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情報通信博物館, 知的生産とリテラシー:視覚化・図解・グラフ

ネットワーク通信デモのための画面づくり

Interop Tokyo 2010 などでのネットワーク通信のデモのために,ディスプレイ画面をくふうした. 本来ははなれた場所にあるディスプレイや,本来はみえないネットワーク・ノード (スイッチ) のなかの状態をすべて 1 画面のディスプレイに表示するようにした. 端末 (PC) やノードとは ssh (セキュア・シェル) でつなぐので,多数のウィンドウをひらくことになるが,それらの関係をみせるためにディスプレイの背景を利用した.

デモ画面は下図のとおりだ (ここでは Interop 専用の壁紙はつかっていない). ここには 7 つのウィンドウがある. それらは背景にえがかれた長方形のうえにのっている. 背景もウィンドウも,端末は黄色,ノードは水色にぬられている. そして,それらの長方形はネットワークの接続関係にしたがって,むすばれている. 端末とノードとのあいだには AGW (Access GateWay) という装置がはいっているが,その状態は表示していない.

IPECdemo.jpg

端末のうち 1 台だけがデモの場所にあり,他は遠隔でつないでいる. 表示につかっているのはデモの場所にある端末 (PC) だ. この PC の画面は基本の解像度がフルハイビジョン,つまり 1920×1080 なので,フルハイビジョンのディスプレイにつなげばかんたんにデモできるはずだった. 実際,これまではそうしてきた.

ところが,会場に用意されていたディスプレイは解像度が 1360×768 (?) であり,わるいことに PC のほうはこの解像度に対応していなかった. 外部ディスプレイと PC のディスプレイをおなじ解像度にしようとすると,もっとひくい解像度にしかならない. やむなくこれらの 2 画面がとなりあっているように設定した. ところが,こうすると,これらの画面をつないだ仮想画面のおおきさは 2364×768 という,とてもながいものになってしまう. ふつうはそれで問題はおこらないのだろうが,1920×1080 というサイズの背景がこの仮想画面の中央に配置されてしまうために,こまったことになった. 背景をひだりよせにできればよいのだが,それができない. しかたがないので,この背景の右側に空白をつないで 2208×707 というサイズの背景画をつくった (下図 -- これが Interop 専用の壁紙だ!). これを表示させると,外部ディスプレイにはネットワークの図が表示され,PC のディスプレイには空白が表示されるようになった. これで OK である.

IPECwide2.jpg

少々,手間はかかったが,おかげで外部ディスプレイと PC のディスプレイにべつのものを表示できるようになった. PC のディスプレイにはスライドを表示して説明ができるようになったので,便利だった.

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