日本では「進め」の信号の色は青とされてきたが,英語では green light だ. 青と緑のあいだの色であることはたしかだが,それをなぜ日本だけ青信号というのか? いろいろ理由があげられているようだが,すくなくとも,本来の色は緑なのにまちがって青というようになったというような説は信じることができない.
ヒトが光の色を認識するときの基本は 3 原色つまり,青,赤,緑だ. 青も緑も原色であり,信号の 青 ないし green はそれらの中間の色だ. その中間にある色にいろいろなまえがつけられてはいるが,信号のように 3 つだけくべつするばあいにはどちらかによせて 青 または 緑 とよぶのがかんたんだ. 英語ではそれを緑によせて green light とよび,日本語ではそれを青によせて 青信号 と呼んでいるとかんがえることができるだろう. なぜ英語で緑によせたのかというと,欧米人は青にすこし緑がまざった色を緑とよぶ習慣があったからだろう. 日本人はおなじ色をもともと青とよぶ習慣だった. しかし,いずれにしても中間色をどちらかによせて表現したということでは,かわりがない. どちらかがまちがっているなどということはできない.
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