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2008-10 アーカイブ

2008-10-01

書評:心理, 心理, 科学・技術・自然

としをとると時間がみじかく感じられるようになるといわれている. この本はその理由をおもに心理学的にあきらかにしようとしている. 代謝,感情,注意,その他さまざまな要因が説明されている. 私自身はとしをとって時間がみじかくなったとはおもっていないので,なぜそれらの要因があてはまらないのかをかんがえながらよむのがおもしろかった.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 大人の時間はなぜ短いのか@ [bk1]大人の時間はなぜ短いのか@Amazon.co.jp

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書評:知的生産とリテラシー, 知的生産とリテラシー:読書法

「ひと月に 50 冊 本を読む方法」という副題がついている. 200 冊とかでなく 50 冊であるところが重要だ. つまり,ただはやく読むだけでなく,目的に応じてさまざまな読みかたができるように訓練する方法を紹介している. 視線移動の訓練法などが具体的に紹介されている.私自身はまだ,こころみていないが,よさそうにみえる.

ただ,速読のための例文としてとりあげられているのが夏目漱石の 「こころ」 だったり,寺田寅彦随筆集だったりするのだが,おおくのひとにとっては速読したい本はもっとあたらしい本なのではないかとおもう. いささか,違和感があった.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: すごい速読術@ [bk1]すごい速読術@Amazon.co.jp

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社会・経済:グローバル化, 書評:社会・経済

フランス人の手によるグローバリゼーションの本ということだ. 日本で出版されたのが 2004 年ということで,あまり最近の本でないこともあるが,アメリカ人などの手による他の本とくらべると,グローバリゼーションへの理解が浅いようにおもえる. フランス人でも 18 歳 ~ 24 歳の半分以上がグローバリゼーションはチャンスだとかんがえているというような記述はちょっと興味をひかれるが,そうしたフランス人とグローバリゼーションとの関係をべつにすれば,それほど,めあたらしいことはない.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: グローバリゼーションの基礎知識@ [bk1]グローバリゼーションの基礎知識@Amazon.co.jp

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2008-10-02

社会・経済:グローバル化, 書評:社会・経済

著者は 2002 年以来,「世界を不幸にしたグローバリズムの正体」,「人間が幸福になる経済とは何か」 そしてこの本という,一連のグローバリズム批判の本を書いている. これらはそのときどきのできごとをとりあげつつ,一貫してアメリカと IMF による 「グローバリズム」 のおしつけを批判している.

この本のなかでは,アルゼンチンが IMF の要求をはねのけて独自の経済再建を成功させた例がとりあげられている.それに対して IMF にしたがった国々は経済の低迷になやまされてきたという.

アメリカは浪費し赤字をたれながすことで世界経済の弱体化をふせぎ,「世界に奉仕」 してきた. しかし,アメリカはいつまでもそれをつづけられない (実際,サブプライム問題をきっかけにくずれた). 著者はそれにかわる体制を示唆している.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す@ [bk1]世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す@Amazon.co.jp

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社会・経済:マネー・電子マネーと景気循環, 書評:社会・経済

サブプライム問題をメロンがつまったバスケットにたとえることのおもしろさに出版社が注目したことがこの本の出版につながったということだ. わかりにくいサブプライム問題をたとえ話でわかりやすくするのはけっこうだが,私にはかえって,よみにくかった. 昨年末の時点でのひととおりの話は書いてあるが,もともと本を書くためにあつめた情報ではないためか,つっこみがよわいようにおもう. 2008 年にはいってからの展開は書いてない.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: サブプライム逆流する世界マネー@ [bk1]サブプライム逆流する世界マネー@Amazon.co.jp

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2008-10-05

社会・経済:マネー・電子マネーと景気循環, 書評:社会・経済

2007 年 10 月くらいの時点で,サブプライム問題とはなにか,これからどうなるのか,などについて書いている. 金融技術を 「悪用」 しサブプライム・ローンを証券化して売ることがモラル・ハザードにつながったこと,そこに 「レバレッジ」 という手法で元手の 10 倍の資金を運用するファンドがかかわって損失を 10 倍に拡大させたことなどである. わかりにくい専門的な議論をさけているのでよみやすいが,そのために本質がつかめなくなっている部分もあるようにおもう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: サブプライム問題とは何か@ [bk1]サブプライム問題とは何か@Amazon.co.jp

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社会・経済:マネー・電子マネーと景気循環, セキュリティ・安全・安心と秘密・プライバシー保護:災害・混合汚染・公害と不安感, 書評:社会・経済

サブプライム問題が発生したあとにおこった,金融商品の格付けに疑問がもたれたこと,レバレッジをつかって資金をふやす方法に疑問がもたれて資金があつめにくくなったこと,欧米での資金調達ができなくなったためにアジアや中東に有利な条件をしめして資金調達せざるをえなくなったことなどが書かれている. 前著 「サブプライム問題とは何か」 では解説されていなかった,証券化でつかわれた 「優先劣後構造」 という金融技術なども丁寧に解説されている. 今後,アメリカのやくわりが中国によってとってかわられるのか,日本はどうなるのか,などについても論じられている. 前著との重複はよくおさえられているので,あわせて読むとよいだろう.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: サブプライム後に何が起きているのか@ [bk1]サブプライム後に何が起きているのか@Amazon.co.jp

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社会・経済:マネー・電子マネーと景気循環, セキュリティ・安全・安心と秘密・プライバシー保護:災害・混合汚染・公害と不安感, 書評:社会・経済

日本語で書かれた一般向けのサブプライム問題に関する本のなかでは,もっとも専門性がたかい本だとかんがえられる. この問題はサブプライム・ローンの証券化を通じておこっているが,証券化というしくみじたいがわるいのではないということを強調している. その一方で,本の末尾では金融工学の弱点を分析してもいる. また,「レバレッジ」 や 「優先劣後構造」 など,証券化にかかわる概念も解説している. さらに,日本の住宅金融システムや証券化市場について解説し,サブプライム問題の日本への影響をさまざまな統計などをつかって分析してもいる. じっくり読めばサブプライム問題への理解がふかまるだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: サブプライム問題の正しい考え方@ [bk1]サブプライム問題の正しい考え方@Amazon.co.jp

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未来の予測と創造, 科学・技術・自然

現代の技術はそのおおくが複雑化し,一般人には理解しがたいものになってしまっている. しかし,技術を開発したのは専門家だとはいっても,技術はつかわれるためにあり,つかわれれば必然的に一般人にかかわる. 一般人には理解できないからといって,それを専門家にまかせておくと,かえって危険なことになりかねない. 専門家はかならずしも常識的な判断にたけているとはかぎらないからである.

したがって,一般人にわかるように,技術の透明化をはかる必要があるとかんがえられる. つまり,技術の本質が直観的に把握できるようにする必要がある.

このシリーズではこのような技術の透明性確保に関する状況を個々の技術について検討してみたい.

つづく…

セキュリティ・安全・安心と秘密・プライバシー保護, 未来の予測と創造, 科学・技術・自然

現代においては,コミュニケーション,決済・金融をはじめ,おおくの社会システムがコンピュータなしにはなりたたなくなっている. そして,コンピュータがつかわれるゆえに,そのセキュリティ上の弱点をつく犯罪行為が頻繁におこなわれる. したがって,そうしたシステムにはセキュリティをまもるためのしかけが必須になっている.

つづく…

未来の予測と創造, 科学・技術・自然

サブプライム問題が危機といわれるほどに拡大してしまったのは,そこに金融工学の手法がつかわれたからである. 金融工学そのものがわるいのではなく,悪用されただけだという意見もある. しかし,サブプライム・ローンを証券化する際に透明性を確保できなかったことが原因となっておおきな信用収縮をもたらし,問題を拡大しているようにおもえる. ここでも,すくなくとも問題解決のひとつのカギが透明性の確保だとかんがえられる. それは金融工学のつかいかたの問題というよりは,金融工学じたいが解決するべき問題だとかんがえられる.

未来の予測と創造, 政治・法律・憲法:構造改革と民営化, 科学・技術・自然

ハイテク兵器の複雑さゆえに,それを使用する戦場に軍事請負企業 (PMC) の社員が常駐する必要がでてきているという [Mot 04]. このような事例は 「戦争の民営化」 の一側面としてとりあげられている.

戦争の民営化によって,軍が決定するべきことを権限をもたなず責任も負わない民間人がきめるようなばあいでがててくるという. 軍が責任をもって決定するべきことを,責任をもたない民間人がきめる,おそろしい結末をまねく可能性があるとかんがえられる.

このような危険をさけるには,ハイテク兵器の技術を透明にし,兵士が直観的にあつかうことができるようにすること,専門家なしでもあつかえるようにすることが必要である.

参考文献

  • [Mot 04] 本山 美彦,「民営化される戦争」,ナカニシヤ出版,2004.

2008-10-08

社会・経済:日本の再生と針路, 書評:社会・経済

この本は日本に独自の検索エンジンがないという話からはじまり,最後もそのはなしでおわる. そのあいだにいろいろな話がはいっている. しかし,読み終わってから本を見かえしてみても,なにが書いてあったのかおもいだせない. 書いてあることが中途半端だからではないだろうか. キーワードをひろってみても,「過去の亡霊」 とか 「IT への嫌悪」 とか,ピンとこないものがおおい. 終章では 「「まじめさ」 こそが,日本再生の手だて」 とあって,納得できる部分もあるが,なぜそれが手だてになるのかもよくわからない.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 日本消滅@ [bk1]日本消滅@Amazon.co.jp

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知的生産とリテラシー:作文・文章技法・添削, 書評:知的生産とリテラシー

大学教授を定年退官して時間ができた著者は,本を書きはじめた. この本はその習慣を読者にもすすめている. 著者の 「書き方」 には参考になる点もあるが,あまり内容の濃い文章ではない. そのぶん,はやく読めるが,あまりのこるものもない. ただ,ひとつおもしろかったのは 「書いて千円を得るためには,1 万 ~ 10 万円の投資が必要だ」 というところだ. 金もうけをかんがえないところはよいが,読者を満足させることもかんがえていないのではないだろうか.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: まず「書いてみる」生活@ [bk1]まず「書いてみる」生活@Amazon.co.jp

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歴史:戦争, 政治・法律・憲法:構造改革と民営化, 書評:歴史, 書評:社会・経済, 社会・経済

戦争ビジネスに関する本としては,戦争請負企業を中心としたものから個人の体験を書いたものまであるが,この本は両方をカバーしようとしている. 日本人がこの問題に興味をもつようになったきっかけはイラクで戦死した斉藤さんのニュースだったが,そこからはじめて,部隊の劣悪な環境,古代からはじまる歴史,アフリカやアジアの紛争地でのできごとなど,戦争ビジネスを概観するには適当な本だろう. 太平洋戦争やベトナム戦争に関しても,あまり知られていないエピソードがふくまれていて,興味ぶかい.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 戦争民営化@ [bk1]戦争民営化@Amazon.co.jp

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歴史:戦争, 政治・法律・憲法:構造改革と民営化, 書評:歴史, 書評:社会・経済, 社会・経済

11 の章からなる本だが,各章は独立の論文であり,タイトルの 「民営化される戦争」 に関する章はおおくはない. 議論はあまりていねいとはいえず,裏付けが書かれていない記述もおおい. MPRI という戦争請負企業に関しては,クロアチアでセルビア人を 10 万人も殺害してしまったという噂も書かれている. 「噂」 と書いてあるからよいようなものだが,論旨が噂に影響されるのはどうかとおもう.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 民営化される戦争@ [bk1]民営化される戦争@Amazon.co.jp

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社会・経済:商店街とまちづくり, 書評:社会・経済, 社会・経済

これが 「社会学」 であるのかどうか私にはわからないが,郊外に関するさまざまなエピソードを 5 つの章にまとめている. 新書なので印刷はあまりよいとはいえないが,団地などの写真が効果的に配置されている. 区別のつかない建物や部屋がならぶ団地に関するエピソードとして安部公房の 「燃えつきた地図」 や 「ウルトラセブン」 の 「あなたはだぁれ?」 という話がとりあげられているのが印象にのこった.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 郊外の社会学@ [bk1]郊外の社会学@Amazon.co.jp

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2008-10-09

Web とインターネット:Web サーバと Web サービス・管理, Web とインターネット:私の Web サイト

このブログは,さくらインターネットのサーバにおかれています. 安価なホスティング・サービスを利用しているため,1 台のサーバを数 10 人でつかうようになっています. そのため,Web サイトの更新にはときとして,ながい時間がかかります. おなじことを自宅 PC でできれば,ずっと高速になるはずです.

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書評:仕事と起業, 仕事と起業

出世街道からはずれた 50 歳前後の社員は定年まで 「会社の中にはもはや役割はない」 と著者はいう. しかし,そういう社員をやめさせることができればべつだが,ひとをそういうふうにしかつかえない会社はこれから,いきのこっていけないだろう. 著者は 50 歳をすぎた私がいまもつとめている会社を 28 歳のときにやめたが,すくなくともいまのこの会社はそんな会社ではない. そういう著者に 50 代まで会社づとめをしてきたひとに助言することはできないだろう.

「すばらしい創業者でも高齢になると大変革は難しい」,「定年後の起業は勧めない」 などなど,ネガティブなすすめのオンパレードだ. 大前研一からそんなことばをききたいひとがいるのだろうか? うまくいかないときは仕事をリセットしようというのはよいが,それ以外は最低の本だ.

評価: ★☆☆☆☆

関連リンク: 50代からの選択(文庫)@ [bk1]50代からの選択(単行本)@ [bk1]50代からの選択(文庫)@Amazon.co.jp50代からの選択(単行本)@Amazon.co.jp

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2008-10-10

メディア・アート・イベント・エンターテイメント:写真・ビデオ・映画・テレビ, 言語・コミュニケーションとネットワーキング:放送, 科学・技術・自然

10 月 9 日の NHK 「クローズアップ現代」 ではノーベル物理学賞を受賞した 3 人のうち日本にいる 2 人 (小林 誠 氏と 益川 敏英 氏) にインタビューしていた. あきらかに物理をしらないひとがインタビュアーとなっていた. これではせっかくのインタビューから魅力的なはなしをひきだすことができないと感じた.

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2008-10-11

インテリア・家具・機器の博物館:テレビ受像機・モニタ, 環境・温暖化・エネルギー

薄型テレビの主流は液晶とプラズマですが,その消費電力にはだいぶ差があります. それでけでなく,プラズマのなかでもメーカーなどによってだいぶ差があります. これだけ温暖化・省エネがもとめられているなかで,テレビを買うときには消費電力を気にしないのでしょうか?

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書評, 未来の予測と創造

未来を予言する本である. 予言は 5 つの 「法則」 にもとづいているが,法則はあらかじめあたえられるものであって,論証の対象ではない. それだけでなく,法則からみちびかれる 「結論」 も,この本においては論理的にみちびかれているわけではない.

この本は,230 ページくらいの比較的うすい本だが,
さらに,その文章のスタイルはブログでよくみられるような,
文のくぎりごとに改行され,みじかい段落が空行でくぎられるスタイルだ.

このスタイルはひとを理性によって説得するときには向いていないようにおもえる. なぜなら,このスタイルで論理を展開すると,ページ数がおおくなりすぎて,散漫になるからだ. これはむしろ,ひとを感性によって説得するときに向いたスタイルだろう.

著者の主張のひとつは 「「考える文化」 から 「感じる文化」 へ」 ということだが,著者自身がそれを実践しようとしているということかもしれない. だから,この本はむしろ宗教書といってよいだろう. 論理を知るには,おなじ著者による他の本を読んでもらえばよいということかもしれないが,そうだとすると,これは私にとっては読むべき本ではなかった.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 未来を予見する「5つの法則」@ [bk1]未来を予見する「5つの法則」@Amazon.co.jp

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2008-10-12

科学・技術・自然

現役でノーベル化学賞をもらった島津製作所の田中さんをのぞけば,ノーベル賞受賞者はほとんど高齢になってから受賞している. 今回の日本人受賞者のなかでも,物理学賞を受賞した 南部 陽一郎 氏と 下村 脩 氏は 80 代である. もし,もらうまえに死んでしまったら,もらわずにおわっていただろう. ノーベル賞はそもそもかんたんにもらえるものではないが,さらに,ながいきしなければもらえないということか?

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2008-10-13

DIY (日曜大工) とものづくり・実験, DIY (日曜大工) とものづくり・実験:道具 (ツール)

こどものへやはこれまで,わが家で唯一のたたみのへやでした. しかし,こどもがベッドで寝ることを希望したので,ついにこのへやもフローリングにリフォームすることになりました. 私はリフォーム屋を呼んで天井や窓などもあわせてリフォームすることをかんがえたのですが,妻が DIY でやればといったので,その気になりました. 材料やツールをそろえて,1 日でやるつもりではじめましたが,結局 2 日つぶしてしまいました. できばえも,プロのようにうまくはいきませんでしたが,一応,合格点をつけてもよいのではないかとおもいます.

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DIY (日曜大工) とものづくり・実験:道具 (ツール)

たたみを DIY でフローリングにはりかえたことは 「DIY によるフローリングへのリフォーム」 という項目に書いたのですが,作業がおわったあとでみた Web サイトに,まえもってみておけばよかったとおもうことをいくつかみつけました.

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2008-10-14

書評:社会・経済, 社会・経済:農林水産業

2007 年 7 月に出版された本であり,この本が書かれたあとに急激に食糧価格が高騰した. この本は食糧価格の上昇を予測し,日本も対策をとるべきだと主張している. すなわち,国内の農地を利用しつくすこと,リサイクルを徹底すること,海外との連携を徹底することが必要だといっている. いまやさらにこれらの主張はおもみを増しているといってよいだろう.

評価: ★★★☆☆

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2008-10-15

地理・地域:中国, 社会・経済:産業・ビジネス, 書評:社会・経済

レアメタル (希少金属) を中心に,世界で争奪戦をくりひろげる国や企業をとりあげている. 中心はレアメタルの主要な産出国でありながらアフリカなどから輸入している中国であり,低賃金,わるい労働条件,危険など,その悪評が執拗にかたられる. 日本では住友金属鉱山が積極的だというが,他国に負けるさまがえがかれている.

末尾では 「日本人が [中略] 話し合いを責任を持って行えば,少ない予算で短期間に成果を出せるだろう」 と書いている. この主張は理解できなくはないが,欧米や中国との対比はちょっと極端なのではないだろうか.

評価: ★★★☆☆

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2008-10-16

社会・経済:マネー・電子マネーと景気循環, 書評:社会・経済

この本のなかでは投資銀行と商業銀行がずっと対比されている. 証券化商品とレバレッジの技法によっておおきな収益をあげる投資銀行をうらやみ,そこにちかづこうとしながらも投資銀行にはなれない商業銀行. しかし,バブルが崩壊して投資銀行はつぎつぎにきえていった (この本が書かれた時点ではまだ一部をのぞいては存在していたが). 専門家である著者はプット・オプションなどの専門用語の解説もいれながら,こうしたことを組曲としてかなでていく. やはり金融のことは金融の専門家にかなでてもらうのがいい.

評価: ★★★☆☆

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2008-10-17

書評:環境・エネルギー, 環境・温暖化・エネルギー, 書評:社会・経済, 社会・経済:農林水産業

紛争のタネにもなっている水にかかわる国家間の問題や日本における水の問題などについて書いている. 著者も日本人は水資源の問題には無関心になりやすいと指摘しているが,アジアの水問題に関しては日本が指導的なやくわりをはたすべきだと主張している. しかし,「湯水のように」 水をつかう日本人にそのやくわりがはたせるのだろうか?

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 地球の水が危ない@ [bk1]地球の水が危ない@Amazon.co.jp

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DIY (日曜大工) とものづくり・実験, 社会・経済:産業・ビジネス

くみたて家具にはネジ類が欠かせません. たいていは袋にはいっていて,しかも,たいていはびったりの数しかはいっていません. よく,かぞえまちがえないものだとおもいます. くみたて式のベッドを買いましたが,その部品は写真のようにパックされていました. これなら数をまちがえることはないでしょう. ちょっと感心しました.

つづく…

2008-10-18

文化・教育と学習:クールジャパン・ガラパゴス・オタク・カワイイ・アキバ, 書評:文化・教育と学習

17 日の NHK 「視点・論点」 は 相原 博之 による 「キャラ化する日本」. 現代においてはさまざまなキャラクターが日本人に癒しをあたえているが,それがいま急におこったのではなくて,数 10 年の歴史があることをつたえていた. それをきいていておもったのは,キャラには,数 10 年どころか数 100 年の日本の歴史のなかではぐくまれてきたものがあるということだ.

つづく…

2008-10-19

生活:園芸

私の家は路地の奥にある. その路地と隣接地との塀にそって,最近,プランターなどをつかって野菜をつくっている. いまのところ,ためしに無農薬でやっているが,そのため,いろいろな虫にやられている. 一番最近やってきたのがモンシロチョウだ. これでひどいめにあった.

つづく…

DIY (日曜大工) とものづくり・実験, 生活:園芸

家のまえの路地で野菜を栽培しようとしていることは 「モンシロチョウ ― プランター菜園へのまねかれざる客」 という項目でも書きました. ここは自宅で使用している軽自動車がとおれる必要があるので,プランターでうめつくすわけにはいきません. また,もしプランターでうめつくしたとしても,大半のプランターにはあまり日があたらなくなってしまいます. そのため,通常のプランターを 1 列ならべたほかは,比較的ひあたりがよい隣地との塀にプランターの代用品をつるして,野菜をうえています. どうやってこの壁かけプランターをつくったかを書くことにします.

つづく…

書評:環境・エネルギー, 環境・温暖化・エネルギー

第 1 章では地球温暖化への疑問を 100 ページ以上にわたってのべている. 著者独自の見解であり,根拠はあやしいが,温暖化に関して 「ウソ」 も報道されているから,それを指摘することには意味がある.

第 2 章はリサイクルの問題点を指摘している. リサイクル費用は需給関係によってきめられているわけではないから,資源消費量に比例していると主張している. つまり,費用のかかるリサイクルは実は資源を浪費しているということだ.私も以前から高価な 「エコ商品」 は信用しないことにしているし,費用のかかる家電リサイクルからのがれたいとおもっている.

第 3 章ではこのシリーズ 1 ~ 3 全体のまとめであり,さまざまな問題がとりあげられている. 1990 年以降の (ウソの) 環境問題は一部の科学者がつくりだしたものだという. そして,シリーズ 1 では朝日新聞がヤリ玉にあげられていたが,この本ではあちこちで NHK が批判されている. 著者は最近の子供は 「科学技術は悪だ」 という印象をもっているという. NHK がウソの環境問題をとりあげて悲観的な情報ばかりを報道して若者に悪影響をあたえているので,NHK をみることをすすめていないという.

1990 年以降,日本人は経済だけでなく科学や歴史など,さまざまな問題に対して自信をうしない,悲観的になっていた. 自信と希望,そして著者のいう誠実さをもつことが環境問題のただしい解決のためになるということはたしかだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 環境問題はなぜウソがまかり通るのか3@ [bk1]環境問題はなぜウソがまかり通るのか3@Amazon.co.jp

つづく…

2008-10-21

政治・法律・憲法, 書評:政治・法律・憲法, 書評:社会・経済, 社会・経済:農林水産業

世界の食料事情が逼迫するなかで,日本政府は未来を予測せず,過去の分析をもとに 「農政を転換する根拠はない」 といっている. 著者は,いまこそ政策を転換して,減反政策をやめて食料を大増産し,積極的な農家を優遇する政策をとるべきだと主張している. 私もこの本が国民の意識をかえ,食料自給率をたかめる方向に作用することを希望する.

評価: ★★★☆☆

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つづく…

2008-10-23

社会・経済:マネー・電子マネーと景気循環, 書評:社会・経済

資産運用理論やデリバティブについて,最小限の平易な数式だけをつかって説明している. また,こうした理論には半分だけページをさき,のこりの半分で金融工学の歴史や著者ならではの経験をはじめとするさまざまな話題をとりあげている. サブプライム危機で問題になった住宅ローンの証券化についても平易に説明されている. たとえ数式をとばしても,えられるものはすくなくない.

評価: ★★★★☆

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メディア・アート・イベント・エンターテイメント:文学

あるところに じどうはんばいきが あったよ.
こどもを うっているんだ.
でも,なかに こどもが はいっているわけじゃないよ.
おかねをいれると,きっぷがでてくるんだ.
そのきっぷをもって,じどうはんばいしょって いうところに いくんだ.
そうすると,きっぷとひきかえに,こどもを うってくれるよ.
でも,こどもを おかねで うるなんて ひどいね.

つづく…

2008-10-24

書評:政治・法律・憲法, 政治・法律・憲法, 書評:社会・経済, 社会・経済

この本のタイトルには 「資源」 がふくまれている. たしかに石油のことは書いてあるが,他の資源についてはほとんど言及していないし,レアメタルの宝庫である中国に 「資源がない」 と書いているのは疑問がある.

いずれにしてもこれは経済の本ではなくて国際政治の本である. 日本が今後,パートナーとしてアメリカをとるか,中国をとるか,独立独歩でいくか,その選択の指針をあたえているといえるだろう.

しかし,著者はアメリカ生活がながく,日本人の感覚とはずれがあるようにおもう. 自民党が 3 つに分裂しているという日本の政治のとらえかたもアメリカ的であり,参考にはなるが,疑問である.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 資源世界大戦が始まった@ [bk1]資源世界大戦が始まった@Amazon.co.jp

つづく…

社会・経済:マネー・電子マネーと景気循環

円が急騰して 95 円台から 93 円台をつけている. 急激な変化には問題がおおいことはたしかだし,輸出は減速させられるから輸出にたよる企業にとってはきびしいだろう. しかし,一方で輸入業者などにとってはむしろ,よい話題のはずだ. にもかかわらず,マスコミが取材にいくと,わざと渋面をつくっている経営者がおおいようにみえる.

つづく…

2008-10-27

歴史:共産主義・社会主義, 歴史:戦争

太平洋戦争によって日本はアメリカにひどくいためつけられた. しかし,そのアメリカが戦後たたかってきたソ連の脅威を,戦前にただしく把握し,たたかったきたのは日本である. 当時それをアメリカがただしく認識していなかったことが太平洋戦争をまねいた原因のひとつなのではないだろうか?

つづく…

2008-10 について

2008-10 にブログ「カナダからのブログ」に投稿されたすべてのエントリーです. 過去のものから新しいものへ順番に並んでいます.

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