イベント・プロデューサーである 平野 暁臣 は 「コトづくりの眼」 (日本実務出版, 2005) という本のなかで 「イベントにとって一番大切なもの,それはおそらく 「物語」 だ.」 (p. 45) と書いています. このことばがどういう意味をもっているのか,この本から十分に把握することはできません. なぜなら,この本はみじかいエッセイをあつめたものであり,ここで 「物語」 ということばがどういう意味をもっているのか,十分には展開されていないからです. しかし,「物語」 は,「イベントと ICT 技術 (とくに Mixed Reality)」 に書いた同時性,双方向性,一回性,ライブ性,参加性,空間性,体感性などのことばと同様に,私のこころにひびくことばです. したがって,イベントにとって一番大切なのは物語だということばは,おぼえておきたいとおもいます.
キーワード: ストーリー