ハイパーテキストというと,おもいうかぶひとのなまえはヴァネヴァー・ブッシュ,テッド・ネルソンなどだが,ウンベルト・エーコは 「完全言語の探求」 のなかでジョン・ウィルキンスとライプニッツをハイパーテキストとむすびつけている.
ウィルキンスもライプニッツも 「百科全書」 をめざした. そこには階層的な分類だけでなく,横のつながりもあるということだろう. しかし,ウィルキンスに関してはそれははっきりのべられてはいない (12 章末尾). ライプニッツに関してはつぎのように書いている (14 章,407 ページ).
この百科事典は,ジェンシーニの指摘によれば,主題よりも 「ルート」 をもとにして構築されるもので,「横断的」 な利用をうながす理論的 - 実践的な知識のモデルをなすものである.…
横断的な利用といえば百科事典では索引で実現されている機能だが,「ルート」 ということばにそれ以上の意味があるのであれば,ハイパーテキストとむすびつける妥当性があるのかもしれない.
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