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文化・教育と学習:研究法から生き方まで

ものづくりへのこだわり

自分の手でものをつくりプログラムを書くことをこれまで 30 年あるいは 40 年やってきました. 会社のなかでは,としをとるにつれて自分ではつくらずにドキュメントばかり書くひとがおおいのですが,私自身は自分で手をうごかすことにこだわってきました. これからの 30 年あるいは 40 年も,そうしていきたいとかんがえています.

自分で手をうごかすことに関しては,「Perl を道具としてきた 10 年間の研究開発と Perl + CGI からの脱却のこころみ」 や 「日本には評論家ばかり!? ― オリジナルな仕事より評論にながれる」 などの項目でもふれてきました. 評論家もコンサルタントも,基本的には自分自身ではあたらしいものをうみだしません. 私がやりたいことは,ひとをてだすけすることよりも,自分であたらしいものをつくりだすことです.

私が得意としているのはカッチリしたものづくりではない,すぐに実用になるものやプログラムではなくて,プロトタイプです. つくりかたのはっきりしたものを手ばやくつくる能力はそれほどすぐれているとはおもいません.

しかし,私自身もものづくりよりドキュメント書きのほうが得意になりかけている,あぶない兆候があるようにおもえます. むかしにくらべると論文を書くのも得意になったようにおもいますが,だれも読まない論文をどんどん書いてもしかたがありません.

定年がちかづいたとはいえ,就職からこれまでよりながい,この先の人生」 に書いたように,ひどい病気や事故にあわなければ,これからも 30 年あるいは 40 年のあいだ,なんらかの 「ものづくり」 にかかわっていくことができるのではないかとかんがえています. そのためには,これからも,わかいひとたちに負けないように,ものづくり,あるいはプログラム書きの能力をみがいていきたいとおもっています.

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