「日本の携帯電話のガラパゴス機能とは?」 という項目では,日本の携帯電話のお財布ケータイ,ワンセグ,着うたフルなどの機能はガラパゴス機能だが,カメラはちがうと書いた. アメリカでは携帯電話のカメラのつかいかたの本まで出版されているが,IEEE Pervasive Computing というジャーナルでもカメラつき携帯電話がとりあげられている.
携帯電話のカメラのつかいかたに関しては,Amazon.com で検索してみると,J. F. Moore の 「How to Do Everything with Your Camera Phone」 という本と,A. Baldridge の 「The Camera Phone Book: How to Shoot Like a Pro, Print, Store, Display, Send Images, Make a Short Film」 という本がある. これらをいずれも入手したが,ちょっとみたところではデジカメ写真のとりかたの解説が大半であり,携帯固有のことはあまり書いてないようにみえる. 前者には 「2009 年には 90% 以上の携帯電話に搭載される」 と書かれていた.
カメラつき携帯電話に関しては IEEE Pervasive Computing の 2008 年 4~5 月号にある F. Reynolds の 「Camera Phones: A Snapshot of Research and Applications」 という記事でもとりあげられている. ここでも携帯電話へのカメラの搭載が世界的にうけいれられているということが書かれている. しかし,ここでもデジカメの一般的な技術が話題の中心である. この記事でおもしろいのは 1914 年に出版された 「Tom Swift and His Photo Telephone」 という科学小説の本が紹介されていることである.