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2008-11-22

いろいろと学会にはいっているので機関誌がおくられてくるが,なかなか,みるひまがないこともあり,ひまはあっても,みる気にならないこともある. ちょっとだけ時間があって,おもしろい記事をみつけても,すぐに全部をよむことができないことがおおい. そういうとき,ポストイットをはっておくのもひとつの手だが,そのためのプレースホルダーをつくっておくことにしたい. 最初は 「カナダからのブログ」 の項目として書こうとかんがえたが,単なるメモをまぜこまないほうがよいとかんがえて,わけることにした.

追記:
ブログを書くことは京大型カードを書くことにちかいということができる. しかし,「カナダからのブログ」 についていえば,他人が読めるレベルの内容をめざしている. この 「ブログ」 は,自分だけがみるものとしての 「京大型カード」 にもっとちかいものである.

CACM Vol. 51 No.11 には,ACM の CEO である John R. White による "On the 10th Anniversary of ACM's Digital Library" という記事がある. 内容は読んでいないが,まだ 10 年しかたっていないのか,という感じだ. もうずっとまえから Digital Library をつかっているような気がしている. 最近は IEEE のライブラリからダウンロードした論文のほうがおおいが,ときによっては半分以上を ACM からダウンロードして読んでいるようにおもう. なくてはならないものになっている.

重要度: ★☆☆☆☆

CACM Vol. 51 No. 11 には "Software Transactional Memory: Why is it Only a Research Toy?" という記事がある. STM は 1993 年の Herlihy と Moss による論文 (in 22th POPL) において登場したらしい.

重要度: ★★★☆☆

CACM Vol. 51 No. 11 には上記のようなタイトルの記事がある. サブタイトルは "Virtualization technology is hot again, but for the right reason?" である. Late binding のための VM の強力さが指摘されている. Cloud computing についても議論されている.

重要度: ★★★★☆

上記タイトルの CACM Vol. 51 No. 8 の記事では,Wikipedia がつくられる過程などが分析されている. そこでは存在しない項目へのリンクが重要なやくわりを負っている.

IEEE Intelligent Systems Sep/Oct 2008 でも Learning to Tag and tagging to Learn: A Case Study on Wikipedia という記事で Wikipedia 本文と横にあるタグ情報との関連などが分析されている.

また,おなじ号の Linking Documents to Encyclopedic Knowledge も Wikipedia をあつかっている. 項目間の自動リンクに関しては,Wikipedia (とくに日本語版) における同義語のあつかいが項目ごとにさまざまであることが障害になるとおもわれる (その項目の著者の意志を尊重する必要があるために,あつかいを統一するのは困難だとかんがえられる).

重要度: ★★★☆☆

Vol. 49 No. 11 の情報処理と,Vol. 46 No. 8, Vol. 46 No. 2, Vol. 46 No. 5 の IEEE Communications に IPTV の特集がある. Communications には数年前にも特集があった.

情報処理には 「IPTV の普及に向けた課題」 というようなテーマもとりあげられているが,ちょっとみたところではユーザにとって IPTV のなにがうれしいのか,あいかわらずよくわからない.

Communications 46:8 のほうは序言に課題についての言及がある ("Converged Content and Communication" など) が,掲載された論文との関係はあきらかでない (論文紹介にはなっていない).

Communication 46:2 には IPTV Systems, Standards and Architectures という特集があり,IPTV の QoE に関する論文が 2 つある. NTT の Takahashi らによる Standardization Activities in the ITU for a QoE Assesment of IPTV と,Alcatel-Lucent Bell の Degrande らによる Increasing the User Perceived Quality for IPTV Services である. ただし,後者はひとをつかった評価に関するものではない.

Communications 46:5 には IPTV Systems, Standards and Architectures: Part II という特集があり,そのなかには IPTV Services over IMS: Architecture and Standardization という論文がある.

重要度: ★★★★☆

IEEE Communications の October 2008 issue の記事である. 透明でつかえるユーザ・インタフェースと NGN のために開発された危機について,またネットの中立性との関係も論じられている.

重要度: ★★★★★

IEEE Pervasive Computing 7:3 は hacking の特集. そのなかに "Hacking the Nintendo Wii Remote" がある. Wii Remote のなかをしらべて,開発者が意図していなかったであろう,つかいかたを開発している. Net にはありそうな話だが,IEEE の雑誌にまで登場した !

重要度: ★★★☆☆

P.S. IEEE Spectrum 2008-10 にもハードウェア・ハッキングに関する記事がある. "The Steampunk Contractors" というタイトルで,蒸気機関をつかったくるまやロボットなどが紹介されている.

2008-11-23

Linux Journal 2008-9 と 2008-10 に上記タイトルの記事がある. 音声加工のためのツールなどが紹介されている. これまで音声の加工などは Windows 上でやってきたが,Linux でつかえるツールも検討に値するのではないだろうか?

重要度: ★★★☆☆

上記の service mashup 特集では,これまでアドホックにあつかわれてきた mashup をもっときちんとやろうという方向の努力があつかわれている. とくに Understanding Mashup Development という記事が参考になるとかんがえられる.

持続可能な社会をつくるためにコンピュータ科学者ないし IT 技術者にできることはなにか? いまだにこれといった解はみつかっていない. IEEE Computer August 2008 の上記タイトルの記事をみても,やはり green hardware / software の話が中心であり,global energy comsumption, climate science などの話題もあるが,きめてに欠いている.

IEEE Computer April 2008 には上記の記事がある. DPI は String matching のあたらしい応用として有望なようである.

情報処理 49:7 から 4 号にわたって,GTTM (Generative Theory of Tonal Music) をコンピュータに実装するこころみについて書いている.

2008-11-24

IEEE Internet Computing May/June 2008 には Net Netutrality... Seriously this time という記事がある. インターネット・プロバイダの Comcast が BitTorrent のトラフィックを阻止しようとしたが,いまは協力して問題を解決しようとしているという.

Net Neutrality に関しては 「Bridging the Standardization Gap to Provide QoS in Current NGN Architectures においてもすこし論じられていた.

2008-12-11

ほとんど読むことのない "the institute" だが,表紙の Professor Karen panetta (IEEE Fellow) がもつ NEC のノート PC が目についた. キティのデコがついている.

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