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DIY (日曜大工) とものづくり・実験:3 次元印刷 (3D printing)・CAD

クリープ (塑性変形) しやすい 3D デザインランプへの対策

PLA はプラスティックのなかでももっともクリープ (塑性変形) しやすいようだ. 最近,それが原因で発生するいくつかの問題を解決すべく努力している.

第 1 の問題は PLA 製のシェードとそれを電球本体や照明器具のあいだのアダプタとをつなぐためのネジのゆるみだ. 3D デザイン電球や 3D デザインシェードの使用中にシェードが塑性変形するために,ネジがゆるんでくる.とくに,シェードが高温になる場合にはそれが問題になる. シェードの温度が 60℃ をこえるばあいは塑性変形以前に PLA がやわらかくなるために変形するが,60℃ 未満でも変形してネジがゆるんでくる. この問題については,あらためて書くことにする.

第 2 の問題は輸送中のシェードのかたちの変形だ. つまり,使用以前に梱包し輸送しているあいだにすでに変形する場合があるから,梱包の方法をくふうする必要がある. できるだけシェードにちからがかからないようにする必要があるが,力がかかることはなかなか完全にはふせげないから,とくによわい部分にはちからがかかっても変形しないようにする必要がある. とくに,大形のシェードに関しては顧客から開口部に変形があったと指摘されたことがある. いまのところシェードのかたちに依存した梱包材は使用していないが,それが必要かもしれない.

第 3 の問題は保存中および使用中のシェードのかたちの変形だ. シェードをかさねて保存しているとしだいに変形してくる. かさねる場合はできるだけおなじ形のものをかさね,となりのシェードとのあいだにちからがかからないようにする必要がある. ただし,球形にちかいシェードは比較的変形しにくいから,これまでもかさねて保存してきた.

使用中にはシェードにほとんどちからがかからないことを仮定している. その場合は変形は問題にならないが,そうでないつかいかたをする顧客がいないか,注意が必要だとおもう.

追記 (2022-11-3):
関連ページ: 3Dデザインランプには低反発の緩衝材がよい

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