ひとは,ひろい範囲の全体に一度に注意をはらうのがにがてである. かぎられた範囲に注意を集中することによって,能力を発揮することができる. したがって,「局所化」 によって範囲を限定すると,能力を発揮しやすくなる. 「情報通信の局所化としての 「仮想化」」 という項目において,最近,話題になっているサーバやネットワークの仮想化を 「局所化」 とむすびつけたが,この文脈でいえば,仮想化することによって人間の能力をよりよくいかすことができるということができるということになる.
仮想化されていない世界では基本的にインターネット全体に注意をはらわなければならない. 秘密がもれることはないか,かんがえかたや習慣がちがうひとに誤解されることがないか,などなど. こちらから直接みえるのがインターネット全体でないとしても,土足ではいってくることができることがある.
仮想化によって (アクセスの) 局所化がきちんとおこなわれていれば,こういうことはさけられる. 注意を集中させることによって,より高度の知的生産をおこなうことができる.
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