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情報通信博物館:コンピュータ館

ブラザーのプリンタ HL-L3230CDW のローラーに紙がまきついた結果…

数週間前にカラープリンタ HL-L3230CDW のなかでローラーに紙がまきついた. それ以来,調子がすこしずつ悪化してきた. そこで,本体一式を買い換えることをきめるとともに,当面の使用のために,ついに裏をあけて荒療治した. その結果,問題はのこっているものの,そこそこの印刷ができるようになった.

数週間前,色インクをべったり使用する印刷をしたとき,途中で印刷がとまってしまった. ローラーの前後に紙があるだけなら容易にとりだせるはずだが,そうはいかなかった. トナーを定着させるためのローラーは 2 個がくみあわされている (下図の赤線部分) が,そのうちのオレンジ色のものに紙がまきついた. 何重にも巻きついて,トナーで紙どうしが接着されてしまった. そのため,やむなくカッターなどをつかって紙を切断し,とりのぞいた. 完全にはとりのぞけずに一部があとからでてきたが,それらが排出されれば正常に印刷できるようになるだろうとかんがえていた.

HL-rollers.jpg


実際,それからしばらくはほぼうまく印刷できていた. ところが,やがて紙にくの字形のしわができるようになり,それが 1 個から 3 個にふえていった. しわの部分ではトナーがうまく定着せずにはがれてしまったり,逆にしわのかたちにトナーがついたりするようになった. そこで,ついに HL-L3230CDW の背面パネルをあけてみた. 2 個のローラーのうちの 1 個 (定着ユニット?) に巻いてある黒いプラスティック・シートが破れているために印刷がうまくいかなくなっていることがわかった.

ローラーを交換するのがのぞましいが,そのためには修理にださなければならない. 消耗品一式がついたプリンタの価格が 22000 円ほどだが,修理にもほぼ同額かかる. 修理にだしたばあいには消耗品はついてこないが,もう 1 台買えば 22000 円以上に相当する消耗品とともに,本体あるいは本体の交換部品一式もついてくる. そこで,修理ではなく本体交換することにした.

しかし,2 台めの本体がとどくまでにもプリンタをつかいたいので,やぶれた黒いシートをとりのぞいてみることにした. ローラーをきずつけないようにしながら,ラジオペンチでひきちがったり,カッターで切ったりしながら,10 分ほどかけてシートをとりのぞいた. そして印刷してみると,紙のはしが黒くなる場合もあるが,ほぼうまく印刷することができた. これでしばらくつかってみよう. そのあいだにもう 1 台がとどくだろうから,そこで,どちらをつかうかをきめればよい.

ブラザーのプリンタはこれで 3 台めだが,だいたい灰色の部分の色がうすい. ところが,黒いシートをはがしてから印刷すると,灰色の部分が濃くなった. キャノンなどと同程度の濃さだ. このほうがバランスがよい. Google map などを印刷すると,もともとはうすくて見づらいのだが,これなら見える印刷ができる. これはおもわぬ副作用だ.

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