「INAX と松下のシャワートイレ」 という項目に書いた INAX のシャワートイレを,19 年ぶりに,おなじ項目の National (松下) のシャワートイレの改良版である Panasonic (パナソニック) のにかえた. National のがついているトイレとはちがって洗面と共用のへやなので,人感センサーのとりつけかたに調整が必要だとおもうが,とりあえずはただしく動作するようになった.
上記の National のも Panasonic の (DL-WA20) も,人感センサーがはたらいたときだけ暖房便座のスイッチがはいるという強力な節電機能がついたシャワートイレだ. 冬でもひとを感知してから 6 秒であたたまるように設計されている.
機構は複雑だが,それゆえなおさら,失敗がないように設計されている. とりつけ位置は本体もいれて 3 か所,つまり本体,リモコン,人感センサーをそれぞれべつの場所にとりつける. これらのあいだの通信には赤外線をつかっているので,電線でむすぶ必要はないかわりに,電池をいれる必要がある. リモコンやセンサーのとりつけ位置はひとによってさまざまだろうから,常識的な位置にとりつけるかぎりはちゃんと動作するように設計されているようだ.
今回は洗面だけを使用しているときには人感センサーができるだけはたらかないようにする必要があった. それも,比較的容易に実現することができた. ただし,洗面だけを使用してもタオルは人感センサーのまえにあるので,タオルで手や顔をふくと,人感センサーが反応しやすい. それでも,ちょっと手をだしただけでは反応しなかった. とりつけ位置が現在のままでほんとうによいかどうかは,しばらくためしてみる必要がある. しかし,いまのところは,おもった以上のできだ.
もうひとつ,よくできている点は,DIY で容易に水道工事ができるようにしてあることだ. 既存の給水管の一部を付属部品によっておきかえれば,うまく水を供給することができる. かんたんな工事で水もれがおこらないようにくふうされている. 給水管のながさのちがいはフレキシブル・パイプをつかうことによって調整できるようになっている. 今回はサビやゴミのためにネジがしめにくくて,いささか時間をとられてしまったが,それでも 2 時間程度で完了している.
やはり,こういう製品をきちんと仕上げることに関しては,Panasonic にまなぶべき点がおおいようにおもう.
ところで,これまでつかってきた INAX のには乾燥機能がついている. National のも Panasonic のも,それはついていない. National のを買うときには実はまちがえて乾燥機能のないものを買ってしまったのだが,今回は意図的にはずした. それは,最初の一時期をのぞいては,乾燥機能をだれもつかっていないからである.