1989 年ごろ,私はアメリカのピッツバーグに住んでいた. そのころ,まだ日本では CD (コンパクト・ディスク) はたかかったが,アメリカでは 6 ドルくらいでけっこうよい演奏が手にはいった. 演奏評などをたよりに買った CD のひとつが Zdenek Macal (Zdeněk Mácal,ズデニェク・マーツァル,ズデネク・マーカル) 指揮のドボルザークの新世界 (交響曲第 9 番,オーケストラはロンドン・フィル) だ. この指揮者,アメリカにいくまではまったく知らなかった. それどころか今回しらべるまで,あいかわらず知らなかったのだが,中古で買ったレコード芸術や Wikipedia の項目のおかげで,いくつか,わかってきた.
マーカルは 1989 年ごろにはミルウォーキー交響楽団の音楽監督をしていた (これも Wikipedia による). 私にはピッツバーグ交響楽団の客演指揮をしたのをきいたという記憶がある. たぶん,CD をさきに買って,曲目にも興味があったので演奏会にいったのだとおもう. ただし,当時のピッツバーグ交響楽団は音楽監督だったロリン・マゼールがひくととてもよいが,客演ではあまりよくなかったという記憶がある.
最近,中古で買ったレコード芸術をみているうちに,マーツァルというなまえを発見した. マーカル (マーツァル) は 2006 年 1 月のレコード芸術において,交響曲部門で受賞している. 曲目はマーラーの交響曲第 3 番,チェコフィルとの演奏だ.
Wikipedia でしらべたところでは,「のだめカンタービレ」 にセヴァスチャーノ・ヴィエラ役で出演していたという. どういうきっかけで 「のだめ」 に出演することになったのかは知らないが,日本との縁もそれなりにあるということだろう.