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知的生産とリテラシー:印刷・フォントとレイアウト

きもちのわるい全角の括弧

Wikipedia をみても本や雑誌をみても,全角の括弧( )がしばしばつかわれています. こんなきもちのわるいものをどうしてつかうのか,私には理解できません.

かつては本の編集者や活字をあつかうひとたちは文字のレイアウトに敏感でした. いまでも欧米では本にしてもコンピュータ上の文字にしても,うつくしいフォント,うつくしい文字配置がつかわれているようにおもいます. それにくらべて日本の現状はどうでしょうか? コンピュータ屋は日本語の文字のうつくしさには無頓着なようにみえます. 英語版の Macintosh のセンスのよさは特筆に値するとおもいますが,日本語の文字をつかいはじめると,とたんにきたなくなります. Windows でも英字だけつかっているぶんにはけっこうよいのですが,日本語の文字をつかいはじめると,いろいろ,うまくいかなくなります.

括弧のはなしにもどすと,まず絶対にゆずれないのはとじ括弧のあとに句点やピリオドをうつときは,“).” のように括弧のそばにうつべきです. 全角の括弧をつかうと通常は “).” のように,はなれてしまいます. これ以外にも全角の括弧をつかうといろいろとバランスがわるくなるので,私は決してつかわないようにしています. 私は通常 Microsoft のプロポーショナル・フォントをつかっています. このフォントをつかえば全角の括弧も比較的うまく配置されますが,それでもあまりよいとはいえません. このフォントをつかうとき私がどうやって文字配置をきめているかは 「Microsoft のプロポーショナル・フォントの使用法」 という項目に書きました.

キーワード: カッコ

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