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2012-12 アーカイブ

2012-12-01

生活:健康・医療・医薬, 書評:生活, 書評:科学・技術・自然, 科学・技術・自然

基本的にはミトコンドリアの研究を一般向けに紹介した本だが,生活習慣病やガンや遺伝性の病気との関係,老年病や老化との関係,人類や生命の進化との関係など,一般人が興味をもつさまざまな分野に話題をひろげている. ミトコンドリアについても健康や病気についてもあやしげな知識をふりまく本が多々あるなかで,この本は正確さをうしなわずにしかもいろいろなことが想像できるように書かれたすぐれた本だといえるだろう.

評価: ★★★★★

関連リンク: ミトコンドリアのちから@Amazon.co.jp

つづく…

2012-12-02

DIY (日曜大工) とものづくり・実験:3 次元印刷 (3D printing)・CAD

安価な 3D プリンタを買うために,ネットでいろいろしらべた. 1000 ドル以下の製品のなかから Printrbot Plus を選択した. 製造元はアメリカにあるが,国外へも出荷していたので,容易に入手することができた. くみたてられたかたちでも売っているようだったが,容易にくみたてられるだろうとかんがえて,キットを注文することにした.

ところが,くみたては想像していたよりはるかにめんどうだった. きょう,くみたてはじめたが,1 日で完成させられなかった. つぎのやすみには完成できるだろうが,きょうわかったことをここに書いておくことにする.

つづく…

2012-12-03

DIY (日曜大工) とものづくり・実験:3 次元印刷 (3D printing)・CAD, 未整理

3D プリンタ Printrbot Plus をくみたてた. 合板でできた部品をはずしながらくみたてていくのだが,その合板にはたくたんの十字架がきざまれていた.

つづく…

書評:政治・法律・憲法, 政治・法律・憲法:政治家, 政治・法律・憲法:構造改革と民営化

序章は 3.11 のことを書いているが,それについて書いている量は想像していたよりすくない. この本のおもな内容は近代化や成長がおわった日本をどう方向転換するかということだ. キーワードは 「負の再分配」 であり,菅直人がかかげていた 「最小不幸社会」 と同様にネガティブなイメージがこの本全体をおおっているように感じられる.

もはやおおきな成長はのぞめないというのはそのとおりだろうが,政治家が (ウソをつくという意味ではなく) もっとあかるい未来のイメージをしめしてくれないことには, 日本はよい方向にむかうことができないのではないだろうか?

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 叩かれても言わねばならないこと@Amazon.co.jpKindle 本@Amazon.co.jp

つづく…

2012-12-04

書評:仕事と起業, 仕事と起業, 社会・経済:産業・ビジネス, 書評:社会・経済

「起業」 といってもいろいろな業種があるが,これはたったひとりで製造業を起業するための本だ. いままではできなかった 「ひとり製造業」 ができるようになったのは,ソーシャルメディアと 3D プリンタのおかげというわけで,まずそのつかいかたを解説している. そのあと,資金やレンタルのしかたなどについても書いている. また,エピソードのようなかたちで実例も紹介している.

「ひとり製造業」 を実際にはじめるにはこの本で十分ということはもちろんないが,それがどんなものかを知り,そこに第 1 歩をふみだすには,この本を読むとよいだろう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: デジタルで起業する!@Amazon.co.jp

つづく…

書評:仕事と起業, 仕事と起業

さまざまな資格を取得した 8 人の実話にもとづくストーリーが紹介されている. 資格をとってからのことが書いている部分もあるが,ほとんどは資格をとるまでの話だ. 入学試験と同様に,おおくのひとにとっては資格をとるまでがまず興味の対象なのだろうが,そのあとのことがもっと知りたい.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: プロが教える資格のリアル@Amazon.co.jp

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数学・計算・情報学・プログラミング:オペレーティングシステム, 情報通信博物館:コンピュータ館

Macintosh から印刷しようとすると,いろいろうまくいかなかったり,まちがえたりしやすい. 初期の Macintosh はきれいにページ・プリンタで印刷できることが特徴だったはずだが,いまやページ・プリンタでの印刷は Windows からのほうがうまくいく.

つづく…

2012-12-05

社会・経済:産業・ビジネス, 書評:社会・経済, 書評:科学・技術・自然, 科学・技術・自然

インクジェットによるさまざまな印刷と 3D 印刷に関する本だ. インクジェット・プリンタというと家庭用かつ写真用でコストが高いものというイメージがあったが,最近エプソンが CM しているようにレーザよりコストがやすくて,非常に多様な用途があるということだ. しかし,インクジェットに関してはおどろくような話はない.

むしろ,タイトルにはない 3D プリンタの話のほうがおもしろい. これもこの本ではインクジェットの一種ということになっているが,それはちょっとくるしい. 2 種類のプリンタに関する話題をまとめた本とかんがえたほうがよいだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: インクジェット時代がきた!@Amazon.co.jpKindle 本@Amazon.co.jp

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書評:仕事と起業, 仕事と起業

資格だけとって待っていても客はやってこない. 「本業」 の客をひきつけるためにもセミナーやコンサルティングをやることが必要だと著者はいう. 著者自身は本業よりセミナーでかせいでいるようだ. この本の内容はむしろ資格にはあまり関係がなくて,セミナーの how to の本だ.

著者はセミナーで成功したが,だれでもうまくいくものではないだろう. セミナーが向かないひとにはあまりやくにたたない本だろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 資格だけでは食べていけない@Amazon.co.jpKindle 本@Amazon.co.jp

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2012-12-07

書評:仕事と起業, 仕事と起業, 書評:社会・経済, 社会・経済:若年者問題・ワーキングプア・プレカリアート

日本人の古典的な仕事倫理を 「メランコ」 とよび,それにかわって最近台頭してきたものを 「ナルシス」 と呼んでいる. 能力主義とメランコとが対応し,成果主義とナルシスとが対応するのだという. わからなくはないが,感覚的に論じているだけであり,感覚を共有しないものにはピンとこない. もっときちんと論証する必要があるだろう.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 自己愛化する仕事@Amazon.co.jp

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書評:仕事と起業, 仕事と起業

試験対策本などでは意味もなくいろいろな色をつかった本もあるなかで,モノクロのおちついた本だといえる. 最後にある 「ある事務所の 1 日」 をのぞけば仕事のイメージはつかみにくい. この章を最後でなく最初にもってきたほうがよかったのではないだろうか?

司法書士になるために読んでいるわけではない私にとっては,「簡単に処理できて収入が多い抵当権・根抵当権の設定はまさしく司法書士にとって美味しい業務なのです」 などという表現をみると,ニンマリしてしまう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 司法書士の仕事がわかる本@Amazon.co.jp

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Web とインターネット:電子書籍: Kindle (キンドル)

アメリカで Kindle book が出版されるようになってから,ずいぶん時間がたつ. ようやく日本でも Kindle 本がよめるようになってきたが,Kindle 本をつくろうとしてみると,いろいろ問題点がみえてくる. まだまだ完成度はひくくて,おもうようにレイアウトできない.

つづく…

2012-12-08

書評:仕事と起業, 仕事と起業

著者は東芝でフラッシュ・メモリーの開発に成功するが,裏で努力する日々もあったという. MBA を取得しながらも開発現場にもどり,論文の筆頭著者になったという. しかし,成功してからも日本企業がかかえる問題になやまされ,ついには大学に転身する.

共感する部分と,自分ならそうはしないだろうとおもうところと,両方ある. これから勝負するひとは,著者の成功体験をなぞっても成功しないだろう. 勇気づけられるところはあるかもしれないが,結局は自分でかんがえなければならない.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 世界で勝負する仕事術@Amazon.co.jpKindle 本@Amazon.co.jp

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書評:環境・エネルギー, 環境・温暖化・エネルギー

タイトルや内容紹介からは,これまで知っていたのとはちがう世界の話なのかと期待がたかまる. しかし,読んでみると京都会議や COP10,ワンガリ・マータイの話など,これまできいてきた話が多い.

著者はケニアを拠点として UNEP という国連機関ではたらいている. だから,知らなかった国連の裏の話などもでてくるのはたしかだ. しかし,国連職員につたわってこないような裏の話はでてこない. そういう意味ではすこしだけ期待はずれだ.

それでも,国連で環境問題にとりくみ,ケニアに住んで現地をみているひとの話は読むに値する. 国連のしきたりや 「刺客」,ケニアのひとびとをとりまく危険とそれへの対処法,そしてそれと環境問題との関係など,知らなかったことはいろいろある.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 日本人の知らない環境問題@Amazon.co.jp

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書評:Kindle 本, 書評:メディア・アート・イベント・エンターテイメント, メディア・アート・イベント・エンターテイメント

自分の本を出版するまえにひとの本をいろいろみているのだが… この 「本」 は表紙すらなく,写真が (10 枚ではなく?!) 12 枚はいっているだけだ. それで 165 円はちょっとたかい.

うまく女装した写真もあるが,グロテスクな写真もある. それがよいと感じるかどうかは趣味の問題だが…

評価: ★☆☆☆☆

関連リンク: 女装 写真集@Amazon.co.jp

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書評:Kindle 本, 書評:メディア・アート・イベント・エンターテイメント, メディア・アート・イベント・エンターテイメント

写真はなく文章だけ. それも,10 行程度のみじかいものが多い. これで 300 円?

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: AVレビュー大全@Amazon.co.jp

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2012-12-09

書評:Kindle 本, 書評:メディア・アート・イベント・エンターテイメント, メディア・アート・イベント・エンターテイメント

ダ・ヴィンチの 19 枚の絵とその 「アスキー」 表現 (といっても漢字) とで構成されている. アスキー表現は解像度も荒く,濃淡も 8 段階だけなので,もとの絵の重要な部分も表現できていない. 250 円の値段をつけるなら,もうすこしくふうがほしい.

目次はクリックしても目的の絵にとんでいかない. つまり,目次になっていない. Kindle 本としての体裁くらい,ちゃんとつけてほしい.

評価: ★☆☆☆☆

関連リンク: レオナルド・ダ・ヴィンチ@Amazon.co.jp

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書評:Kindle 本, 書評:メディア・アート・イベント・エンターテイメント, メディア・アート・イベント・エンターテイメント

25 枚の写真は花をよくとらえている. 花そのものに注意をとられすぎている感もあるが,なかには雨上がりらしきもの,遠近感があるものなど,気のきいた写真もある. 100 円ならばこれでもよいだろうが,すこし説明がついていてもよいようにおもう.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 花の写真集@Amazon.co.jp

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書評:Kindle 本, 観光・旅行・出張:海外旅行・出張, 書評:観光・旅行・出張

これまでに出版されている Kindle 本には写真だけや文章だけのさぼったものが多いなかで,この本は文章と写真のバランスがとれている. しかし,写真はちいさくて,みづらい. ブログによくある,かきなぐりの文章であり,カネをとる価値があるものとはおもえない. しかし,めったに日本人がいかない地域の話でもあり,100 円なのでこれでもいいだろう.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: Ktrips@Amazon.co.jp

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書評:Kindle 本, 観光・旅行・出張:海外旅行・出張, 書評:観光・旅行・出張

これまでに出版されている Kindle 本には写真だけや文章だけのさぼったものが多いなかで,この本は文章と写真のバランスがとれている. しかし,写真はちいさくて,みづらい. 文章は 「上巻:激動の中国」 よりは変化に富んでいるようにおもうが,それでも,かきなぐりであることにはかわりない. しかし,めったに日本人がいかない地域の話でもあり,100 円なのでこれでもいいだろう.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: Ktrips@Amazon.co.jp

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書評, Web とインターネット:電子書籍: Kindle (キンドル)

Amazon.co.jp でも Kindle 本を出版できるようになった. さっそく個人で出版するひとがつぎつぎにあらわれているのだが,その大半はガラクタだ. こんな本で Amazon.co.jp がうめつくされたら,ほとんどのひとはうんざりして,Kindle 本にはちかづかなくなるだろう. またしても電子書籍は失敗を運命づけられているのだろうか? あるいはアマゾンは失敗して,すでにある程度の成功をおさめている携帯会社がさらに成功するのだろうか?

つづく…

DIY (日曜大工) とものづくり・実験:3 次元印刷 (3D printing)・CAD

DIY の 3D プリンタを買って 3 週め,先週のくみたてのようすは 「3D プリンタ 「Printrbot Plus」 のくみたて その 1」 に書いたが,そのつづきを書く. ようやく,ほぼくみたておわったが,まだ問題がのこっているので,テストは来週にもちこすことにした. 今週は 1 日半くらいかけたので,くみたてに,すでにあわせて 2 日以上かかっていることになる. なれていればもうすこしはやくできるだろうし,自己流でやるひとは 5 時間でくみたてられたと書いているが,あとでなやむのもいやなので,慎重にかまえている.

つづく…

2012-12-11

書評:仕事と起業, 仕事と起業

行政書士の仕事の内容,開業のしかたや 1 日の仕事のようす,年収,試験についてなど,ひととおりのことが書いてある. しかし,どうやって仕事をとってくるかということはあまり書いてない. 試験にうかっても仕事が獲得できなければ暮らせないだろう. 試験をうけるまえから知っておくべきことがもっとあるのではないだろうか?

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 新 行政書士になろう@Amazon.co.jp

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書評:メディア・アート・イベント・エンターテイメント, メディア・アート・イベント・エンターテイメント

「アーティスト」 とよばれる芸能人の話からはじまるが,芸能人にあまり興味のない私にはあまりおもしろくない. 「たけし」 の名が登場するので,アーティストとしてのたけしについて書いてあるのかとおもうと,たけしが司会をするテレビ番組の話で,すこし裏切られる.

比較的おもしろいのは後半の 「アーティストと職人編」,「私は如何にしてアーティストをやめることになったか」 や 「文庫版のための長いあとがき」 などの部分だ. マンガの規制に関して石原慎太郎や橋下徹のなまえも登場する. しかし,よみおわってのこるものはあまりない.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: アーティスト症候群@Amazon.co.jp

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書評:思想・哲学・宗教, 思想・哲学・宗教

著者は作家でありながら 「引退」 後の人生を 4 期にこまかくわけて考えている. もうすぐ定年といっても,まだその第 1 期にもはいっていない自分にはピンとこない. 「定年を迎えても 「臨戦態勢」 を失わないこと」 と書きつつも,積極的に社会に貢献するようなことはまったく書いてない. この年齢の平均的日本人にはそれ以上はかんがえられないのかもしれないが,それでは若者や未来の世代から 「搾取」 したカネを浪費するだけではないだろうか.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 五十歳でも老人@Amazon.co.jp

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2012-12-12

書評:Kindle 本

こんな本,買う気にならないひとがほとんどだとおもうのだが,ひとこと書きたかった. 田中恵子という著者名で 「素人主婦でも在宅ワークで即金月収 30 万円稼げるノウハウ伝授」 という Kindle 本がこの本とよく似たデザインで 100 円で売られている. ほかにもよく似たタイトル,よく似たデザインの 100 円の Kindle 本が 20 冊以上あるのがわかるだろう. たぶんカネめあてで出版しているのだろうから,売れないことがわかればこういう行為はやめるのではないかとおもうが,もしかしたらこういう本でアマゾンがうめつくされて,電子書籍をだめにしてしまうのではないかという危惧もいだく.

評価: ★☆☆☆☆

関連リンク: ノウハウ伝授@Amazon.co.jp

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書評:Kindle 本

こんな本,買う気にならないひとがほとんどだとおもうのだが,ひとこと書きたかった. 滝本 美香という著者名で 「素人主婦でも在宅ワークで即金月収 30 万円稼げるノウハウ伝授」 という Kindle 本がこの本とよく似たデザインで 100 円で売られている. ほかにもよく似たタイトル,よく似たデザインの 100 円の Kindle 本が 20 冊以上あるのがわかるだろう. たぶんカネめあてで出版しているのだろうから,売れないことがわかればこういう行為はやめるのではないかとおもうが,もしかしたらこういう本でアマゾンがうめつくされて,電子書籍をだめにしてしまうのではないかという危惧もいだく.

評価: ★☆☆☆☆

関連リンク: ノウハウ伝授@Amazon.co.jp

つづく…

書評:仕事と起業, 仕事と起業

著者は統計にもとづいてアメリカでは起業がさかんであり成功のチャンスも多いという 「幻想」 つまりアメリカン・ドリームを否定しようとする. 日本で 「起業」 に関する雑誌などをみると,たいてい,小売店などについて書いてあるが,アメリカでもサービス業が多いという. そういう起業についての統計をみるかぎりでは,たしかにアメリカン・ドリームは否定されてしまうのだろう. また,統計を知ることは必要なのだろう.

しかし,「起業」 あるいは 「ベンチャー」 をそんなにひろく解釈するべきなのだろうか? サービス業をはじめることといわゆるベンチャーとのあいだにはギャップがあるのではないだろうか? そして,統計をもって夢を否定するというのは,おろかなことではないだろうか. 確率統計をもってすればまったくばかばかしい宝くじを買うひとが多いのと同様に,起業も統計では説明できない賭けの一種だろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 〈起業〉という幻想@Amazon.co.jp

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2012-12-13

知的生産とリテラシー:思考法・アイデア術, 書評:知的生産とリテラシー

この本のおもなテーマは,ひとりでかんがえるための方法と,対話を通じてかんがえをひろげる方法だ. ひとりでかんがえるための方法として 「アウトライン法」 が紹介されている. KJ 法にちかいところもあるが,むしろ 「知的生産の技術」 で梅棹忠雄がひとりでかんがえるための方法として紹介した 「こざね法」 の現代版といえるようにおもう. ほかにもいろいろな方法が書かれている.

対話によってかんがえがすすむことはよく経験するが,著者は外交官としての経験をいかしてグローバルな対話法にまで話をひろげている. ここにもいろいろ,まなぶべきことがあるだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 「世界水準」の思考法@Amazon.co.jp

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文化・教育と学習:教育・大学・研究, 書評:文化・教育と学習, 書評:社会・経済, 社会・経済:若年者問題・ワーキングプア・プレカリアート

著者は大学キャリアセンターでさまざまな問題を目にし,それをこの本に書いている. ほんとうはみずから問題の解決ができればよいのだろうが,著者にはそれができないからこの本を書いているのだろう. 学生にほんとうのことをいえればよいが,「リストカットされてはこまる」 からいえない. 企業からもう求人をださないといわれるとこまるから,企業にもいいたいことがいえない. 犬のとおぼえのように,本を書くしかない. なさけない話だが,それが真相なのだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 大学キャリアセンターのぶっちゃけ話@Amazon.co.jpKindle 本@Amazon.co.jp

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文化・教育と学習:教育・大学・研究, 書評:文化・教育と学習

日本の大学だけでなく,世界の大学の歴史にまでスコープをひろげている. しかし,それが現代日本がかかえている問題とどう関係しているのかは,よくわからない. 知りたいのは現在の大学がどうなっていて,どうするべきかということだが,全体的に議論が抽象的であり,具体的な対策にはつながっていないようにおもう.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 大学の教育力@Amazon.co.jp

つづく…

2012-12-15

社会・経済:産業・ビジネス, 書評:社会・経済

日経ベンチャーの連載をまとめたというが,ベンチャーというよりはモノづくりをしている中小企業についての本だ. 自分で起業したひとはすくなくて,親からうけついだ会社を発展させた 2 代めの話が多い.

「モノづくり学」 と称しているが,会社の紹介に重点があって,どういうモノをつくっているのかはあまり書いてない. 技術的なことはまったく書いてないところに不満がある.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: ニッポンのモノづくり学@Amazon.co.jp

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DIY (日曜大工) とものづくり・実験:3 次元印刷 (3D printing)・CAD

今週の作業はキャリブレーションからはじまるはずだったが,まだすぐに解決するへき重大な問題が 2 つあることがわかった. ひとつはプリントベッドがうらがえしになっていたことであり,もうひとつは extruder でフィラメントがおくられないようになっていた (フィラメントとネジがかみあわないようになっていた) ことだ. これらの問題が解決してもまだ 2 つの問題がのこり,ためし印刷で最初の 3 層くらいはうまく印刷できたのに,そこでとまってしまった. また来週…

つづく…

2012-12-17

政治・法律・憲法

かつては,小選挙区制によって 2 大政党制を確立することが日本の政治をよくすると私もかんがえていた. しかし,最近の衆議院議員選挙をみると,1 回ごとに野党が大量に得票して政権交代している. 国民の一部は振子のように毎回,投票先をかえているが,それが小選挙区制によって増幅されている. 小選挙区制はむしろ政治を不安定化させているのではないだろうか.

つづく…

2012-12-18

DIY (日曜大工) とものづくり・実験:3 次元印刷 (3D printing)・CAD

Printrbot は最近ではもっとも人気のある 3D プリンタということになっている. たしかに,Web でも Printrbot について書いたサイトは多い. しかし,そのわりにはよくかけた情報はすくない. Printrbot のサイトもそうだが,初心者にはわかりにくい. Printrbot のために slic3r (スライサー) というソフトウェアを設定する必要があるが,設定の内容についてちゃんと書いたサイトがみつからない.

つづく…

書評:文化・教育と学習, 文化・教育と学習

いわゆる 「ゆとり教育」 がはじまったころに書かれ,その後の日本の教育の失敗を予言しているような本だ. 「ゆとり教育」 が当時の教育の問題点のあやまったとらえかたにもとづいていること,そして教師に対して無理な要求をしていることなどを指摘している. 「ゆとり教育」 のモデルがアメリカの 「子ども中心主義」 にあるが,アメリカでもかならずしも成功していないこと,そしてアメリカと日本のこどもや環境のちがいも指摘されている.

「ゆとり教育」 は失敗したといわれているが,その原因はどこにあったのか,単純化された議論にまどわされないためにこの本がやくだつだろう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 教育改革の幻想@Amazon.co.jp

つづく…

書評:思想・哲学・宗教, 思想・哲学・宗教

日本人にとってはふつうの行動や態度がフランス人である著者には異様にうつる. だから,日本人には書けない指摘,したがって日本人の本を読んでもわからないことが,外国人の目で書かれたこの本がわからせてくれる. 「思考法」 というタイトルだが,エクササイズ (体操) もいろいろ登場する. あたまだけの思考法ではなくて,全身をつかう 「思考法」 だ.

評価: ★★★★☆

関連リンク: デュボワ思考法@Amazon.co.jp

つづく…

2012-12-19

書評:Kindle 本, Web とインターネット:電子書籍: Kindle (キンドル)

0 円で内容のある本もいろいろあるなかで,たった 7 個の商品のカタログを 99 円 (あるいは 100 円) で売っている. 「専門店」 なのにたった 7 商品 ?! これはいただけない.

評価: ★☆☆☆☆

関連リンク: 南国物産の商品カタログ@Amazon.co.jp

つづく…

2012-12-20

DIY (日曜大工) とものづくり・実験:3 次元印刷 (3D printing)・CAD, 書評:インタフェース・デザイン・アメニティ, インターフェース・デザイン・アメニティ:コンピュータ・仮想世界 (ヴァーチャルワールド)

東大理一ではむかしは図学という科目で製図をしていたが,現在ではそれにかわってこの教科書をつかって CAD の講義・演習がおこなわれているようだ. よのなかに CAD のソフトウェアはいろいろあるが,この本が教科書としてすこし気になるのは Autodesk Inventor という特定のソフトウェアに完全に依存していることだ. ほとんどのページに Autodesk の画面コピーがつかわれ,そのメニューやパレットのつかいかたがしめされている.

教育したいのがこのソフトウェアに限定されない応用のきく知識であることはまちがいないだろうし,初心者にそれをおしえるにはこういう方法がよいとかんがえているのだろう. しかし,ここまでべったりだと疑問も感じてしまう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 3D‐CAD/CG入門@Amazon.co.jp

つづく…

書評:メディア・アート・イベント・エンターテイメント, メディア・アート・イベント・エンターテイメント:音楽 (一般)

はげしい偏頭痛からはじまってはげしい耳鳴りからついには全聾にいたり,精神・神経症にもなやまされた作曲家の自伝だ. 想像を絶するくるしみのなかで,2 回の自殺をはかるが,いきのこった著者は全聾だからこそ 「闇の音」 をとらえ,作曲をめざすという.

きこえなくても楽譜からオーケストラの音を完全に把握できるという著者の才能や,ある施設で出会った少女をはじめとする何人かのひととのきずなが著者をささえている. 耳がきこえない作曲家というとおもいだすのはベートーベンだが,すくなくとも壮絶さにおいては著者のほうがはるかにまさっている. 著者の音楽作品とともに,これもまた,えがたい作品だということができる.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 交響曲第一番@Amazon.co.jp

つづく…

生活:健康・医療・医薬, 書評:生活

ストレスをなくすにはいろいろな方法があるはずだが,この本の 2/3 以上の部分は食事や栄養の話だ. いろいろ書いてあるが,それがなぜ腸によいのかは,かならずしもわからないままだ. 食事・栄養以外では瞑想や環境のととのえかたなどについても書いている. いずれにしても,医者が書いた本ではあるが根拠があまりはっきりしないから,民間療法とあまり差はないだろう.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 腸ストレス@Amazon.co.jp

つづく…

知的生産とリテラシー:読書法

会社のかえりには湘南新宿ラインに戸塚から新宿までのっているが,きょうは京浜東北線の人身事故のために電車に約 1 時間,かんづめにされた. そこで iPhone をとりだしたのだが,App Store はうまくつかえないし,Kindle には本をダウンロードしていなかった. これからはここに Kindle 本をいれておくこにしよう.

つづく…

2012-12-21

情報通信博物館:iPhone

私のこどもも iPhone (4S) をつかうようになったのだが,さっそく水没させてしまった. まずソフトバンクにいったところ,3000 円くらいの出費ですむらしいことがわかって安心したが,修理は Apple の店にもっていく必要がある. ソフトバンクで紹介されたクイックガレージという店にもっていったが修理代がたかいのでビックリ!,そこでビックロにいきなおして修理した. クイックガレージがこのさき (この修理代で) やっていけるとはおもえない.

つづく…

2012-12-22

Web とインターネット:電子書籍: Kindle (キンドル)

Amazon.co.jp で Kindle 本をいろいろながめてみると,ととのっているもののほうがすくないことがわかる. Amazon.com が出版した本でさえ,レイアウトはなっていない. その理由はたぶんプレビューが困難だからだろう. いろいろこころみてみて,ようやくただしいプレビューの方法がわかった. しかし,いまのところは iPad でしかプレビューできず,プレビューを目的のひとつとして買った Kindle Fire HD のうえではプレビューに成功していない. 出版まえに表示のされかたをきちんと確認することはぜひ必要なことだとおもうのだが…

つづく…

Web とインターネット:電子書籍: Kindle (キンドル)

Kindle 本をようやく iPad で読めるようにした. そうしてみると,Macintosh 上の Kindle Previewer ではわからなかった不都合がいろいろみつかる. 写真の表示に関する問題点,そして漢字と英字のあいだのスペーシングの問題などだ.

つづく…

Web とインターネット:電子書籍: Kindle (キンドル)

Kindle 本をつくりつつあるのだが,本のプレビューすら,なかなかおもうようにはできない. KDP にファイルをアップロードするところまではそれほど問題なかったが,アップロードして 「変換」 したファイルのダウンロードが失敗する. プロファイルがなんとかというような理由で失敗するのだが,なぜ失敗するのかがわからない. 結局,タイトルがながすぎるのが理由であるらしいことがわかった.

つづく…

Web とインターネット:電子書籍: Kindle (キンドル)

Kindle 本をプレビューするための方法として,Kindle Previewer,Kindle 本をつくった Windows や Macintosh 上の Kindle,アマゾンにアップロードしたあとにつかえる iPad などの Kindle などがあるが,これらの表示はおおきくことなる. 最後の方法がもっとも信頼できるとかんがえられる.

つづく…

Web とインターネット:電子書籍: Kindle (キンドル)

Kindle 本の転送は信頼性がひくい. 買った本を転送するときはどうなのかまだよくわからない. しかし,KDP のサイトからプレビューのために本をダウンロードするときは,本が途中でちぎれることがしばしばある.

つづく…

2012-12-24

DIY (日曜大工) とものづくり・実験:3 次元印刷 (3D printing)・CAD

なかなかうまく動作しなかった 3D プリンタ Printrbot がようやく動作しはじめた. 先々週から問題になっていた extruder の動作不良のおもな原因は,ベアリングにあたっていた木がまだけずりたりなかったことだとわかった. 再度その木をけずると,フィラメントがうまくおくられるようになった. まだ調整は必要だが,テスト印刷しながら調整している. 今週のおもな問題は,Thingsverse などにあるモデルをひろってきて slic3r でスライスしても,ただしいパスが生成されないようにみえることだ.

つづく…

書評:政治・法律・憲法

著者は人口学者として客観的な統計数値にもとづいて政治変革をみる. 同時に著者は EU のなかでのドイツの特殊性,そしてドイツが日本やスウェーデンと共通点があることを指摘している. ほかにもロシア,中国,北ヴェトナム,クロアチアなど,ヨーロッパを中心として世界各国を分析している. 統計に関する議論は一面的なようにもおもえるが,アラブ革命の本のはずがおもわず日本についてもおしえられる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: アラブ革命はなぜ起きたか@Amazon.co.jp

つづく…

文化・教育と学習:教育・大学・研究, 書評:文化・教育と学習

2006 年に書かれた本だが,「ゆとり教育」 改革がうまくいっていないこと,フィンランドの教育にまなぶべきことがあるが,そのまま日本に導入すればよいわけでないことなどを,対話のなかで語っている.フィンランドの教育については,うすい本のわりにはいろいろおしえられる. しかし,日本の教育をどうすればよいかは,あまりみえてこない.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 欲ばり過ぎるニッポンの教育@Amazon.co.jp

つづく…

2012-12-25

書評:Kindle 本, 書評:Web とインターネット, Web とインターネット:電子書籍: Kindle (キンドル)

最近,電子出版体験記が多数,Kindle 本として出版されている. この本の特徴はテキストをつくるのに Google ドライブをつかっていることだろう. 電子出版にさほどの経験がないままにこの本を書いているので内容がうすいという点では,他の類似の本とあまりかわりないだろう. そういう内容にしては 298 円はすこしたかいようにおもう.

この本を読む読んでも,きちんとフォーマットされた本をつくるのはむずかしいだろう. アップロードのしかたもひととおり書いてあるが,「価格設定」 の章ではロイヤリティを 「迷うことなく」 70% にするのがよいなど疑問な内容が書かれ,また,肝心な価格をいくらにしたらよいかについては,なにも書いてない.

もうひとつ追記するが,画像は 350 x 350 くらいがよいと書いている. これはあきらかにちいさすぎる. アマゾンのガイドラインにも反している. ほかにも,まねないほうがよいことがたくさん書いてあるから,注意が必要だ.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 私はこうしてアマゾンから電子出版しました!@Amazon.co.jp

つづく…

書評:Kindle 本, 書評:Web とインターネット, Web とインターネット:電子書籍: Kindle (キンドル)

テキストだけの本,画像だけの本,テキストと画像が両方はいった本という 3 種類のそれぞれに適したソフトウェアを紹介し,つくりかた,アマゾンへのアップロードのしかたも書いている. 出版してから 2 週間くらいのあいだに 2 回改訂し,きちんとメンテナンスしているようだ. それで 100 円だから,お買いどくだろう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 欲ばり過ぎるニッポンの教育@Amazon.co.jp

つづく…

Web とインターネット:電子書籍: Kindle (キンドル)

Kindle 本のなかには,表紙の文字がちいさい本がけっこう多い. iPad (mini でない) くらいの画面でみているぶんにはよいが,Kindle PaperWhite などでみると,ちいさな字はよめない. タイトルがよめないようでは,なかなか買ってもらえないだろう. 1 行 12 文字かそこらにしておくのがよいだろう.

書評:Kindle 本, 書評:Web とインターネット, Web とインターネット:電子書籍: Kindle (キンドル)

著者は 3D プリンタに関する Kindle 本をだして,そこそこ成功している. これはその経験をもとに書かれた本だ. Kindle 本を書くための技術的なことについて書かれた本はすくなくないが,この本はむしろテーマのえらびかたや売り方,メディアの活用,値付けなどを中心に書いている. すでに出版したのが 1 冊だけであるにしては,参考になることがいろいろある.

評価: ★★★★☆

関連リンク: キンドルで本を売る@Amazon.co.jp

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書評:Kindle 本, 書評:Web とインターネット, Web とインターネット:電子書籍: Kindle (キンドル)

Macintosh をつかって Kindle 本をつくることに関する日本語の本としては,もう 1 冊,「Mac ではじめる Kindle 個人出版」 がある. この 2 冊で出版の手順はそれほどかわらないし,あまり高品質をめざしていない点でも一致しているが,くわしく書いている部分がちがうので,比較的,相補的だ. もう 1 冊とはちがってこの本には目次がついているが,リンクははっていないので,やはり本のつくりとしては十分とはおもえない. 読者にはこの程度の品質で満足してほしくないが,入門にはよいだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: Kindle Direct Publishing@Amazon.co.jp

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2012-12-26

書評:DIY (日曜大工) とものづくり, DIY (日曜大工) とものづくり・実験

MIT で 「(ほぼ) なんでもつくる方法」 という講座をひらいている著者が,そこでの fab (ものづくり),そこからひろがった世界のあちこちでの fabについて書いた本だ. 最初に出版されたのは 2005 年だが,そのときは売れなかったのだろう. しかし,今回は日本でもブレークする条件はととのっている.

開発途上国でおこっている問題を解決するには従来のものづくりの方法ではうまく対処できず,そういう場所でこそ fab の必要性がたかいという. また,その方法がすぐに吸収され発展させられていく様子がえがかれている. 日本では 3 か所に FabLab があるとはいえ,まだ普及していない. しかし,これから強力な手段になるのではないだろうか.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: Fab@Amazon.co.jp

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書評:DIY (日曜大工) とものづくり, DIY (日曜大工) とものづくり・実験

Neil Gershenfeld の 「Fab」 (日本語版) を読んだ. この本は 2005 年にアメリカで出版され,すぐに日本語訳されて,ソフトバンククリエイティブから 「ものづくり革命」 というタイトルで出版された. しかし,この本は品切れ (絶版 ?!) になっていて,Amazon.co.jp では古本に 14000 円もの値段がついている. 買いたかったがたかすぎるので,英語版を買った. こちらは 18 ドルだ.

ところが,買ってまもなくオライリーから日本語版が再刊された. それほど時間をかけて読むつもりもなかったので,日本語版を読んだ. 感想はここに書いたとおりだが,開発途上国でこそ必須のツールになっているというのは刺激的だ.

書評:政治・法律・憲法, 政治・法律・憲法, 政治・法律・憲法:民主主義

著者にとっては,エジプトでムバラク政権がたおされたことが予想外のできごとだった. これまで私はインターネットのおかげでこれまでできなかった革命がおこったと単純にかんがえてきたが,著者によればそれはただしくない. エジプトでは年長者はムバラクに対立していないし,この革命にかならずしも支持していないという. そういう 「断絶」 の存在をこの本はおしえてくれる. 「断絶」 の存在にもかかわらずムスリム同胞団はうまくたちまわったことが書かれている. それが,(この本は選挙よりまえでおわっているが) 今度はかならずしも若者の支持をえていないにもかかわらず,政権獲得につながったのだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 中東民衆革命の真実@Amazon.co.jp

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書評:社会・経済, 社会・経済

タイトルからは創造工学かなにかをおもいだす. まったくトリッキーなタイトルだ. アマゾンの内容紹介でも内容はよくわからないが,これは社会学の方法論の本だ.

著者は社会学者であり,従来の日本にはびこっていた単に海外から学説を輸入するだけの 「学」 を脱却し,1970 年代にオリジナルな社会学を構築することをめざしてきた. その後さかんになった日本の社会学の先駆者なのだろう. この本は活字からしてふるびているが,日本の文科系学問がまだグローバル化していないなかでは価値をもちつづけているといえるだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 創造の方法学@Amazon.co.jp

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2012-12-27

書評:Kindle 本, 書評:Web とインターネット, Web とインターネット:電子書籍: Kindle (キンドル)

著者は日本でははやい時期に Kindle 本の出版をてがけて,その結果にもとづいてこの本を書いている. 著者のさまざまな苦労がこの本に反映されている. だから,この本にしたがえば,ともかくも Kindle で出版することができるだろう.

しかし,この本の目次をみると混乱する. 目次から章立てがわからないし,「余白の設定」,「フォントサイズの指定」などの見出しのもとに書いてあるのは Google Document の設定であって,出版する本のための設定ではない. 目的と手段がまざっているのでわかりにくい.

この本では HTML でアマゾンにアップロードすることをすすめている. しかし,アップロードするまえにプレビューしたほうがよいから,Kindle Previewer を使用したほうがよいだろう. それをつかって mobi (EPub) 形式のファイルをつくって,それをアップロードしたほうがよいだろう. というわけで,この本から吸収するべきノウハウはいろいろあるが,すすめられない点もいろいろある.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: Kindle自費出版ガイド@Amazon.co.jp

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Web とインターネット:電子書籍: Kindle (キンドル)

きょう午後 1 時ごろ,まだ後悔してない Kindle 本をアマゾンからダウンロードしようとした, なんどやっても,延々と時間がかかったすえにエラーになったり,47 MB のファイルが 9 MB や 17 MB にちぎれたりした. 夜 9 時すぎにダウンロードをこころみると,あっさり成功した. 午後 1 時はアメリカで前夜 8 〜 11 時であり,もしかするとそのくらいの時刻にアマゾンのサーバをアクセスするひとがおおいということだろうか?

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2012-12-28

政治・法律・憲法, 政治・法律・憲法:民主主義

衆議院議員選挙で民主党は惨敗し,日本維新の会と同程度の弱小政党になってしまった. 朝日新聞によればその支持率は 1 桁になっているという. 参議院ではまだ半数にちかい勢力があるが,つぎの選挙では弱小化するだろう. もはや自民党に対抗する勢力になることはないだろう. これは,日本では 2 大政党制そのものが無理だったことを意味しているのではないだろうか.

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政治・法律・憲法, セキュリティ・安全・安心と秘密・プライバシー保護:災害・混合汚染・公害と不安感

原子炉の再稼働ができなければ電力が高騰し日本の産業に深刻な影響をあたえる状況であるにもかかわらず,原子力規制委員会で再稼働のための条件をあきらかにするのに時間がかかっている. すみやかに再稼働の条件をあきらかにするためには,原子力規制委員会に関して,委員会というものに関する常識をやぶる改革をする必要があるだろう.

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情報通信博物館:コンピュータ館

安価なカラーレーザ・プリンタということで,おとどしの 12 月くらいにおもわず買ってしまった LexMark C544dn を,年賀状の印刷につかってみた. 手差しで 1 枚ずつ,はがきをおくらなければならないのは覚悟のうえだが,さらに 1 枚印刷するごとに完全に初期状態になるまで待つところは泣けてきた.

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Web とインターネット:電子書籍: Kindle (キンドル)

Kindle 本に縦横比が 1 対 1 でない画像をいれると,なにもしなければ横長の画像と縦長の画像のサイズがかわってしまう. サイズをそろえるには縦長の写真の両側に空白をいれて縦横比を 1 対 1 にするのがよいだろう. Macintosh では Photo Edit Studio をつかって加工することができる. HTML の指定をつかってもっとかしこくやる方法もあるだろうが,それだといつもうまく表示されるとはかぎらないだろう. この愚直な方法のほうがたぶんうまくいく.

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2012-12-29

書評:Kindle 本

この本のテーマにはとても興味があるのだが,まず,(すくなくとも Kindle Fire HD では) 行間がつまりすぎているうえに,文字メニューでひろげることができない.これでは読む気がおこらない.(iPad なら行間がかえられないから,かえってうまく表示される.) ちゃんとレイアウトをテストしてから出版してほしいものだ.

評価: ★☆☆☆☆

関連リンク: 偽善エコ@Amazon.co.jp

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書評:Kindle 本

内容以前にまず,(すくなくとも Kindle Fire HD では) 文字がおおきすぎる.文字メニューで最小サイズをえらんでもおおきすぎて,1 行に表示できる文字数がすくなすぎる.これでは読む気がおこらない.(iPad なら,なぜか比較的うまく表示される.) ちゃんとレイアウトをテストしてから出版してほしいものだ.

評価: ★☆☆☆☆

関連リンク: オーストラリア永住権申請@Amazon.co.jp

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書評:Kindle 本, 文化・教育と学習:教育・大学・研究, 書評:文化・教育と学習

内容紹介には 「日本初の e ラーニング大学として開学した八洲学園大学」 とあるが,この大学について,それ以上の説明はなにもない. この大学を知らないひとはこの本を買わないだろうということかもしれないが,アマゾンで出版するのだから,ちゃんと説明するべきだろう. しかも,ほんとうに開学するまでしか書いてない. 「日本初の e ラーニング大学として開学した」 と書いたからには,最低限はその結果について書くべきだろう.

もうひとつ,本の体裁に関することを書いておこう. この本には一応,目次らしきものがある. しかし,Kindle 本の構造としては目次がないので,メニューから目次をアクセスしようとしてもできない. 本の構造はきちんとつくってほしい.

評価: ★☆☆☆☆

関連リンク: 開学日記@Amazon.co.jp

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2012-12-30

書評:Kindle 本, 書評:Web とインターネット, Web とインターネット:電子書籍: Kindle (キンドル)

ほかにも同様の本があるが,この本も行間がつまりすぎていて,(Kindle Fire HD では) メニューでひろげられない.(iPad なら行間がかえられないから,かえってうまく表示される.)  こういう,レイアウトがおかしい Kindle 出版ノウハウ本は信用できない. 実際,あやしいことがいろいろ書いてある.

この本では docx でアップロードすることをすすめているが,そのためにレイアウトがおかしくなっているのだろう. パソコン上で Kindle Previewer をつかって EPub 形式の本をつくり,それをアップロードするのがよいだろう.

この本では半角のスペースがけされることがあるから全角をつかうことをすすめているが,それではスペースの幅がかわってしまう. たとえば,ユニコードで U+00A0 という半角のスペースをいれればけされないから,こういう方法をとればよいだろう.

こういう不適切なこと以外でほかの本に書いてないことはほとんどないようだ. だから,この本を買う必要はないだろう.

評価: ★☆☆☆☆

関連リンク: Kindle 本を出版できる@Amazon.co.jp

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Web とインターネット:電子書籍: Kindle (キンドル)

Kindle 本の表紙は文字もふくめて JPEG 形式でつくる必要がある. つくりかたはいろいろかんがえられるが,Macintosh では Keynote をつかってつくるのが比較的よいようにおもえる.

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書評:Kindle 本, 書評:Web とインターネット, Web とインターネット:電子書籍: Kindle (キンドル)

Kindle 本出版に関する Kindle 本のなかには Microsoft Word をつかっているものが多いが,この本では sigil という epub 形式のファイルを編集するためのソフトウェアをつかっている. KDP は一応 Word にも対応しているが,あやしい. 一番安心できるのはパソコン上で KindleGen をつかって epub 形式のファイルをつくることだとおもうが,epub ファイルを編集するプログラムをつかう方法も比較的よいのだろう. この本がレイアウトなどにおいて比較的うまくできていることが,それを証明している.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 電子書籍を個人出版しよう@Amazon.co.jp

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