これまで 20 数年間,必要に応じて加湿器をつかってきたが,最近はつかっていなかった. しかし,最近の空気の乾燥は異常だ. それらのふるい加湿器をとりだしてきたが,十分に加湿できない. そのため,もっと加湿能力の高い加湿器を買おうとおもいたって,Vornado の HM4.0-JP という加湿器を買った. 加湿能力とタンクのおおきさに特徴がある気化式の加湿器であり,タンクがおおきいのはよいが,いささか期待はずれだった.
仕様上はタンク容量が 15 リットル (タンクは 2 個あり,それらをあわせたもの),加湿能力は 1500 ml/h となっている. タンク容量はまちがいないが,加湿能力 1500 mm/h はない. 説明書などでもタンクの水が 24 時間以上もつと書いてあるが,使用してみるとファンのつよさが最大でも 2 日くらいもちそうだ. 1500 mm/h なら水は 10 時間でなくなるはずだから,実際の加湿能力はその半分以下ということになる. 1500 mm/h というのは湿度 0% のときの値なのかもしれない. 湿度がひくいといっても 20% 以上はあるので,そのぶん加湿量はへってしまう. しかし,タンクがおおきいぶん給水のてまははぶける (そのかわり水をいれたタンクは重い) から,その点では選択はまちがっていなかったとおもう.
Kakaku.com の口コミにもあったが,この加湿器は構造が非常にかんたんで,水をいれなければ軽い. しかし,日本のメーカの気化式加湿器にはこまかい芸があるが,それとくらべると問題がおこりやすいようだ. 床が水浸しになることさえ,あるようだ. 日本語のマニュアルだけでは不十分なのでアメリカで販売している製品のマニュアルをみると,いろいろ注意書きがある. 8 時間以上,水をいれたまま停止状態におかないようにするのがよいという. 24 時間,とめずに運転することをすすめている. そうしないと水漏れや細菌の繁殖などの問題が発生しやすいようだ.
この製品は 24000 円もするが,アメリカでは 100 ドル程度で売っている. ただし,機種名に JP がついているのは日本仕様という意味だろう. アメリカよりは電圧がややひくいし,もしかすると東日本では周波数がちがうから,アメリカから輸入するとうまく動作しない可能性もある. アメリカではよく売れるサイズなのだろうが,日本ではめったに買うひとがいないサイズ (加湿能力でも物理的なサイズでも) だから,高いのだろう.
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