電話と Fax をつなぐための MN128 の設定

このメモは金田が ISDN を導入して, 回線番号を電話に,ダイアルイン番号を Fax (とパソコン) にを接続する ための MN128 の設定について書いたものです. MN128 のマニュアルを参照するとともに, 「わが家への ISDN 導入時の電話のトラブルと その対策」をあわせてみてください.
Created: 96-2-5, Modified: 96-3-13.

機器の構成など

接続する機器の構成や電話番号のわりあてについては わが家への ISDN 導入時の電話のトラブルと その対策を参照してください.

設定のためのスクリプト

うまくいくまで,何度もおなじ AT コマンド列を手でいれた.これは手間が かかるし,記録という意味からも Linux のスクリプトのかたちで保存する ことにした.ここではディジタル機器のための設定とアナログ機器のための 設定とがまざっている.ディジタル機器の設定は初期値であって,実際の 設定は接続のためのスクリプトでおこなう.手動で,あるいは Linux 以外 から設定するには,もちろんこのスクリプトのなかの AT コマンド列をあた えればよい.ただし,\& は & でおきかえ,\! は ! でおきかえ, \\\\ は \ でおきかえるなどのおきかえが必要である.

グローバル着信ありで,回線番号が xxxx-xxxx,ダイアルイン番号 (1 本だけ) が yyyy-yyyy のときの設定の例 (必要のない設定もふくまれている). おなじ設定でグローバル着信なし,ダイアルイン番号 2 本のばあいにも動作 する. なお,このスクリプトの一部はここ で説明されている.

#!/bin/sh
#
#	Initialize MN128
#
stty 38400 -tostop
if /usr/sbin/chat -v -V -t 5 "" \
	ATE1Q0V1X3Y1\&Q7\&Y0\\\\Q0 OK AT%B12\&Z0=xxxx-xxxx OK \
	AT\&Z0=xxxx-xxxx OK \
	AT\!E1S0=0 OK AT@E1=0@E2=3@G1=3@G2=3@O0 OK \
	AT@K0=1@I1=yyyy-yyyy@K1=2@I2=@K2=@I3=@K3=@R1 OK \
	AT\&W0 OK AT@B OK "" \
	/dev/cua1
then
	echo
	echo "OK"
else
	echo
	echo "Failed!"
fi
以下はグローバル着信なしでダイアルイン番号が 2 本のばあいのべつの 設定である (回線番号が xxxx-xxxx,それ以外のダイアルイン番号が yyyy-yyyy).
#!/bin/sh
stty 38400 -tostop
if /usr/sbin/chat -v -V -t 5 "" \
	ATE1Q0V1X3Y1\&Q7\&Y0\\\\Q0 OK AT%B12\&Z0=xxxx-xxxx OK \
	AT\&Z0=xxxx-xxxx OK \
	AT\!E1S0=0 OK AT@E1=0@E2=3@G1=3@G2=3@O0 OK \
	AT@I1=xxxx-xxxx@I2=yyyy-yyyy@R1 OK \
	AT@K0=0@K1=1@K2=2 OK AT\&W0 OK AT@B OK "" \
	/dev/cua1
then
	echo
	echo "OK"
else
	echo
	echo "Failed!"
fi

その他のスクリプト

メンテナンスのために,つぎの 2 つのスクリプトをつくった.

状態表示のためのスクリプト

#!/bin/sh
#
#	Show status of MN128
#
stty 38400 -tostop
/usr/sbin/chat -v -V -t 5 "" \
	AT\&VI0I2I3 OK AT%R OK AT@C OK "" /dev/cua1
これで S レジスタやその他のディジタルおよびアナログ機器のための設定を すべて表示する.

テストのためのスクリプト

#!/bin/sh
#
#	Test MN128
#
stty 38400 -tostop
/usr/sbin/chat -v -V -t 5 "" \
	AT\&T0 OK AT\&T1 OK AT\&T3 OK
	/dev/cua1
#	AT\&T2	-- take too long time
AT\&T2 がコメント・アウトされているのは,このファームウェアのテストには 非常にながい時間がかかるからである.
関連ページ : [わが家への ISDN 導入時の電話のトラブルと その対策], [Linux と Macintosh への ISDN 接続に 関する報告], [この件に関するニュースへの投稿記事]
(C) Copyright 1996 by Y. Kanada