アメリカでは全労働者の 30% がクリエイティブな仕事についているが,これはこれまでアメリカが世界のクリエイティブなひとびとをひきよせていたからだという. ところが,最近はそういうひとびとがむしろアメリカ以外の国にひきよせられている. 本書はそういう危機感にいろどられている.
すこし意外だったのは,日本もこの本で使用された統計がとられた 2000 年ころにはいくつかの項目でアメリカよりクリエイティブだとみなされたことである. しかし,たぶん現在ではそうでなくなっているのだろう.
この本は日本では 「クリエイティブ資本論」 よりさきに出版されているが,「クリエイティブ・クラス」 そのものについて書かれているのは 「クリエイティブ資本論」 であり,それをまず読むべきだとおもう. この本はアメリカ人向きであり,日本人が読む必要はないのではないかとおもう.
評価: ★★☆☆☆
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