日本人はしばしば自国にすぐれたものがありながら,他国のものをうらやむ. 科学技術においてもそうだが,政治においてもそうなのではないか. コロナウィルス騒ぎがはじまってから,安倍首相も他国の大統領・首相もそれへの対策や国民の説得にちからをいれている. そのなかで,日本ではドイツのメルケル首相の演説に対する評判がたかい. 安倍首相に対してきこえてくるのは批判ばかりだ. しかし,それは伝統的に他国のものによりたかい評価をあたえることによるものではないか.
客観的にみれば,世界からはコロナウィルスに対する日本の対策は比較的たかく評価されているといっていいだろう. 台湾などはもっとうまくやったといっていよいだろうし,韓国もうまくおさえこんでいる. しかし,とくに韓国は日本と国情がちがうから,おなじようにはできないだろう. ロックダウンのようなつよい措置がとれず,また韓国より個人情報によりデリケートなとりあつかいが必要とされている日本において,現在とられている方策はおよそ適当なのではないだろうか? 失敗はあったとおもうが,失敗はすみやかに修正されるほうがよい. 適切に修正された結果が現状なのではないか.
となりの芝生ばかり見ずに,もっと足元をみることがよりよい未来に通じるようにおもう.
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