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仕事と起業アーカイブ

0001-01-01

tetu_bn_161.gif 書評・読書カテゴリーには私が Amazon や BK1 に投稿した書評や,本について書いた文章をあつめています. 以前はすべての書評をひとつのページにいれていましたが,書評の数がおおくなり,書評・読書カテゴリーのページがながくなりすぎたので,書評・読書カテゴリーを分割しました. 書評以外のカテゴリーにあわせて, DIY (日曜大工) とものづくりWeb とインターネットインタフェース,アメニティとデザインセキュリティ・安全・安心と秘密・プライバシー保護メディア・アート・イベント・エンターテイメント仕事と起業心理思想・哲学・宗教情報学・計算・プログラミング政治・法律・憲法教養・教育と学習歴史環境・エネルギー生活知的生産とリテラシー社会・経済言語・コミュニケーションとネットワーキング というように書評を細分するようにして,書評カテゴリーのページにはそれらに分類しづらいものをあつめました. なお,このページは各カテゴリーのページの先頭に表示されるように,意図的に投稿日時を 0001-01-01 00:00:00 としてあります (実際の投稿日時は 2007-11-03 10:39 です).

2008-03-09

本書は 「通勤時間は長いほどよい」 という逆説からはじまっている. ただし,「通勤電車で重要なのは,座っていくということ」 (p. 44) である. 電車で長時間すわっていられれば集中して読書や思考ができることは私も経験した. しかし,著者は 「いまは職住近接で,朝の時間はさらに有効に使えるようになった」 (p. 113) とも書いているので,逆説はやはり逆説として理解したほうがよいのだろう. 仕事は始業前にはじめて残業はしないのがよいとも書かれている. 仕事に追われるのでなく仕事にむかっていくということだろう. いろいろ矛盾はふくんでいるようにおもえるが,まずこの積極的な姿勢はまなぶことができるし,いろいろヒントをあたえてくれるとおもう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 通勤時間「超」活用術@ [bk1]通勤時間「超」活用術@Amazon.co.jp

つづく…

2008-03-19

この本は,ひとことでいえば,会社をやめるなら 「綺麗に」 やめるのがよいといっている. 会社の人間関係がいやだからいやだからすぐにやめるというのではうまくいかない. 準備してステップアップするつもりでやめるのがよいという. 著者もそうやって会社をやめたということなのだが,どうも話が具体性に欠けていて,迫力がない. こんな本にダマされないほうがいいようにおもえる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 会社を辞めて成功する人失敗する人@ [bk1]会社を辞めて成功する人失敗する人@Amazon.co.jp

つづく…

2008-05-07

副題が 「52 の法則」 となっているが,この本のエッセンスは 52 もない. 基本はまず,毎週 1 回 2 時間くらいかけて,やるべきことをすべて書きだす. つぎに,そのなかからつぎにやるべきことをきめて,それに専念する. それだけであり,あとはそれをよりよく理解したり,うまくやるための 「法則」 である. 著者も 「複雑すぎるシステム」 を批判しているが,著者の方法 (GTD) は単純で効果的だからこそ,おおくのひとに支持されているのだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: ストレスフリーの仕事術@ [bk1]ストレスフリーの仕事術@Amazon.co.jp

つづく…

2008-07-27

このタイトルからすると無責任に会社をやめることをすすめる本のようにみえる. しかし,実は著者は 「会社を辞めるのは慎重に」 というか 「会社を辞めるのは怖い」 とかんがえている. やめる決心をすることをすすめているが,そのときにどう判断したらよいかを真剣にかんがえ,つたえようとしている.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 会社を辞めるのは怖くない@ [bk1]会社を辞めるのは怖くない@Amazon.co.jp

つづく…

2008-08-17

「普通のひと」 でもできそうな部分とできそうもない部分と両方をふくんでいる. できそうな部分としては手帳のかきかたがある. こまかくわかれた市販の手帳の欄は無視して,つかいやすいようにつかえばよいということ,日ごとのページと月ごとのページにスケジュールを重複して書くのはやめるということなどが書かれている.

それに対してファイリングに関しては,キャビネットの写真がいくつかあるが,とてもこれだけのスペースを確保できないだろうとおもってしまう. 場所がせまくてもできることはもちろんあるだろうが…

いずれにしても,ほかのひとがあまり書いていないことがいろいろある. 読む価値のある本だとおもう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 能率 10 倍のシンプル仕事術@ [bk1]能率 10 倍のシンプル仕事術@Amazon.co.jp

つづく…

2008-08-18

「やる気」 がないのにもいろいろな原因やレベルがある. この本ではその原因を 「思うように仕事がはかどらないから」,「仕事の目標が見つからないから」 など,6 つに分類している. そして,原因のちがい,レベルのちがいなどに応じて,いろいろな対策をしめしている.

いずれかの原因,いずれかのレベルに特化して対策をしめしても,そこからはずれているひとには効果がないが,この本からはよりおおくのひとが自分にあった対策をみつけることができるのではないかとおもう. それができるのは,著者みずからがかつて 「やる気なし人間」 だった,たぶんそのときによっていろいろな原因やレベルを経験してきているからなのではないかとおもう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: やる気の法則@ [bk1]やる気の法則@Amazon.co.jp

つづく…

2008-09-03

この本にはいろいろなことが書いてある. サラリーマンや経営者なら,そのなかから自分にあったやりかたをみつけることができるだろう. 自分に関係ないことはわすれて,よい部分だけを読めばいい.

とはいえ,仕事の種類によって 「いい仕事の仕方」 はかわってくるだろう. しかし,この本がどんな仕事を対象としているかははっきりしない. それだけでなく,仕事とはなにか,趣味とはなにか,それがまず書いてない. そのため,仕事は生きがいになるが 「趣味そのものは,生きがいになりにくい」 と書きながら 「仕事を趣味にすればよい」 と書いているのは意味がわからない.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: いい仕事の仕方@ [bk1]いい仕事の仕方@Amazon.co.jp

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2008-10-09

出世街道からはずれた 50 歳前後の社員は定年まで 「会社の中にはもはや役割はない」 と著者はいう. しかし,そういう社員をやめさせることができればべつだが,ひとをそういうふうにしかつかえない会社はこれから,いきのこっていけないだろう. 著者は 50 歳をすぎた私がいまもつとめている会社を 28 歳のときにやめたが,すくなくともいまのこの会社はそんな会社ではない. そういう著者に 50 代まで会社づとめをしてきたひとに助言することはできないだろう.

「すばらしい創業者でも高齢になると大変革は難しい」,「定年後の起業は勧めない」 などなど,ネガティブなすすめのオンパレードだ. 大前研一からそんなことばをききたいひとがいるのだろうか? うまくいかないときは仕事をリセットしようというのはよいが,それ以外は最低の本だ.

評価: ★☆☆☆☆

関連リンク: 50代からの選択(文庫)@ [bk1]50代からの選択(単行本)@ [bk1]50代からの選択(文庫)@Amazon.co.jp50代からの選択(単行本)@Amazon.co.jp

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2009-01-09

読みはじめて最初は,これがワークライフバランスの本だとはおもえなかった. 「バランス」 ということばがはいっている以上は 「ワークライフバランス」 とは仕事と生活とを天秤にかけるイメージなのに,この本に書いてあるのは,およそそうでないからだ.

しかし,読んでいくにつれて,この本に書いてあるのは仕事と生活とを両方ともたのしもうということであり,そうすることによって両者が調和する,それが 「仕事と生活の調和」 という,「ワークライフバランス」 の日本語訳の意味なのだと感じた.

読者としてはおもに女性を想定しているが,もちろん男性が読んでも,えるところがあるだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: ワークライフバランス@ [bk1]ワークライフバランス@Amazon.co.jp

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2009-01-17

サブタイトルや著者の肩書きにふくまれている 「ワークライフバランス」 ということばには,仕事と生活を天秤にかけるようなイメージがある. しかし,この本が主張しているのは,仕事と生活の両方にしっかりとりくむことで相乗効果があるということである. とくに,おなじような仕事をしている夫婦は著者の経験からまなぶことができるだろう. 仕事をうまく家庭にもちこむ方法が書いてあるからだ. 家事を夫に 「教え」 てはいけない (自分でまなばせる) というのも重要な指摘だろう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: あなたが輝く働き方@ [bk1]あなたが輝く働き方@Amazon.co.jp

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2009-05-29

「仕事ができる人は 「効率」 を無視する」 という刺激的なことばがタイトルにつけられているが,要はヤル気 (本書のなかでは 「モチベーション」 ということばがつかわれている) を維持するように仕事をするのが重要だということだろう. ことさら 「「効率」 を無視する」 とか “ムダ” とかを強調するのは読者に誤解をあたえるようにおもえる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: なぜ、仕事ができる人は「効率」を無視するのか?@ [bk1]なぜ、仕事ができる人は「効率」を無視するのか?@Amazon.co.jp

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2009-08-27

ネット副業にだいぶページをさいているが,それだけでなく,従来的な副業もふくめて,パランスよく書いている. いろいろなケースもとりあげ,税金や保険,詐欺などについても書いている. 新書 1 冊では十分な情報があるとはいえないが,副業をはじめたいというひとが最初に読むにはよい本だろう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: サバイバル副業術@ [bk1]サバイバル副業術@Amazon.co.jp

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2009-09-02

「仕事はてばやくかたづけて,残業せずにかえろう」 という本がおおいなかで,この本は残業することで余裕をつくりだそうと主張している. てばやくかたづけようとすると,いろいろ不都合もおこってくる. 余裕がなくなって,みおとしがでたり,仕事が雑になったりということもおこりうる. そういう,なかなかいえなかったことをズバリと言っているという点で評価できる.

この本に書いてあるようにだれもいなくなった職場で残業することにも意味はあるだろうが,それはいささかさびしい. それよりは,この本にもあるように,家にかえっても仕事のことをわすれていなければ,チャンスをつかむこともあってよいだろう. しかし,それを 「残業」 とよぶのはどうかともおもう. 最近のセキュリティさわぎからいっても家で普通に 「残業」 するのはむずかしくなっているから,「残業」 とは意識をかえたほうがいいだろう. そのような意味で疑問の点も多々あるが,無残業論で窮屈になった頭をそこから解放してくれるのはよい.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: プロの残業術@ [bk1]プロの残業術@Amazon.co.jp

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2009-09-05

副業に関する本はおおいが,そのなかには 「がんばって」 する (ハードルのたかい) 副業を中心に書いている本がおおいようだ. この本はもっとふつうにできるコンビニ店員や清掃スタッフといった副業が中心になっている. インターネットでできる副業についてももちろん書いているが,ウェイトはそれほどたかくない. だから,ふつうのひとにとってはよいだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: お金はないけど時間があるなら副業をはじめなさい!@ [bk1]お金はないけど時間があるなら副業をはじめなさい!@Amazon.co.jp

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2010-02-02

著者は (一流なのかどうか私は知らないが) 学者であり,学者になりたいひとが知るべき経験をいろいろしていることはまちがいないだろう. そういう意味ではこの本は参考になるだろう. しかし,著者は 「定年後に 1 から始め」 たわけではないようなので,この本のタイトルを文字どおりうけとることはできない. ほんとうにそれをめざすひとにとっては,たぶん,あまり内容の濃い本だとはいえない. 著者は多数の本を書いていて,そのなかには類似のテーマもあるから,他の本を読むほうがえるところがあるようにおもえる.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 一流学者になる方法@ [bk1]一流学者になる方法@Amazon.co.jp

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科研費をはじめとする政府の研究資金を獲得するにはどうすればよいのか,とくに申請や面接のこなしかたについて書いている. この種の情報は比較的すくないので,まわりに得意なひとがいなければ参考になるだろう. 成功した研究者へのインタビューもいくつかあって参考になる. しかし,資料編をのぞくとわずか 110 ページほどしかない. 研究資金にもいろいろな種類があり,それぞれ採択基準などもちがうことをかんがえれば,いかにもうすい. できることなら,もっとはばひろく調査してから書いてほしかったとおもう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 研究資金獲得法@ [bk1]研究資金獲得法@Amazon.co.jp

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2010-02-03

40 代で銀行マンから大学院生になり大学講師になった著者の経験をつづっている. タイトルには 「銀行」,「企業」 というようなことばはないが,それが内容の半分を占めている. この本の読者のおおくは大学院生として,あるいは大学講師としての著者の経験から,いろいろな知識をえるだろう. しかし,おなじ本のなかに銀行の裏事情が書いてあっても,それはタイトルにも Web の内容紹介にも書いてないから,それを知りたいひとにはつたわらないだろう. ほんとうは 2 冊にわけて書いたほうがよかったのではないかとおもう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 大学教員の道@ [bk1]大学教員の道@Amazon.co.jp

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2010-02-04

「仕事術」 に関する本は多々あるが,研究者のためのものはかぎられている. 内容は 「短所の克服」 より 「長所の強化」 をめざせというような,よくいわれる話題がおおい. しかし,著者の経験や著名人のことばなどをふんだんにとりこんで,説得力がある. プレゼンテーションの方法についても書かれているが,みじかい記述のなかに重要なポイントが説得力をもって書かれている. 研究者なら,かけだしでもベテランでも,読んで損はない内容だ.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 研究者の仕事術@ [bk1]研究者の仕事術@Amazon.co.jp

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2010-02-07

大学教授になるための資格,こころがまえ,勉強のしかたなど,さまざまな内容がかかれている. 大学教授になりたいという動機にはいろいろあり,それぞれに対応しようとしているが,きびしい (無理な?) 要求もしている. つまり,「自由時間のすべてを研究活動に使う」,家事労働も研究の敵と書いている. 対談やアメリカの大学教授の紹介などもふくんでいて,大学教授になるつもりのない身にもおもしろい.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 新 大学教授になる方法@ [bk1] 新 大学教授になる方法@Amazon.co.jp

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2010-02-13

きびしい競争をのりこえて大学教授あるいは助教授という地位を獲得した 10 人の研究が研究や体験について書いている. とくに最近その地位をえたひとたちは,フリーター同然の下積み生活をへてようやくその地位にたどりついている. この本の著者となったひとたちは,雑用に時間をとられるきびしい環境におかれてもなお,情熱的に研究をつづけ,自分のスタイルをきずいてきたから現在があるということだろう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 研究する意味@ [bk1] 研究する意味@Amazon.co.jp

つづく…

1 ページあたりの文字はおおいが,200 ページほどの本のなかに 33 人の科学者の研究や体験がつづられている. つっこみが不足しがちだが,それでも,ひとによってはそのなかにつよいメッセージをもりこむことに成功している. 科学者をめざすひとは,このなかから自分にフィットするメッセージをみつけるとよいだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 科学者になる方法@ [bk1] 科学者になる方法@Amazon.co.jp

つづく…

2010-04-11

この本のなかに紹介されている科学者のなかに物理学者がおおいが,生物学者や化学者も登場する. 科学者が成功する理由としてあげられている 「先があまり見えない方が良い」,「頑固一徹」,「まわりに流されない」,「牛歩や道草をいとわない」 などの性質は,著者も書いているように科学者だけでなくビジネスにも通じている. ふしぎなことをみおとさずに追及する態度も共通にもとめられているとかんがえられる. だから,研究的な要素がある仕事をしているひとであれば,だれでもそれなにえるところがある本なのではないかとおもう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 科学者という仕事@ [bk1] 科学者という仕事@Amazon.co.jp

つづく…

著者はソフトウェア開発で 「伸びない」 原因としてプライド,解決策偏重,正解はひとつ主義,受け身,階級闘争をあげている. 著者がそう書いているわけではないが,ひとことでいえば,かんがえかたが型にはまっていて自分でかんがえないことが原因ということだろう. ほかにもいろいろな面からの分析がなされている. そのなかには比較的常識的なものがおおいが,とくに興味ぶかい分析として 「ソフトウェア開発で幸せになれる人の特徴のひとつに,会社と仕事を別の実態として考える,ということがあります」 というのがある. 100% 賛同はできないが,参考になる点をおおくふくんでいる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: ポスターセッションガイド@ [bk1] ポスターセッションガイド@Amazon.co.jp

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2010-06-09

著者は会社につとめつつ,それとはべつに本の執筆や講演などで収入をえているという. 会社の仕事はおろそかにはしていないが,仕事をてばやくかたづけて,「上司に 「尽くす」」 こと,たとえば反対意見をいわないことなどをすすめている.

仕事を手抜きすることをすすめているわけではないが,副業をうまくやるためには会社の仕事をギリギリがんばることはしないということだろう. ひとつのかんがえかただが,「反対意見をいわない」 ことなどに賛成する気にはならない.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 「会社の外」で稼ぐ術@ [bk1] 「会社の外」で稼ぐ術@Amazon.co.jp

つづく…

著者は,仕事の効率をあげるためにさまざまな 「テンプレート」 をつかうことをすすめている. Microsoft Office の文書のひながた (定型文書) をつくっておいて利用すれば効率があがるというのはわかりやすい. また,むかしからいわれている 5W2H の利用も 「テンプレート」 の一種だというのもわかる.

しかし,著者がすすめる 「テンプレート」 のなかには Office などにおけるショートカット・キーや tips (仕事のコツ) を書いたものなどは 「テンプレート」 ということばとはなじまない. 仕事の効率をあげる手段としては共通しているが,それを 「テンプレート」 としてひっくるめられると,かえってわかりにくくなるようにおもう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: テンプレート仕事術@ [bk1] テンプレート仕事術@Amazon.co.jp

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2010-06-11

「知的生産」 ということばをみると,いわゆる 「知的生産の技術」,つまりカードやファイル,パソコンなどのつかいかたを想像してしまう. しかし,この本は多数の本を執筆している著者が,それをうみだすためのオリジナルなアイディアをどうやってえているか,ツールのような外的なものより,こころがまえなどの内的な面を中心に書いている.

期待していた内容とはかなりちがっていたが,「知的生産」 の主役はツールではなくて人間なのだから,そこにフォーカスした本に 「知的生産」 をつけてもよいのだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 知的生産のためのすごい!仕事術@ [bk1] 知的生産のためのすごい!仕事術@Amazon.co.jp

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2010-06-25

いいところがいろいろあり一生懸命やっているのにうまくいかないような人を 「残念な人」 と呼んでいる. ちかごろ,こういうネガティブなタイトルをつけた本がおおい. 「失敗」 とか 「恥」 というのもそうだ.

たしかに,ひとの失敗からまなべることはすくなくない. しかし,そういう本からはあまり元気がもらえないのではないだろうか? この本にはそういう話題だけでなくて,成功しているアウディのディーラーの例なども書かれている. こういうタイトルをつけたほうが本が売れるのだとしたら,それこそ,憂えるべきことではないか?

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 残念な人の思考法@ [bk1] 残念な人の思考法@Amazon.co.jp

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2010-07-12

ネットでの自分の評判をたしかめ (エゴサーチ),それを向上させるための技術について書いている. ブログや Twitter やウェブサービスなどといった Web 上の手段をつかって,自分のブランドを向上させる. 著者は相当の努力をはらっているらしい.

その重要性はわかる. しかし,努力すればするだけ,過去の自分と現在の自分とのあいだのギャップをうめるのはむずかしくなってしまうのではないだろうか? Web からわかるのは過去からつみかさねてきたものすべてだ. そこが,すぐにかきかえられる履歴書とはちがうところだ. 現在をきわだたせる必要があるのではないか? もっとも,この本のなかにはこの疑問をとくヒントもあるようにはおもうが…

評価: ★★★☆☆

関連リンク: ネットがあれば履歴書はいらない@ [bk1] ネットがあれば履歴書はいらない@Amazon.co.jp

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2010-08-21

ブログを本にしているため,新書としてはかなり 「奇妙」 な文体だ. しかし,内容は科学者の日常をうまくとらえている. ツッコミは浅いが,科学者がぶつかる政治や特許,学会その他さまざまな話題がとりあげられている. とくに女性科学者特有の問題もとりあげられていて,科学者をめざす女性には参考になるだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 科学者たちの奇妙な日常@ [bk1] 科学者たちの奇妙な日常@Amazon.co.jp

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2010-09-15

60 歳あるいは 65 歳になったらすっかり仕事をやめるのでなく,自営的に月 10 万円くらいをかせぐことをすすめている. そのためには定年までにかんがえ,準備しておく必要がある.

10 万円というとすくないように感じるが,会社でいわれた仕事だけこなしてきたひとにとっては,それだけかせぐのでもたいへんだということだろう. 無理をせずほどほどに仕事をしながら生きるというのがよいのかもしれない.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 定年までに考えておくこと@ [bk1] 定年までに考えておくこと@Amazon.co.jp

つづく…

2010-10-06

ネットをつかったセルフ・ブランディングに関する先駆的な本ということだ. しかし,いまではセルフ・ブランディングというかんがえかたが,すっかりひろまってしまったために,あまり新鮮味がない. 330 ページをこえる厚さの本だが,それほどの内容があるかどうかは疑問だ. アメリカでの就職活動に興味があるとか,特別な理由があればべつだが,ふつうの日本人にとっては冗長な部分がおおい.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: Me2.0@ [bk1] Me2.0@Amazon.co.jp

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2010-12-27

売らんがための,えげつないタイトルだという印象はぬぐえない. しかし,このタイトルはたとえば 「できる人,できない人」 にかえても,内容にあわなくなることはないだろう. 「稼ぐ人」 ではなくて 「稼げる人」,つまり,常に努力し向上しようとするひとをえがこうとしている. 本のなかのいたるところに 「稼げる人」 ということばがあらわれて鼻につくが,あまりこのことばにとらわれずに読んだほうがよい.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 稼げる人、稼げない人@ [bk1]稼げる人、稼げない人@Amazon.co.jp

つづく…

2011-01-19

この本は,技術の習得を怠って 「35 歳定年」 をむかえてしまうプログラマと,著者のようにずっと現役でありつづけられるプログラマとのちがいがどこにあるかをしめそうとしている. 思考力をきたえ,つねによみやすいコードを書くように努力し,積極的・継続低に学習するなどの点が指摘されている. 英語力をきたえることもふくまれているが,TOEIC 900 点が必要というのは,いいすぎだろう.

目標はたかいほうがよいだろうが,「現役続行」 するためにこれほどたかい技術的・能力的なハードルが必要だとはおもえない. その一方で,これからのプログラマにはアップル・ストアで当てるというような起業家的な能力も必要なのではないかとおもえるが,この本がめざしているのは従来的なプログラマやシステム・エンジニアをきわめることであり,そこに弱点があるようにおもえる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: プログラマー現役続行@ [bk1]プログラマー現役続行@Amazon.co.jp

つづく…

2011-05-21

イントロダクションではいまのサラリーマンの思考や行動がいかに危機的な状態にあるかを書いている. ほんとうにそこまでひどいのかと,おもわせる内容だ. 自分のちかくをみるかぎりは,もうすこし,すくいがあるようにみえる. 著者がむかしつとめていた会社にいるが,そこでも第 1 章に書かれているようなプロジェクトが増加し,組織もむかしよりは平坦化している.

それでも,意識改革が十分すすんでいないのは著者が書いているとおりだろう. あとの章にいくほど,「旧大陸企業」には欠けているところがふえてくる. この本のなかにはあたらしい道にふみだすためのヒントがいろいろある. しかし,それらはあくまでヒントであって,解決策にはなっていない. たとえばセキュリティ問題のために在宅勤務が困難になったことが指摘されているが,可能な解決策はしめされていない. ほかの問題に関しても,解決策をあたえるべきは著者ではなくて読者だ.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: サラリーマン「再起動」マニュアル@ [bk1] サラリーマン「再起動」マニュアル@Amazon.co.jp

つづく…

2011-06-04

「先のばし」 してしまう理由や問題点を自分で分析し,それを解決できる方法を紹介している. ステップを追ってそれを本当に実行していくことができれば,問題を解決することができるのかもしれない. しかし,それを読者が自分で実行できるのか,またそれでほんとうに効果があがるのかは,この本だけからはわからない.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 「先のばし」がなくなる仕事術@ [bk1] 「先のばし」がなくなる仕事術@Amazon.co.jp

つづく…

2011-07-05

かつて働き手に求められていた 「指示に従う」,「出勤時間に遅れない」,「勤勉に働く」 ことにかわって,これからもとめられるのは 「目立った存在になる」,「利他心をもつ」,「創造的になる」,「判断したことに責任をもつ」,「人やアイデアを結びつける」 ことだという. 原書はアメリカで出版されたのだろうが,これだけみても日本のサラリーマンへのメッセージだとよめる. 経営者や起業家に向けた本は多数あるが,この本のように一般のサラリーマンへの熱いメッセージ,とくに日本のサラリーマンが自分にむけられていると感じられるものはすくないようにおもえる.

評価: ★★★★★

関連リンク: 新しい働き方@ [bk1] 新しい働き方@Amazon.co.jp

つづく…

2011-08-10

ひとことでいえば, 著者は大企業のサラリーマンが会社につとめつづけるにしても会社から自立すること,会社もそれをみとめることをもとめている. この本には会社の立場にたっている章とサラリーマンの立場にたっている章とがあるが,後者では自立したサラリーマンの身になって議論しているようにみえる. しかし,その議論はきわめて抽象的だ.

著者は個々のサラリーマンが自分の理念をもてという. しかし,サラリーマンにとっては理念よりも自分が具体的にどういう仕事をするかがおおきな問題だろう. 会社のなかでどういう仕事をするか,会社をやめたときにやりたい仕事ができるのか. その裏に理念があるとしても,行動をきめるのは理念よりはもっと具体的なもの,つまり知識やスキルなどだろう. 理念だけ議論してみても,行動につなげることはできないだろう.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 大企業サラリーマン@ [bk1] 大企業サラリーマン@Amazon.co.jp

つづく…

2011-09-28

サラリーマンはリスクをさけるために週末起業するべしという本だ. できる範囲のことで週末起業をはじめて,たのしく仕事をしながら成功するまで続ける. 成功して,いそがしくなったら人をやとう. 月収 50 万円をこえるくらいになったら会社をやめて独立する. 節税や会社にいうかどうか,などなど. さまざまなノウハウが書かれている. 中高年のサラリーマンには切実な問題だ.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 週末起業サバイバル@ [bk1] 週末起業サバイバル@Amazon.co.jp

つづく…

著者は日立につとめたまま,出版・講演ほかさまざまな仕事をしてきた. そういう著者が会社の外とのつながりをつくり,時間を節約して外の仕事のための時間をつくりだす方法をいろいろ書いている. この種の本のなかにはもっと過激な内容のものもあるが,著者は日立社員らしく,おとなしい方法したがって比較的やりやすそうな方法を示している. これなら実行可能なひとも比較的多いのではないだろうか.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 「会社の外」で稼ぐ術@ [bk1] 「会社の外」で稼ぐ術@Amazon.co.jp

つづく…

2011-09-29

著者は週末起業をすすめず,「才テク」 と呼ぶ副業をすすめる. 才能をいかして,かるいきもちで,コストをかけず,すきなことをする. 著者の場合,それは本を書いたりプロデュースしたりする仕事だという. 著者自身だけでなく,ほかの 10 人くらいの副業も紹介されている. そのなかには,かたい本業をもちながら AV 男優をするひともいるという. 読者はこういうなかから副業をはじめるヒントがえられるかもしれない. この本ではさらにそれを継続させるための秘訣もいろいろ書かれている.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 2つの財布@ [bk1]2つの財布@Amazon.co.jp

つづく…

2011-10-07

いまや,定年後が単なる余生だった時代ではない. 定年後しばらくは年金もないし,定年後のながい生活を計画的にのりきる必要がある. この本は定年後のイメージがまだつかめていないひとに,いろいろなアイデアを提供してくれるだろう. その一方で,すでにイメージをもっているひとには,ものたりないだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 定年サバイバル時代の働き方ルール@ [bk1]定年サバイバル時代の働き方ルール@Amazon.co.jp

つづく…

2011-11-25

著者が書いているように,きれいだが内容のない資料をパソコンで一生懸命つくったり,メイルのやりとりばかりしている IT 中毒患者が会社にいるのはまちがいないだろう. しかし,パソコンがあることで効率的に仕事をしているひとがいることもたしかだろう. それなのに,著者はすべてのひとに IT 断食つまりパソコンをつかう時間をへらすことをすすめている. 著者によれば 「ハイパフォーマー」 は 2 割だというが,そういうひとをパソコンからひきはなすことのほうが損失がおおきいのではないだろうか.

著者の主張はたとえ話にささえられていて,定量性はまったくない. これだけ大胆な主張をするからには,もっと明確な根拠が必要だろう. この本からえられるものはわずかしかない.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 「IT 断食」 のすすめ@ [bk1]「IT 断食」 のすすめ@Amazon.co.jp

つづく…

2011-12-02

2 人の著者が交互にエピソードを書きつらねている. ちょっと光る話もあるが,どちらかというと散漫な印象をうける. 読んで得したという気分はしなかった.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 学者になるか、起業家になるか@ [bk1]学者になるか、起業家になるか@Amazon.co.jp

つづく…

2011-12-10

40 歳にもなると,人間関係に関しても,いろいろなしがらみにとらわれるようになる. それを捨てれば余裕ができるということだ. しかし,捨てるものをむりやり 40 個ならべている感じが否めない. 最後に 「「読書」 を捨てる」 と書いてあるが,この本も捨ててしまったほうがよいかもしれない.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 「捨てる!」人脈術@ [bk1]「捨てる!」人脈術@Amazon.co.jp

つづく…

2011-12-16

大学教授の仕事やその公募についておどろくほど無知でありながら大学教授への道をめざした著者が,敗戦をかさねながらもついに採用されるまでをえがいている. 大学教授になった現在書いたこの本にも 「論文」 のかきかたについて書いてはいるが 「研究」 についてはほとんど書いてないのは,おどろくべきことだ.

論文がどういうものかも知らなかった著者は,しだいに論文が書けるようになっていくが,それは大学教授になるための手段にしかすぎない. それを正直に書いているところがこの本のすごさだといえるだろう. 連戦連敗したのももっともだとおもえる. 読者には,くれぐれもこれが大学教授の平均的なすがただとは誤解してほしくない.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 1 勝 100 敗 !@ [bk1]1 勝 100 敗 !@Amazon.co.jp

つづく…

2012-01-14

着物,仏壇といった伝統的なものから,ピアノ,スーツケース,パソコンまで,さまざまなものの修理がとりあげられている. 高価なものや歴史のあるものはコストをかけても修理しようというのは当然だが,パソコンになるともう私には修理の価値がわからなくなる. パソコンもスーツケースも,ブランドにこだわるひとは修理するのだろう. もともと安価なものしか買わない者にとっては,修理はたかくつくので,ものをむだにするのをうしろめたくおもいながらも捨てることになる. 需要があるから修理屋がいるのだろうが,なぜ修理をたのむひとがいるのか,修理したものを買うひとがいるのかは,この本を読んでもよくわからなかった.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: プロフェッショナルな修理@ [bk1]プロフェッショナルな修理@Amazon.co.jp

つづく…

2012-02-18

ノーベル賞をとり,「モッタイナイ」 ということばを世界にひろめた著者の自伝である. 著者自身を知ることができるだけでなく,著者がいきてきたケニアの政治状況や環境破壊とそれらへの反対運動などについて知ることができる貴重な本だということができる. ケニアはながらくイギリスに支配されてきたが,イギリスからきて白人・黒人のくべつなく接してきたひとの話,厳格な修道女に教育されてきたこと,根強い男女差別とそれが原因になった離婚,反政府的な運動に対する容赦ない弾圧など,著者をとりまくさまざまな状況がえがかれている. そういうなかで著者が成功したのは,成就するまでひとつのことをやめなかったからだということもわかる.

評価: ★★★★☆

関連リンク: UNBOWED へこたれない@ [bk1]UNBOWED へこたれない@Amazon.co.jp

つづく…

2012-04-24

この本をはじめ,「忙しい,忙しい」 と言うことをネガティブにとらえている本が多い. 時間をうまくつかえば,そんなことをいわなくてもすむということだろう. しかし,ほんとうにそうなのだろうか? そこに疑問をもちつつ読んでいくと,この本にはひとを説得する材料に欠けているようにおもえてくる. 付録の 「時間とお金を奪う! いらないモノリスト」 なんて,おおきなお世話だ.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 「忙しい」という人ほど…@ [bk1]「忙しい」という人ほど…@Amazon.co.jp

つづく…

2012-05-01

「著者」 の 6 人との対話にもとづいている. 6 人のなかには民主党,自民党,みんなの党の政治家もふくまれている. それぞれ立場がことなる政治家との対話をいわば無難にこなしているが,対立点はどこへいってしまったのだろうか? 「著者」 のかんがえはいったいどこにあるのだろう.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 3.11後@ [bk1]3.11後@Amazon.co.jp

つづく…

2012-07-24

65 歳定年の時代にわずか 5 年だけおおくはたらこうというのは,なにを意味しているのだろう? 定年前にべつの仕事をみつけることも選択肢としてあげられているが,そうすれば生涯賃金はへってしまうだろう. いろいろなひとに取材して,それにもとづいて書かれた本ではあるようだが,それらの例はバラバラであり,そこから教訓をみちびきだせるようにはおもえない. いろいろな例をみてかんがえることはできるだろうが,散漫な印象だ.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 好きなことで70歳まで働こう!@Amazon.co.jp

つづく…

2012-09-12

どう研究するべきかではなくて,研究者はどうふるまうべきかを書いた本だ. プレゼンテーションのしかたというよう名,研究者むきのほかの本に書いてあることもある. しかし,ほかの書評にもあるように,研究者以外のプロフェッショナルに共通のことがおおい. それを研究者むきに書くことで研究者によりつよいメッセージがつたわるようになっているといえるだろう. しかし,もっと研究者特有のことがあるようにおもえる. プレゼンテーションに関しても内容は一般的であり,専門家むけの研究発表に適したものではないとかんがえられる.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 研究者の仕事術@Amazon.co.jp

2012-09-27

会社にたよらずに生きられるひとが 「ブランド人」 だ. かならずしも会社から独立することを意味していない. 会社のなかにいても,自分のちからで仕事をすすめられるひとになるには,どうすればよいか. 著者は何百ものさまざまな提案をならべている. 読者にはさまざまなひとがいるだろうが,そのなかから自分ができることをえらんでやっていけばよいのだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: ブランド人になれ!@Amazon.co.jp

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2012-09-28

個人事業者などのためのブランディングの方法論だ. 会社を売りこむより個人を売りこむほうが効果的だという. それは理解できることだが,やはり会社のブランドと個人のブランドとはちがうものなのではないかとおもえる. それらの関係はこの本を読んでもよくわからない.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: パーソナルブランディング@Amazon.co.jp

つづく…

アマゾンで 「その他大勢から抜け出す」 を検索すると,多数の本がみつかる. つまり,陳腐なタイトルだ. 内容もあまり,みるべきところがない. 自分を売るためにハッタリをかませることもときには必要だろうが,ニセの秘書をつれていくのをすすめるのはいかがなものだろう? 長期の努力を必要としない 「一瞬で」 抜け出すにはそういう方法が有効ということなのだろうが… 「一瞬で」 などということばがはいった本を読んだのがまちがいなのかもしれない.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 「その他大勢」から一瞬で抜け出す技術@Amazon.co.jp

つづく…

2012-10-03

ふつうの日本人ならほかのひとの意見やまわりをみて決定をくだしてしまうところを,著者はまよわず自分の道をすすんでいる. 自然にそうできるのはやはり才能であり,常人にはまねることができないようにおもえる. この本を読んだからといって,凡人にはどうすることもできないだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 10歳から起業すると決めていた@Amazon.co.jp

つづく…

2012-10-30

エニアグラムではひとの性格を 9 タイプにわけるが,この本では 16 にわけている. エニアグラムのほうが歴史があるのだろうが,この本のほうがもれなく分類している感じがする.

16 にわけているから,そのひとつひとつについての記述は必然的にみじかくなる. しかし,全体で 300 ページちかくあるので,各タイプに向いた仕事などについても,そこそこくわしく書いてある. 自分に関係ある部分だけ読めばよいから,読むのに時間はかからないし,それなりにイメージをつかむことができるようにおもう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: あなたの天職がわかる16の性格(2008)@Amazon.co.jpあなたにぴったりの相手がわかる16の性格(2009)@Amazon.co.jp16の性格(1999)@Amazon.co.jp

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2012-10-31

いやなことはいっさいやめて,ワクワクすることだけを,しかもワクワクすることすべてをやりなさいという. やりたいことを制限してしまえば,それだけ可能性をせばめてしまうということだろう. ここまで徹底的にやることはなかなかできないだろうが,それをめざすことで成功する機会がふえるのだろう. いままで捨ててしまっていたことを,もう一度ひろうチャンスをあたえてくれる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: ソース@Amazon.co.jp

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2012-11-17

マルクスの資本論をもちだして,労働の 「価値」 と 「使用価値」 のうち,現在ひとびとが 「使用価値」 ばかり重視しているが,実は 「価値」 が重要なのだという. しかし,企業ではたらいている身には 「価値」 が重要なのはあたりまえだが,おおくの社員は 「価値」 も 「使用価値」 もかんがえていないことが問題なのだとおもえる. だから,著者の問題意識はすこしずれているようにおもえる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 僕たちはいつまで@Amazon.co.jp

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2012-11-21

おおくの日本人が,成果のでないことをして 「仕事をしたつもり」 になっているという. 時間をかけて,つかれる仕事をしながら,成果につながらない. その原因は 「かんがえていない」 ことにあるのだろう. だから,著者は 「仕事をしたつもり」 の時間を半分にけずって,のこりの半分で真剣にかんがえようという.

しかし,この本は問題点を指摘することでほとんどのページをつかっていて,「かんがえよう」 という提案は最後に書かれているだけだ. 「かんがえよう」 といきなりいわれても,かんがえられないひとがほとんどだろう. どうやってかんがえたらよいのか,もうすこしヒントをあたえてくれればよいのではないだろうか.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 仕事をしたつもり@Amazon.co.jp

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著者は海外にいってみて 「日本は日本人がおもうほどわるい国ではない」 とおもったが,ふたたび日本にもどって,いろいろ課題がわかったという. だから,読者にも海外にでる経験をしてほしいということだ.

この本のなかにはいろいろなひとの経験談がふくまれていて,そのなかにはいったんは海外にでたが,また日本にもどって仕事をしているひともいる. また,海外で仕事をしているひともいる. どちらになるか,どちらがよいかは実際に海外にいって経験してみるまでわからないということだろう. しかし,日本にいると海外のことはよくわからないままだから,すくなくともいったんはでてみる必要があるというのは,まったく同感だ.

経験談はみな成功体験だし,海外一流大学への留学をめざせと書いてあるから,読者はひくかもしれない. しかし,著者がほんとうにいいたいのは,失敗するかもしれないがやってみよう,一流をめざさなくてもよいから海外留学や体験をしてみようということだろう. けっして,エリートだけへのメッセージではない.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?@Amazon.co.jp

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2012-12-04

「起業」 といってもいろいろな業種があるが,これはたったひとりで製造業を起業するための本だ. いままではできなかった 「ひとり製造業」 ができるようになったのは,ソーシャルメディアと 3D プリンタのおかげというわけで,まずそのつかいかたを解説している. そのあと,資金やレンタルのしかたなどについても書いている. また,エピソードのようなかたちで実例も紹介している.

「ひとり製造業」 を実際にはじめるにはこの本で十分ということはもちろんないが,それがどんなものかを知り,そこに第 1 歩をふみだすには,この本を読むとよいだろう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: デジタルで起業する!@Amazon.co.jp

つづく…

さまざまな資格を取得した 8 人の実話にもとづくストーリーが紹介されている. 資格をとってからのことが書いている部分もあるが,ほとんどは資格をとるまでの話だ. 入学試験と同様に,おおくのひとにとっては資格をとるまでがまず興味の対象なのだろうが,そのあとのことがもっと知りたい.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: プロが教える資格のリアル@Amazon.co.jp

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2012-12-05

資格だけとって待っていても客はやってこない. 「本業」 の客をひきつけるためにもセミナーやコンサルティングをやることが必要だと著者はいう. 著者自身は本業よりセミナーでかせいでいるようだ. この本の内容はむしろ資格にはあまり関係がなくて,セミナーの how to の本だ.

著者はセミナーで成功したが,だれでもうまくいくものではないだろう. セミナーが向かないひとにはあまりやくにたたない本だろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 資格だけでは食べていけない@Amazon.co.jpKindle 本@Amazon.co.jp

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2012-12-07

日本人の古典的な仕事倫理を 「メランコ」 とよび,それにかわって最近台頭してきたものを 「ナルシス」 と呼んでいる. 能力主義とメランコとが対応し,成果主義とナルシスとが対応するのだという. わからなくはないが,感覚的に論じているだけであり,感覚を共有しないものにはピンとこない. もっときちんと論証する必要があるだろう.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 自己愛化する仕事@Amazon.co.jp

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試験対策本などでは意味もなくいろいろな色をつかった本もあるなかで,モノクロのおちついた本だといえる. 最後にある 「ある事務所の 1 日」 をのぞけば仕事のイメージはつかみにくい. この章を最後でなく最初にもってきたほうがよかったのではないだろうか?

司法書士になるために読んでいるわけではない私にとっては,「簡単に処理できて収入が多い抵当権・根抵当権の設定はまさしく司法書士にとって美味しい業務なのです」 などという表現をみると,ニンマリしてしまう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 司法書士の仕事がわかる本@Amazon.co.jp

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2012-12-08

著者は東芝でフラッシュ・メモリーの開発に成功するが,裏で努力する日々もあったという. MBA を取得しながらも開発現場にもどり,論文の筆頭著者になったという. しかし,成功してからも日本企業がかかえる問題になやまされ,ついには大学に転身する.

共感する部分と,自分ならそうはしないだろうとおもうところと,両方ある. これから勝負するひとは,著者の成功体験をなぞっても成功しないだろう. 勇気づけられるところはあるかもしれないが,結局は自分でかんがえなければならない.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 世界で勝負する仕事術@Amazon.co.jpKindle 本@Amazon.co.jp

つづく…

2012-12-11

行政書士の仕事の内容,開業のしかたや 1 日の仕事のようす,年収,試験についてなど,ひととおりのことが書いてある. しかし,どうやって仕事をとってくるかということはあまり書いてない. 試験にうかっても仕事が獲得できなければ暮らせないだろう. 試験をうけるまえから知っておくべきことがもっとあるのではないだろうか?

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 新 行政書士になろう@Amazon.co.jp

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2012-12-12

著者は統計にもとづいてアメリカでは起業がさかんであり成功のチャンスも多いという 「幻想」 つまりアメリカン・ドリームを否定しようとする. 日本で 「起業」 に関する雑誌などをみると,たいてい,小売店などについて書いてあるが,アメリカでもサービス業が多いという. そういう起業についての統計をみるかぎりでは,たしかにアメリカン・ドリームは否定されてしまうのだろう. また,統計を知ることは必要なのだろう.

しかし,「起業」 あるいは 「ベンチャー」 をそんなにひろく解釈するべきなのだろうか? サービス業をはじめることといわゆるベンチャーとのあいだにはギャップがあるのではないだろうか? そして,統計をもって夢を否定するというのは,おろかなことではないだろうか. 確率統計をもってすればまったくばかばかしい宝くじを買うひとが多いのと同様に,起業も統計では説明できない賭けの一種だろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 〈起業〉という幻想@Amazon.co.jp

つづく…

2013-01-10

ファッションやアートなどを仕事とし,海外で苦労した 4 人を紹介している. テレビなどでも同様の企画があるが,それとくらべて文章で紹介する利点はなんなのか,いまひとつよくわからない. 巻頭の写真はかなりの情報をあたえてくれるが,それならばビデオのほうがさらに情報があるようにおもう. なにか,もうすこし,くふうがほしい.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 日本をはみ出る@Amazon.co.jp

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2013-01-13

ネットにのせるための,もっともらしいがオリジナリティーはゼロの文章を 400 字 100 円程度でもとめる仕事が,ネット上にあふれている. それをうまくこなせば月 10 万円以上かせぐことも不可能ではないと著者はいい,そのための技術を紹介している.

しかし,それはたしかに人間関係においてはストレスフリーかもしれないが,短時間でもっともらしい文章をどんどん書いていくことがはたしてストレスフリーだろうか? そこには文章を書くたのしみは微塵もないだろう. もっとべつのことをかんがえたらという気がする.

最後に,この本は左右の余白がおおきすぎて,よみにくい. しかし,画面を横長にしたら,いくらかましになる.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: ストレスフリーの新しい働き方@Amazon.co.jp

つづく…

2013-02-07

HBS (ハーバード・ビジネススクール) の 3 人の卒業生を追って,交互に記述している. 350 ページほどあるが,追っているのは彼らがどこでなにをし,だれとどういう関係にあり,会社をどのようにそだてて売ったかということであり,ビジネスの内容にはわずかしかふれていない. 起業者をえがくのにそのビジネスの内容をえがかなければ,すくなくとも私にはすこしもおもしろくない.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: ハーバードビジネススクール@Amazon.co.jp

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2013-03-03

個人のイメージにかかわる名詞や会社のイメージにかかわるロゴ,会社紹介などのデザインが話の中心だ. 最近は自分で名詞をデザインするひともいるが,そういうときにおちいりやすい問題点などが書かれている. デザイナーにたのむときもまかせてしまうのでなく積極的にかかわるほうがよいことが示唆されている. そんなにめざましいことは書いてないが,それなりにやくにたつだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 会社と仕事を変えるデザインのしかけ@Amazon.co.jp

つづく…

2013-03-04

アマゾンで売るために必要な手続きやトラブルシューティングについても書いてあるが,一番ちからがはいっているのは売るための商品のみつけかただ. どういう検索キーワードをつかうとよいというような具体的なことまで書いてある. 著者をそっくりまねてももうからないだろうが,ヒントはいろいろえられるだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 「Amazon輸出」入門@Amazon.co.jp

つづく…

2013-03-13

すでにネットで情報をえているひとにはものたりないのだろうが,タオバオの初心者が輸入・販売をためすときに読むにはよい本なのではないかとおもう. 「ぼろもうけ」 をめざしながらもネットでの販売には顧客満足が必要なことなど,初心者には参考になる点がいろいろある.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 中国《タオバオ》ネット輸入・販売@Amazon.co.jp

つづく…

2013-06-04

「常識」 にこりかたまっているひとはこの本に新鮮さを感じるのかもしれないが,それほどスゴいことが書いてあるわけではない. また,この本に書いてあることを単純に信じてもうまくいかないだろう. 要は常に自分のあたまでかんがえることが重要であり,この本にあることが適切なときにはそうするのがよいということだ.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 仕事を遅くする7つの常識@Amazon.co.jp

つづく…

講座などを受講し資格をとって 「スキルアップ」 をめざすひとに著者は疑問をなげかける. それではうまくいかない. しかし,それでは 「脱スキル」 とはなんなのか? 5 章には 28 の 「仕事術」 が書かれているが,それと 「脱スキル」 ということばはなじまない. 「脱スキル」 というよりはスキルアップ以外の仕事術ということでしかないようにみえる.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 「脱スキル」の仕事術@Amazon.co.jp

つづく…

2013-06-05

「プロデュースとは,ビジョンに向かって新しい何かを生み出すこと」だという. これだけでは「プロデュース」ということばをつかう理由はわからない. これが単なることばのあそびでないとすれば,映画やテレビ番組をプロデュースすることとなにか関係づけようとしているとかんがえられる. ストーリー性をもとめているところがそれなのかもしれないが,ストーリー性を重視するのもよくある議論だ. なぜプロデュースなのかはよくわからなかった.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: プロデュース能力@Amazon.co.jp

つづく…

この本では「プロデュース」とか「プロデューサー」ということばが頻繁につかわれている. 著者はレコード会社のプロデューサーを経験し,そういう「プロデュース」の仕事をもっとひろい仕事にいかす方法を書こうとしているようだ. しかし,話の内容はタイトルからの印象ほどひろくはなくて,自分の仕事にはすぐにはつかえそうになかった.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: アイデアをカタチにする仕事術@Amazon.co.jp

つづく…

2013-06-21

著者は小規模の製造業 「マイクロモノづくり」 を実践し,同様のモノづくりをしているひとたちをこの本で紹介している. 成功例だけみてもあまり参考にはならないが,もっとも印象にのこったのはクリス・アンダーソンが 「Makers」 に書いたアメリカの状況と日本とくに東京のちがいだ. 日本で 1000 個くらいの小規模モノづくりをめざすなら,日本のつよみを知り,それをいかす必要があるということだ.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: マイクロモノづくりはじめよう@Amazon.co.jp

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2013-06-25

著者は最大 160 万ページ・ビューのプロのブロガーだという. 仲間をふやすためにオフ会や Face Book や Twitter や,その他いろいろなものをつかっているという. しかし,ブログはただでみられるから,なにかしかけがなければかせげないはずだ. どうやってかせいでいるのかは,この本には書いてない. ブログのかきかたはいろいろ書いてあるが,ほかのひとがそれをまねても,かせげるわけではない. 広告でかせいでいるのかもしれないが,ブログそのものにはそれほど特別なしかけはないようだ. オフ会をはじめとするいろいろなメディアのくみあわせかたにはまなぶべき点があるが,それ以外にはこの本からまなぶべきことはあまりないようにおもえる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: ノマドワーカーという生き方@Amazon.co.jp

つづく…

著者は最大 160 万ページ・ビューのプロのブロガーだという. 仲間をふやすためにオフ会や Face Book や Twitter や,その他いろいろなものをつかっているという. しかし,ブログはただでみられるから,なにかしかけがなければかせげないはずだ. どうやってかせいでいるのかは,この本には書いてない. ブログのかきかたはいろいろ書いてあるが,ほかのひとがそれをまねても,かせげるわけではない. 広告でかせいでいるのかもしれないが,ブログそのものにはそれほど特別なしかけはないようだ. オフ会をはじめとするいろいろなメディアのくみあわせかたにはまなぶべき点があるが,それ以外にはこの本からまなぶべきことはあまりないようにおもえる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: ノマドワーカーという生き方@Amazon.co.jp

つづく…

2013-07-09

著者はときには大もうけするが,そのカネをすぐに起業などにつかってしまう. 自身も 「マイクロ起業」 し,「マイクロ起業」家に出資する. そこにはたしかにカネに関するかんがえかたはあらわれているし,行動力にはまなぶべきだとおもう. しかし,この本を読んだからといってうまく 「マイクロ起業」 できるようになるわけではないだろうし,まねしてもうまくいくはずがない. そういう意味ではやくにたたない本だ.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: お金が教えてくれること@Amazon.co.jp

つづく…

2013-11-11

この本の中心は 4 章に書かれた具体的な 50 の働き方に関するアイデアだ. コクヨ RDI センターと東北大学との協力によって書かれたものだという. そのなかには,たしかに未来につながるアイデアもあるだろう. しかし,おおくは,ありそうもない過去への回帰や陳腐なかんがえであるようにみえる. 現実的だとおもわれない理由のひとつは,現代の企業がかかえる問題がほとんど考慮されていないことだ. たとえば,セキュリティもそのひとつだ. 自然にきえてしまう問題ならよいが,そうでなければ,それを解決しないかぎりこれらのアイデアを 採用することはできないだろう. 単なるおもいつきでなく,知識に裏打ちされたアイデアでなければ,未来への提案にはつながらないだろう.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 未来の働き方をデザインしよう@Amazon.co.jp

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2014-01-26

この本はアメリカでも女性はまだ差別される立場におかれていること,しかもそういうなかで女性自身がひかえめにふるまおうとすることによって自分を不利な立場に追いこんでいることを指摘している. そういう現状をすぐにおおきくかえることはできないだろう. しかし,この本はそういう現状から一歩ふみだすためのさまざまなヒントをあたえているということができる. それは男性のためのものでもある.

評価: ★★★★☆

関連リンク: LEAN IN@Amazon.co.jp

つづく…

2014-02-02

著者は大学教員であると同時に作家であり,若者のためにこの本を書いたということだ. こういう本は抽象的な内容であるほうがよいといっているのだが,はたして具体的な内容がなくて若者にしかるべき印象をあたえることができるのだろうか? つまらない机上の空論をならべているようにしかみえない.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 「やりがいのある仕事」という幻想@Amazon.co.jp

つづく…

2015-08-08

著者は最初の 3 章でモチベーションはなくてよいことをしめそうとしているのだろうが,仕事と趣味に 境界がなかった私には理解できない内容だった.しかし,その後の章に書いてあること,たとえば 「大切なのは,好きなことをやるのではなく,やることを好きになることだ」 (p. 203) とか「人生の大逆転をねらうのではなく, 日々の数パーセントの微細な改善と改良が,未来にさらに大きな変化をもたらすと信じること. そのためにいまに集中すること」 (p. 213) というのは私が実践してきたことと一致している. そして,そのための技法として書かれている,たとえば「何かをはじめるときに,もっとも力が必要なのは初動だ. そこで,[…] まずはファイルに名前をつけて保存する」 (p. 121) というようなことも,私が実践していることだ. 通常はモティベーションがある私でも,仕事のハードルをひくくする必要があることはあるから.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: モチベーションで仕事はできない

つづく…

労働に関するさまざまな概念や問題がきれいに整理されているという印象をうける. たとえば,労働のながさや給料の金額などに関する理論が展開されている. しかし,その 99% は定性的な理論だ. 統計が記述されているのは非正規雇用の数をしめすグラフだけだ. 統計的なうらづけのない議論は,すこしうたがってみたほうがよいようにおもう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 働き方の教科書

つづく…

2016-08-03

仕事の効率をあげるためのさまざまな方法を紹介しているが,疑問が多い. メール,Excel をはじめ,パソコンのつかいかたに関して 60 ページ以上つかっているが,220 ページのなかでちょっとウェイトがおおきすぎるようにおもえる. 内容もスクロールバー,ツールバーなど,どちらかというと些末的なものが多いうえに,「プリンタに出ている資料をチラ見する」というようなセキュリティ感覚ゼロの項目もある. パソコン以外の項目でもひっかかるものが多い.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 疑問の多い仕事術

つづく…

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