4th edition では 2 章は Direct Link Networks,3 章は Packet Switching,4 章は Internetworking というタイトルになっていて,明確な意図がわかる. 4 章でルーティングがあつかわれているのは明白であり,3 章と 4 章は層でわけられているというよりは,ネットワークをつなぐ 2 つの方法を対比しているとうけとることができる. その点では 5th edition とそれほどおおきなちがいはないようにみえる.
この構成では repeater がどこに位置づけられるのかがよくわからない. 実際,repeater は なんと! 3 章のなかでちいさくあつかわれている. 5th edition では 2 章が Getting Connected というタイトルになり,ややぼやけた印象をあたえるが,そのかわり repeater はここにおちついている.
5th edition では 3 章が Internetworking というタイトルになり,ここでルーティングとスイッチングがあわせてあつかわれている. ルーティングについてはさらに 4 章 (Advanced Internetworking) でもあつかわれている. 3 章と 4 章の境界はあまり明確でない.
いずれにしても,ネットワークの理論と現実のプロトコルとのあいだにはギャップがあり,教科書としては両方をあつかわなければならないから,矛盾をさけることはできない.