年末年始には,あちこちで並木やクリスマス・ツリーなどが LED でかざられている. 東京駅周辺と代々木公園周辺で 24 日にそれらをみてきたが,「LED は点」としかかんがえられていないということをあらためて感じた.
どういうイルミネーションがおこなわれ,何に人気があるかを知るのがひとつの目的だったが,同時に LED の光をどうすればうまく写真で表現できるのかをためしたいという意図もあった.
東京駅周辺では「東京ミチテラス」や丸ビル内のクリスマス・ツリーなど,人気のイルミネーションがある. 大手町にもイルミネーションがあるというので,大手町を出発点として,銀座までいく計画をたてた. 夜 7 時すぎの大手町にはほとんど,ひとがいなかった. イルミネーションをみるひともない.
GPS がうまくはたらかなかったので,しばらく方向がわからなかった. 結局は自分の勘がただしかったのだが,これまで,勘にたよって逆方向にいったこともあるので慎重に方向をみさだめた. 大手町のイルミネーションをいくつかみてから,「東京ミチテラス」にいった.
東京ミチテラスのいりぐちには数 10 人程度のひとがかたまり,交通整理していた. 事故を心配していろいろアナウンスされていたが,あるくのに困難を感じるほどの人出ではなかった. シャンパンゴールドの LED といううたいもんくだが,ほとんどは,おなじ色の点が木々にまかれているだけだ. 青色 LED もつかわれ,シルクスクリーンに動画がえがかれたりもしているが,それほど気をひくものもなかった.
丸ビルや三菱一号館などですこし建物内にもはいってクリスマス・ツリーをみたが,基本的には木かざられた並木道をずっと有楽町まであるいていった.
そこから銀座駅までいき,渋谷まで地下鉄でいく予定だったが,まだ見のこしたものがあるようにおもって,東京駅までもどった. Oazo もみてきたが,イルミネーションには関係ないゲルニカをのぞけば,とくに印象的なものはなかった.
東京駅までもどってきてしまったので,そこから丸ノ内線と銀座線をのりついで渋谷までいった. すでに 9 時をすぎていたが,代々木公園のイルミネーションは 10 時までということだったので,十分な時間があるかどうか,すこし心配だった.
渋谷駅から公園通り方向をみると,すでに青色 LED が巻かれた並木がみえる. 公園内にはいると LED の密度がたかくなるが,やはり「点」以外のものはすくない. それほど変化があるわけではないが,ここが一番人気の場所だという. 青色 LED がひろくつかわれるようになった当初はもちろんだが,いまでも青がもっとも人気のある色ということだろうか? 東京駅周辺とくらべると,ここのほうが話し声が多くて,活気がある. 若いひとにはここのほうが来やすいということだろう.
クリスマス・ツリーには点でない LED 照明もつかわれているが,並木など,ほんものの木をかざっているのは「点」の LED を光らない線でつないだものが 99% だ. それがもっとも安価だから大量につかうことができ,消費電力もひくいからエコだ. そして,たぶん人々が LED にもとめているのがそういうものだからだろう. Web で検索するとそういうイルミネーションに人気があることがわかる.
「点」に人気があるということは信号機でもそうらしい. 照明の展示会できいたことだが,信号機のために面の照明つまり「つぶつぶ感」のないライトを開発したが,不人気なので,つぶつぶにもどしたという話をきいた. LED にもとめられているのは点だということだ. 点の LED は写真をとるうえでもぐあいがよいようだが,それについては別項で書くことにする.