「メモリ上での Wikipedia 検索と Windows 7 をめざした,あたらしいマシン」 に書いたように,Windows 7 RC 版をためしている. 8 GB のメモリをのせたので 64 bit 版にしたのだが,そのために VJE Delta が動作しなくなってしまった. VJE か 64 bit 版 Windows か,どちらかをあきらめざるをえないようだが,たぶん VJE をあきらめるというテはないだろう.
かな漢字変換のために,VJE を Macintosh IIX の時代からつかいつづけている. いまつかっている VJE Delta は 1997 年のものである. Windows マシンに最初にのせたのは Windows NT だったが,その後 Windows 98, Windows 2000, Windows XP をへて,現在は Windows Vista で動作している.
Windows XP のころから,安定性はあまりよくなくなった. アプリケーションをつかっているうちにフリーズしたり,いつのまにか IME にきりかわっていることがよくある. とくに Web をつかっているときにフリーズしやすいが,そうなったらしかたがないので Web ブラウザをたちあげなおす. そうすれば,たいていはまた正常に動作する. こんな不便があっても,いろいろ登録した辞書が IME などにはうつせないので,いまも VJE をつかっている.
いまや IME 以外のかな漢字変換は安心してつかえない (VJE と同様にきえてしまいかねない) から,辞書が容易に IME にうつせれば IME にしたい. しかし,どうすればよいかわからない. PC9801 上の ATOK から Macintosh IIX 上の VJE にのりかえたときは登録内容を手でいれなおしたが,それに半日以上かかった. というわけで,ファイル入出力でうつせるのでなければ,容易にのりかえられない. Microsoft では変換効率がよくなったから辞書をうつす必要はないといっているようだが,私のばあいは省略形をいろいろ登録しているので,そうはいかない. たとえば 「入出力」 は 「にら」 (「IO」 とタイプする) と入力する.
VJE がつかえなくなることにくらべれば,32 bit 版と 64 bit 版の差などたいしたことはない. まだためしてはいないが,たぶん 32 bit 版なら Windows 7 でも VJE Delta はなんとかうごくのだろう. だから,やはりこれからも主力のマシンは 32 bit 版にして,Windows 7 上でも VJE Delta をつかいつづけることになるだろう.