螺旋 3D 印刷で球体をつくるとき,通常の 3D プリンタでその上端まで凹凸をつけようとすると,ヘッドにやや無理なうごきをさせることになる. しかし,上まで凹凸をつけたいというニーズは当然あるので,ある注文を機会にそれをためしてみた.
螺旋 3D 印刷で上端に凹凸をつけるにはヘッドを上下にうごかす必要がある. そうするとヘッドがすでに吐出したフィラメントにぶつかることがさけられない. そのため,上端は表面がけばだち,フィラメントにすきまができるのをさけるのがむずかしい. 下の写真は凹凸のふかさを制御し,フィラメントのピッチを制御することによって,その欠点が比較的めだたないようにしたものだ.
直径がおおきくなると,穴があくのをふせぐのがむずかしくなる. 上の写真では穴があいているのがわかりにくいが,下の写真ではそれがわかる.
2019-11-19 追記:
このシェードをつかってもらったお客さんから,シェードがわれたという連絡をいただいた.
上部はかなり無理なつくりかたをしたので,強度が不十分だったのだろう.
やはり上部に模様をつけるのには危険がある.