アイミーブですこし遠出をしたついでに角川武蔵野ミュージアムをみてきた. 現在はゴッホの絵をテーマにしたインスタレーションを展示しているが,それだけでなく,様々な本がならべられたライブラリなどもみてきた. あとでかんがえると,これは「買えない書店」だとおもう.
5 階ではゴッホの絵をつかった部屋一面のプロジェクション・マッピングを中心とする展示をしていた. Gianfranco Iannuzzi というアーティストがデザインしたのだという. ゴッホとは関係ないさまざまな音楽をともなっている. クラシック系が多いがポップスもあり,グバイドゥリナもつかわれている. 床にもゴッホの絵がうつされているが,それがうごくと自分がうごいているような感じになる. ゴッホの絵のひとつの解釈なのだろうが,どちらかというと違和感を感じた.
4 階の「ライブラリ」にはさまざまな本がならべられていて,それをとりだしてみることはできる. しかし,販売はもちろん貸し出しもしていないし,椅子の数はかぎられている. だから,これは書店とも図書館ともちがう.
あとでかんがえてみると,これは「買えない書店」だ. 小規模の書店はかぎられた数の本しかおけないから,なんらかの基準でえらんだ本がならんでいる. 通常は書店主や店員がえらんでいるが,このミュージアムでは荒俣宏をはじめ何人かがえらんだ本がならべられている. 来訪者はそれらの本を立ち読みすることができる. 買えない点では書店とはちがうが,借りられない点では一致している. 買えないことはちがうといっても,書店にちかいようにおもえる. 運営しているのが角川書店だということをかんがえても,これは書店なのだろう. 角川書店の本は一部だけだが.
借りられないのだから図書館ではないが,積読図書館といえるかもしれない. 椅子もすくないから本を読むのに適してはいない. ただどういう本があるのかをみるだけ…
3 階でも企画展をやっていたようだが,それはみないまま,かえることにした.