出張で行った杭州の記憶については 「塔のある杭州の家」 という項目にも書きました. 杭州といえば,緑茶の名産地です. 市内でとれるお茶にはグラム何万円というようなとんでもない値段がついているものもあるということです. それにもかかわらず,おみやげとして家族にもってかえると (もちろん何万円もするものではないのですが),人気がなく,いつまでもへらないのでした.
日本人には日本の緑茶があっていることはまちがいありません. 日本の緑茶の特徴は,にがみや,しぶみがあることです. こういう味は他国ではきらわれます. 杭州の緑茶はにがみ,しぶみがすくなく,あまみがあります. 韓国ではお茶はそれほど人気がありませんが,チェジュ島 (済州島) では栽培されています. そのお茶もにがみやしぶみのすくないものだったと記憶しています. しかし,こういうお茶は,日本人にとってはいささか味気ない感じがします.
杭州ではお茶のいれかたも日本とはちがっていて,葉をカップにいれて,そこに湯をそそぎます. 葉は最初は湯にういていますが,しだいにしずんできます. (安価な茶葉はなかなかしずまないようです.) 市内には茶に適した水がわきだす場所もあるということでした (その入口まではいきましたが,なかには,はいっていません).
お茶はピンからキリまでありますが,私にはその差が十分にはわかりませんでした. (訪問先でだされたお茶が,葉がなかなかしずまず,香りもあまりないことはわかりましたが…)
(写真は 「ぷらなす 茶々」 から借用しました.)