PET-G 製シェードにすじがはいるが原因がわからないということをこのブログに書いた. そのときは PLA だとすじははいらなかったが,条件によってはそれが気になることがわかった. すくなくとも PLA の場合は温度の変化がすじをうみだすことがわかったので,温度スケジューリングを変えることで解決した.
PET-G シェードにすじがはいるようになったのをきっかけとして,すべてのシェードを PLA でつくるように製品を大変更した. しかし,PLA にもすじがはいるようでは,是が非でもこの問題を解決しなければならない. つぎの写真はすじがめだつトロピカルフルーツ風のシェードだ.
すじがはいる原因として機械系をうたがったこともあるが,デルタ型のプリンタで機械系で水平なすじがはいることはかんがえにくい. そこで温度変化をうたがった. これまでは射出時のフィラメントの温度を 5℃ きざみで変化させていたが,それが荒すぎるということがかんがえられる.5℃ 変化するとフィラメントのかたちがかわり,光の屈折が変化することがすじがみえる原因ではないかとかんがえられる. 上の写真ではすじがこまかくはいっている部分と荒い部分とがある. こまかい部分は温度が振動的に変化している (上昇と下降をくりかえしている) 部分だとかんがえられる. つまり,5℃ 上昇したり,ふたたび 5℃ 下降したりということをくりかえしている. 荒い部分はおなじ温度がつづいている部分だとかんがえられる.
そこで,温度を 1℃ きざみで変化させるようにし,かつ振動的なふるまいがおこらないようにすることで,すじがめだたないようにした. まだ 1℃ が最適かどうかはわかっていない.