「ウォーターピック (WaterPik) ― 歯間清掃のためのジェット水流」 という項目に書いたように,歯間清掃のためにウォーターピックを 20 年以上つかいつづけてきた. 5 年もたつとパイプにあながあいて,つかえなくなってしまう. いつもパイプがまずダメになるのだが,交換部品がなかったり,あっても交換するのは困難だ.
最初にこわれたときは,交換部品のなかにパイプはなかった. しかたがないので,亀裂がはいった部分をとりのぞいて修理しようとしたが,2 つの点で困難だった.
第 1 に,パイプから問題の部分をとりのぞいて,みじかくしたものをノズルを分解してつけなおそうとしても,加工が容易でない. たかい水圧がかかるので,はずれたり,水がもれたりしやすい. また,パイプがみじかくなると,当然のことながらつかいにくくなる. 使用時にパイプにかかるちからがつよくなり,またパイプがこわれることになる.
第 2 に,経年変化のためパイプはもろくなっているので,とりあえず亀裂をなくしても,またべつの部分に亀裂がはいりやすい. パイプがみじかくなれば,なおさらである.
こういう事情は,ためしたことはないが,たぶん他社製品でも同様なのだろう. たとえば,オムロンの製品 HT-J202 の交換部品が 「パーツカタログ」 というページにあるが,このなかにもパイプは存在しない.
これまでつかってきたウォーターピックに,きのう,あながあいた. 今回はべつの方法をためしてみることにした. あなの周辺にエポキシ樹脂系の接着剤をぬって,あなをふさぐとともに補強してつかってみようとおもう. こうすれば,パイプをつなぎなおさずにすむので,修理時間もみじかくなるし,パイプがみじかくなることもない. しかし,これでどのくらいもつかはわからない.
追記: 日本ではこの種の製品のなかで 「ポルタデント」 が有名だ. 現在ではその後継機がデントレックス (Dentrex) というなまえで販売されているが,これはパイプの交換がしやすいようにくふうされているようだ. 交換部品としてパイプを売っている. 交換時期がきたときに在庫があるかどうかはわからないが,やや高価でもこういう製品を買ったほうが,長期的にはやすあがりになる可能性もある.