1 月 30 日から東京ビッグサイトでひらかれている TCT Japan という 3D 印刷の展示会にいってきた. この展示会は海外のあちこちでひらかれているものの日本版であり,今年がはじめての開催だという. 東京ビッグサイトで来週も 3D プリンタの展示会がある. そのため両方に出展できない会社は一方だけになり,出展者数は減るはずだ. しかし,TRAFAM が TCT Japan のほうに出展したためか,金属 3D プリンタに関しては充実した展示だった. しかし,樹脂の 3D プリンタの出展は比較的すくなく,そちらに興味がある私にとっては少々ものたりなかった. 来週の展示会に期待したい.
昨年まで,この時期の東京ビッグサイトでは「設計・製造ソリューション展」などとともに 3D プリンタの展示会がひらかれていた. 今年もそれとあわせて,来週「次世代 3D プリンタ展」というのが開催されるが,今週ははじめて TCT という名前をかぶせた 3D 印刷の展示会がひらかれた. これまで「Nano Tech」と同時開催だった「設計・製造ソリューション展」は 1 週間あとにずれたが,同時開催の 3D プリンタの展示会は TCT Japan として,今回も Nano Tech とともにひらかれたということだ.
めだったのは金属 3D プリンタであり,それを開発してきた経産省関連の技術研究組合 TRAFAM のブースもめだっていた. Stratasys などもブースをかまえているが,樹脂の 3D プリンタは脇役であるようにみえた. それでも,いくつかのブースで花瓶モードによる印刷品やそれにちかいかたちのものをみた. 精度がよいであろう Stratasys の展示品でも,表面が直線や円弧ならきれいにできているが,それ以外の曲線はかならずしもなめらかではない. もちろん,みがけばきれいになるが,他社の展示品もふくめて,後処理なしできれいに印刷できるかどうかという点になると,まだ課題があるようにおもう.
表面に凹凸をつけるとそのかたちがつくだけでなく,凹凸のかたちに依存した模様がみえるようになる. "Carbon" のブースで「アトラス」による試作品として,さまざまな凹凸をつけた部品が展示されていて,その表面の模様にすこし興味をひかれた.
Nano Tech では内閣府の SIP のブースがめだっていたが,ここにも 3D 印刷のプロジェクトがあり,展示されていた. もちろん,Nano Tech の他のブースにも 3D 印刷関連の展示がある.