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情報通信博物館:MacBook

MacBook の OS 更新が失敗して初期化が必要になった

AI アート関連のデータで M2 MacBook の内蔵 SSD はほとんどうまっていた. それにもかかわらず Sonoma の更新データが自動的にダウンロードされ更新できる状態のようにみえた. そのためうっかり更新をこころみて,失敗した. 自力回復できずに Apple にもちこんだが,プロでももとの OS を回復することもできず,内蔵 SSD を初期化するはめになった. 安易に OS 更新をはじめたことで危機をまねいたが,それによってうしなわれたものは比較的すくなく,しかもディスクのあきを増やすことができたのはよかったとおもう.

2 年前には MacBook の内蔵ディスクは 250 GB あればたりるとかんがえて,250 GB の SSD つき M2 MacBook を買った. しかし,AI アートをつくりはじめてから,それではまったく足りなくなった.

作成した AI アート画像が M2 MacBook の本体の SSD にはいらなくなったので,まずそれをクラウドにおくことをかんがえた. しばらくそれをこころみていたが,うまくいかなかった. クラウドと SSD とのあいだの転送量が多すぎて転送制限がかかるうえに,SSD が逼迫しているにもかかわらず,ときには iCloud のデータが SSD に転送されて,それがますます逼迫するのだ. OneDrive のほうは逆に,データがどんどんクラウドに転送されて SSD から消され,SSD にダウンロードできなくなる.

そこで,1TB のそとづけ SSD を 2 個買って画像をいれ,自宅にいるあいだはほとんど USB ハブ経由で接続したままにしている (2 個のうち 1 個はバックアップ用だ). しかし,MacBook 内の Web サーバ (Apache) をテスト用につかっているので,HTML ファイルと縮小画像はすべて内蔵 SSD においている. 圧縮した状態でも HTML ファイルは数 GB,縮小画像は 30 GB ほどだ. そのため,本体の SSD は常に 89〜96% 使用されていて,おおくのデータは iCloud や OneDrive にいれたとたんにクラウドに転送されて本体からは消されるようになっていた. MacBook を使用しているとなぜか SSD の使用量はどんどんふえ,1 日に 1〜2 回は再起動しないと SSD がパンクする. なぜこんなにディスクが急速に消費されていくのかよくわからない. しかし,ともかくそういう状態が何ヶ月かつづいていた.

そういう状態なので Sonoma へのアップグレードがおくれていたが,最近なぜか更新データがダウンロードされて,更新できる状態になっていた. 自動更新を選択していたのがそもそもまちがいで,そのために更新データが自動的にダウンロードされて SSD をさらに圧迫するようになっていたのだ. 更新データは邪魔なので,更新できるならしようとかんがえてそれをスタートしたのだが,それはおおきなまちがいだった. 延々時間がかかったあげく,インストールに失敗して,回復モードになった. しかし,「OS 回復」の画面が表示されて再起動するということを何回かくりかえした. SSD のデータがこわれて回復できなくなったということだ.

自力では回復できないとあきらめて,新宿のマルイにある Apple にもちこんだ. しかし,プロでも回復することはできずに,SSD を初期化せざるをえなかった.

2 年前までつかっていた,ふるい MacBook がこういうときには活躍する.たいていのデータはそとづけ SSD か,iCloud か,OneDrive にあるので,それがその MacBook でつかえるようにすれば,たいていのことはできる. M2 Mac が回復するまでは,そうやってしのいでいた.

M2 Mac を初期化したあと,このふるい MacBook の環境をピアツーピアで M2 Mac にコピーして,そこから再出発することにした.コピーには 1 日以上かかるようにみえたが,実際には半日くらいでコピーできた.

AI アートのためのプログラムは iCloud 上にあったのだが,ふるい MacBook 上でそれをあつかえるようにする際に,あやまって一部を消してしまった. それらのファイルはかなりふるいバックアップしかなかったので,結局,手で回復する必要があったが,1 日ほどで回復することができた. まだ回復できていないデータも一部あるが,重要なデータの 99% はクラウド上にあったので,ほぼ回復することができた. 内蔵 SSD のデータはそれほど重要でないものもふくめて 90% 以上回復したはずなのだが,なぜかそれでも 30% ちかい空きがある.これをできるだけうめないように,つかっていく必要がある.

ふるい MacBook では Python の環境がこわれていたので,それをなおす必要があったが,それについてはほかの項目で書くことにする.

安易に OS 更新をはじめたことがこの危機をまねいた原因だが,それによってうしなわれたものは比較的すくなく,しかもディスクのあきを増やすことができたのはよかったとおもう.

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