Steve Jobs が死んだあと,Apple の製品がしだいに輝きをうしなっていくことを感じていたが, 最近買った MacBook Air をつかって,さらにその感をつよくした.
この MacBook にはコネクタとして USB Type C しかついていない. その単純さやラディカルなところは Jobs の思想がうけつがれているといえるだろう. しかし,電源接続にまで USB をつかうのは問題がおおきい. 心配していた事故がついにおこってしまった. 電源をつないだまま落下などさせてコネクタにつよいちからがかかると,コネクタがこわれてしまう. まだ本体側はだいじょうぶなようだが,ケーブル側のコネクタはまがり,接触しにくくなった. これまでつかってきた MacBook ではコネクタがあまりに容易にはずれるのがぐあいわるかったが,今度は逆だ. いずれもユーザビリティを十分に考慮しない設計だ.
あたらしい MacBook Air でつかいにくいところは,それだけではない. タッチパッドは 2 段になった.つまり,よわく押すとクリックするが,つよく押し込むと別のスイッチがはいる. そのため,タッチパッドをつかって描画するとき, 「あたらしい MacBook のつかい勝手」に書いたように,ドラッグするとタッチパッドがカチカチふるえてしまう. これは致命的な問題だ. キーもタッチがかわり,とくにタッチが軽くなったことで押しまちがいがふえた. これらの問題は慣れれば解消される可能性があるかもしれないとおもってきたが,すでに 1 ヶ月ほどつかっているのにかわらないから,設計に問題があるとかんがえざるをえない.
iPhone もそうだが,MacBook ももう,あきらめなければならないかもしれない. Apple にかわる会社がどこかでてこないものか.