田村 耕太郎 の 「君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか !?」 という本への Amazon.co.jp の書評は,批判的なものが評価され,肯定的なものは評価されていない. もっとすなおに読めばよいのに,日本人とくにわかいひとたちの内向きつまり海外にでようとしない傾向を追認しようとしているのではないだろうか.
最近のわかものは海外にでようとしないと,よくいわれる. 日本のぬるま湯的状況がここちよいのだろう. 日本で成功できないひとのなかには海外に打ってでようとか,あるいはタイなどでもうすこしましな状況をみつけたひともいるようだが,それは多数派にはなっていない (タイなどでうだうだするひとが多数派になったりしたら,たいへんなことだ).
この本を読んで批判するひとのおおくは,そういう内向きの傾向を自己肯定するために批判しているだけなのではないだろうか. この本がすすめている 「海外にでよう」 という提案を自分にはできないときめつけて,現状を肯定している. しかし,それでは日本はジリ貧になるだけだ. 著者の危機意識はそこにあるし,私も同感だ.
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