写真のダイナミック・レンジをたかめるために,しぼりをかえて撮影した複数の写真を合成することがしばしばおこなわれるが,はやいうごきがある場面ではゴーストが生じる. 3D デザインランプの撮影においてはランプがうごくことはないが,交流でランプが点滅するときにはゴーストが発生しうるとかんがえられる. それをかんがえても,やはり 1 枚の写真で必要な情報をとりきれるようにするのがよいとかんがえられる.
Wikipedia の High-dynamic-range imaging の項には複数写真合成によってゴーストが生じるという問題がしめされているが, 3D デザインランプの撮影においてもダイナミック・レンジの拡大が必要なので複数の写真を合成しようとすると,撮影がむずかしくなることがわかっている. 3 脚を使用して撮影するなどすればだいたいの問題は解決できるとかんがえられる. しかし,安価な電球を使用した 3D デザインランプは交流点灯するとあかるさが高速に変化するから,うごきはしないが変化が生じて,それがゴーストの原因になりうるとかんがえられる.
ゴーストなどの問題は複数枚合成をやめれば解決する.撮像素子がおおきいカメラを使用すれば,3D デザインランプの撮影においては複数枚合成しなくてもほぼ満足できるようにおもう. その理由はたぶん,太陽光でつくりだされるコントラストは 1 枚の写真でとりきれないことがあるだろうが,3D デザインランプの場合はそのあかるさが太陽光にくらべればずっと暗いため,それほどのコントラストは生じないとかんがえられるからだ. しかし,そういうカメラで撮影した画像は印刷したり通常のディスプレイで表示したりするにはダイナミック・レンジがたかすぎるので,1 枚の写真を処理するにも HDR 画像を処理するのと同様にダイナミック・レンジを圧縮することが必要になる (Tone mapping 参照) . これまでそれを Macintosh の「写真」アプリの編集機能をつかって手動でやってきたが, さまざまなトーン・マッピングの手法が開発されているので,適当な手法をつかって自動的に圧縮することを検討する必要があるとおもう.
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