数年間,螺旋 3D 印刷でシェードや電球カバーをつくるのに透明度のたかい PLA をつかってきたが,それが入手困難になった. 透明度がたかい PLA がみつからないので,やむなく PETG をつかおうかとかんがえている. すこし温度をあげればほぼ PLA と同様に印刷でき,品質も確保できることがわかったが,熱によわいことは PETG にしてもあまりかわらないことがわかった.
PLA は本来は非常に透明度がたかいのだが,もろさをおぎなうために添加物をいれると透明度がおちる. 透明度のたかい PLA をさがして,数年前まで日本のメーカの PLAGO というフィラメントをつかい,最近まで JG Aurora のフィラメントをつかっていたが,どちらも入手できなくなったようだ. 第 3 の PLA フィラメントをさがしたが適当なものがみつからない.
そこで,以前からためしていたポリカーボネートを再度ためすとともに,PETG をためしてみた. ポリカーボネートはやはり 260℃ 以下の温度で透明にしあげるのはむずかしい. それに対して PETG は温度を 260℃ にちかづければ PLA とほぼおなじように印刷できる. PLA よりはやや印刷速度をあげることができるようだ.
たかい印刷温度が必要になるということは,それだけ耐熱温度がたかいということではないかと期待したが,ためしてみると PLA と同様に 60℃ をこえるとやわらかくなってしまう. それでも,PLA のようにもろくはないので,その点はよい. 生分解性ではないので環境負荷は PLA よりたかいとかんがえられるが,燃焼させても有害物質はでにくいようだ.