NGN とは
NGN (Next Generation Network, 次世代ネットワーク) とは,通信キャリアが従来の電話網にかわるものとして構築しようとしている,インターネット・プロトコル (IP) にもとづくネットワークである. ここではその背景を中心として NGN について説明する.
NGN (Next Generation Network, 次世代ネットワーク) とは,通信キャリアが従来の電話網にかわるものとして構築しようとしている,インターネット・プロトコル (IP) にもとづくネットワークである. ここではその背景を中心として NGN について説明する.
NGN (次世代ネットワーク)に関連する標準化組織とその活動状況についてのべる. NGN の標準化をおこなっているのは ETSI, ITU-T であるが,関連するプロトコル等の標準化のながれは基本的にはまず IETF がもとになる標準をさだめ,それをうけて 3GPP,ETSI (TISPAN),ITU-T がほぼこの順で標準化をすすめるという順序になっている. ただし,個々の標準のなかにはこれとことなるものがある.
NGN (次世代ネットワーク) は従来の電話網やインターネットにないおおくの特徴をもつあたらしいネットワークである. これらの特徴すなわちパケットベースであること,端点間 QoS 保証をおこなうこと,固定網と移動網の融合 (FMC) をはかること,中心的なプロトコルとして SIP を採用していること,3GPP の IMS を基本としていることについて,それぞれかんたんに説明する.
NGN (次世代ネットワーク) が提供する代表的なサービス,すなわち PSTN / ISDN エミュレーション,PSTN / ISDN シミュレーション,マルチメディアサービス,ストリーミングサービス,ユビキタスサービス,インターネットアクセスなどについてかんたんにのべる.
NGN (次世代ネットワーク) のアーキテクチャの概要については ETSI [ETS 05] などに記述されている. ITU-T においてしめされた NGN のアーキテクチャを図 1 に図示する. この図にしたがって,以下このアーキテクチャを説明する.
NGN (次世代ネットワーク) における QoS 保証について,とくに端点間 (end-to-end) で保証することなど,インターネットにおけるそれとのちがいに重点をおきながら説明する.
NGN (次世代ネットワーク) に関係する通信フローのいくつかの QoS クラスへの分類法についてのべる. 3GPP における分類,ITU-T Y.1541 における分類,IETF TSVWG における分類をとりあげる.また,関連する研究についてものべる.
NGN (次世代ネットワーク) において呼がバックボーン網を経由するときの端点間 QoS 保証法についてのべる.
NGN (次世代ネットワーク) におけるセッション確立時にどのようにして QoS に関する要求をあつかうかについて説明する.
従来のインターネットにおいては IP 電話等のリアルタイム通信の品質を確保するのは容易でなかった. それは通信の一方の端点から他方の端点までの全体の品質つまり端点間 QoS (サービス品質) を保証するしくみがなかったからである. これに対して NGN においては端点間での通信の遅延やジッター (時間方向のゆらぎ),データ損失を指定値以下におさえる端点間 QoS 保証をおこなうことが目標とされ,そのための機構が用意されている.
ホーム・ゲートウェイは,NGN をはじめとする今後の家庭や企業のネットワークと大域的なネットワークとをつなぐために不可欠な機器だとかんがえられる. ここではその定義やそれがみたすべき条件をあきらかにする.