クラウド・ファンディングで資金をあつめて,つくりたいものをつくることをつづけていくのは maker としてのひとつのやりかたではあるが,つくったものを売るのであれば,もっと技術をみがき,顧客のことをかんがえる必要があるだろう.
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