Web で「岩塩 成分」と検索すると,塩の成分をリストしたページがいろいろみつかる. それをみておどろくのは,まちがいや誤解をまねく記述の多さだ.
あえてもとのページへのリンクは書かないことにするが,たとえばヒマラヤの岩塩について,つぎのような記述がみられる.
塩化ナトリウム…39.1g カルシウム…274mg 4マグネシウム…211mg ...
岩塩は塩なのだから,塩化ナトリウムが 39.1 g しかはいっていないということはありえない. 39.1 g はナトリウムのおもさであって,塩素ははいっていないとかんがえられる.
つぎのページにはさまざまな塩 (海塩中心) の比較表がある.吟味されたものだとかんがえるが,塩化ナトリウムが 80% くらいのものは何があるから 100% になるのかわからない. マグネシウムがすくなすぎるのではないか?
つぎのページには海水の成分が書かれている.
それによると
塩素(Cl) 18,980 ナトリウム(Na) 10,556 マグネシウム(Mg) 1,272 硫黄(S) 884 カルシウム(Ca) 400 カリウム(K) 380
マグネシウムや硫黄 (硫酸イオンの一部 ?) の比率がたかいことがわかる. しかし,このままの比率だと苦くて料理にはつかえないという記述がある. そういう事情から,「自然」にみせつつおいしくした市販の塩について正確でない記述がみられるのではないか?
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