堀江 貴文 や 村上 世彰 が逮捕されたとき,NHK などのマスコミはまちにでて,ひとびとの意見をきいていた. わかいひとのなかには同情的なものもみられたが,団塊世代以上のひとは,ほとんど一様に批判的であり,「まじめに,こつこつ,はたらかなければダメなのだ」 というような意見がきかれた. 当時はそれがその世代の意見なのだと理解していたが,ほんとうにそうだったのか,それともそれはマスコミによってつくられたものだったのかが,あらためて気になってきた.
労働や金銭に対するかんがえかたは,団塊世代とわかい世代とのあいだでおおきくちがっているとかんがえられる. 私自身はその中間の世代だが,ホリエモンに対して同情的である点においては,テレビに登場したわかいひとたちの一部と共通している. すくなくとも,地裁でだされた実刑判決は適当でないとかんがえている.
しかし,このような,世代によって集団を切断するやりかたはステレオタイプ的である. 実際には,それぞれの世代のなかに,いろいろなかんがえかたがあるはずである. それが世代によってわかれているようにみえるのは,そこにマスコミの操作がはいっているからではないかという,うたがいをもたざるをえない. 統計調査をおこなっているわけではないから,情報操作がおこなわれている可能性は否定できない. しかし,ほんとうのところは,はたしてどうだったのだろうか?
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