特許の拒絶対応をまちがえて危機的な状態になっていたが,その拒絶査定をした審査官に会って指南してもらうことで,成立させられる見通しになった. まだ手続きはこれからだが,親切にしてくれた審査官と「審査官に会う」というヒントをもらった弁理士に感謝している.
会社づとめしているときは特許の手続きは知財担当者にまかせていたが,いまは基本的にすべてを自分でやっている.個人事業であり現在は赤字ないし黒字すれすれなので,かけられる予算はかぎられている.そのため,電子出願から審査請求,補正書や意見書の提出まで他人にたよらずにやっている.
ある国内特許の拒絶査定をうけて意見書をだしたが,その内容に多々,問題があった. そのため特許が不成立となる可能性がたかい危機的な状態で最後の補正書と意見書をださなければならないことになった. ある特許事務所に相談しにいったが,成立させられる確率は 5% といわれて,そのままかえってきた. しかし,そのとき,どうしたらよいかわからないときには審査官に面会するのがひとつの方法ということをきいて,ダメモトとおもって拒絶査定をくれた審査官に連絡した.
その審査官に会うまでは半分あきらめていたのだが,会うことで期待以上の結果がえられた.つまり,会ってみると「最後」のときには原則的にはできない補正もみとめてもらえることになり,成立させるための補正の方法も示唆してもらうことができた. さらに,いきなり意見書を書くとまちがえて不成立になる可能性もあることから,事前にみてもらえることになった. 道がひらけることを期待して会ったわけだが,期待していた以上の結果がえられた.
追記:
あとはつけたしでしかないが,審査官には最初は電話で面会の予約をした.
特許庁の本庁で面会するものとおもっていたが,本庁は耐震工事中なので現在は六本木の仮庁舎にいるのだという.
入館手続きのためのバーコードをメイルでおくってもらって,それをもとに QR コードつきの入館証をもらい,六本木グランドタワーにある仮庁舎に入館した.
まちあわせの時刻をすぎてもその場所に審査官があらわれないので,内線電話で連絡をとった.
その階の面会室があいていないようで,別の階で面会した.
審査官はていねいな態度でかつ親切に対応してくれた.
約 1 時間の面談で結論がえられ,今後はそれにしたがってすすめることになった.