母をつれての旅行を何回かこころみているが,あまりうまくいっていない. Web で情報をあつめようとしてもあまりうまくいかない. うまく検索できないひとつの理由は 「シニア」 ということばにあるのではないかと,おもいいたった.
「シニア」 ということばが高齢者をさして,つかわれている. しかし,そもそも 「シニア」 は 「ジュニア」 に対することばであって,本来は高齢者を意味しない. むかしからつかわれていることばでいえば,「若年」,「青年」 あるいは 「少年」,「中年」,「老年」 ということばのほうが,分類としてよりぴったりしている. 「ジュニア」 は 「若年」 に相当しているが,「シニア」 では 「中年」 と 「老年」 とをくべつすることができない.
高齢者をさして 「シニア」 というとき,40 歳台はさすがにふくんでいないとおもうが,「シニア 旅行」 ということばで検索してみると,「50 歳以上」 と書いている web ページもみつかる. 50 歳以上ということになると,私自身もあてはまってしまう. まだ徒歩で山にものぼれる年代だ. 旅行を計画するとき,高齢者のばあいとはあきらかにちがう. 私の母の年代だと,階段はできるだけさける,平地もあまり長距離はあるかずにすむということが条件になる.
それなら,「シニア」 で検索するのではなくて,「老年」,「老齢」,「高齢」 などということばをキーワードにつかえばよいのだろうか. いや,そうではない. これらのことばはさけられているので,うまくヒットしない.
この年代になると,むしろ 「バリアフリー」 や 「障害者」 をキーワードにいれて検索したほうがみつけやすいかもしれない. しかし,「バリアフリー」 で検索してみても,いまのところ,あまりうまくいっていない. 適切なことばがないことが,まず問題だとおもう.