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ロココとギャラント様式

「ロココ」はおもに絵画や建築などの分野でつかわれることばだ. 音楽においても「ロココ」ということばがつかわれてきたが,現在ではあまりつかわれていないようだ. そもそも,最近では作曲家をバロック,古典派,ロマン派という直線的な時代区分によって分類することが有害だとかんがえられているようであり,「ロココ」もそういう有害な分類のひとつとかんがえられているのだろう. 私はこのことばをこれまで拡大解釈してドイツ音楽にもつかってきたが,あらためるべきだろう.

「ロココ」は基本的にフランスの一時代の様式とかんがえるべきなのだろう. フランスの「ロココ」はドイツに影響をあたえ,「ギャラント様式」となった. 「ギャラント様式」はクリスチャン・バッハなどが確立した様式だが,これもその時代の代表的な様式ということであった,時代をおおったわけではない.

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