5 年以上,螺旋 3D 印刷をつづけてきて,ノズルのサイズは 0.7 mm がよいということがわかっている. しかし,世にでまわっているノズルのサイズは 0.6 mm のつぎは 0.8 mm であり,0.7 mm のものはなかなかない. やむをえないので 0.6 mm のノズルの穴をドリルでひろげてつかっている.
3D プリンタのノズルの標準サイズは 0.4 mm だ. プリンタのキットを買うと 0.4 mm のノズルがついてくる. しかし,これで螺旋 3D 印刷すると期待されるスピードがだせない. 0.6 mm ならほぼ満足するべきスピードで印刷できる.
0.8 mm にするとスピードはもうすこし加速されるが,フィラメントの量をふやさないとフィラメントのあいだにすきまができるたり,かたちがくずれたりすることがある. すきまや形くずれがなくても,こまかい模様がつくりにくくなる. また,0.8 mm にするとフィラメントが白化しやすくなるため,ヘッドの温度調節がむずかしくなる.
そこで,ちょうどよいサイズは 0.7 mm ということになる. 0.6 mm, 0.8 mm と 0.7 mm とではたいした差はないようにみえるかもしれないが,ノズルの面積でいうと 0.7 mm は 0.6 mm より 36% 増加し,0.8 mm より23% 減少する. この増減はちいさいとはいえない. フィラメントの性質にかなり影響をおよぼすということだ.
0.7 mm のノズルも Aliexpress でたまにみかけたが,たいていはさがしてもみつからない. しかたがないので,真鍮製の 0.6 mm のノズルをノズル・クリーニング・ドリルでひろげてつかっている.