「ベートーベン主要作品集におけるデイヴィッド・ジンマンの指揮」 に書いた 60 枚組 CD のなかの,デイヴィッド・ジンマン (David Zinman) 指揮によるベートーベンの交響曲 9 番をききました. それほど違和感がある部分はなく,バランスのとれた演奏だとおもいました.
この演奏は 1 枚の CD にはいっていて,約 72 分かかっています. 最初は交響曲 9 番全曲の演奏に 72 分を要しているのかとおもいましたが,きいてみると,最後の 13 分くらいの部分の 2 つのバージョンがふくまれています. したがって,2 つめのバージョンをのぞけば演奏時間は約 60 分ということになります. 古典的な第 9 の演奏にくらべるとはやいわけですが,とくにはやいとは感じませんでした.
私はロジャー・ノリントン (Sir Roger Norrington) の指揮による第 9 の CD ももっていますが,この演奏も約 60 分でした. この演奏をきくまではこの曲の演奏には 70 分くらいかかるものとおもっていました. また,この演奏はかなりはやいと感じていました. いまやこのくらいのテンポの演奏が普通だと感じるようになったのでしょうか? もう一度,ノリントンの演奏,それからもっとおそい演奏をあわせてきいてみたいとおもいます.
キーワード: クラシック音楽