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DIY (日曜大工) とものづくり・実験:3 次元印刷 (3D printing)・CAD

デザイナとのコラボレーションのための新方針

今年 (2017 年) 1 月以来デザイナとのコラボレーションをめざしてきたが,2 回の失敗を経て,そのためにあたらしい方針をたてた. 以前,螺旋 3D 印刷はデザイナとのあたらしいかたちのコラボレーションを可能にするとかんがえて,「「螺旋走査線 3D 印刷技術」をつかった照明器具デザイナーとのコラボレーションの可能性」について書いた. しかし,コラボレーションのかたちを制約すると,コラボレーションを成立させることがむずかしくなる. 理想は理想として,とりあえず成功させるためにはもっと条件をゆるめる必要があると感じるようになったので,つぎのような新方針をたてた.

新方針

デザイナがもつ能力はそれぞれちがっている. これまでの (失敗をかさねてきた) 経験では,よいコラボレーションにするためには,相手のデザイナにあわせて,それぞれちがったやりかたが必要なようにおもう. そのため,私としては相手にあわせられるように,ある程度の自由度をもたせられるようにしたい. まずかんたんな提案をデザイナにしてもらえればよいとおもう. それによって契約するかどうかをきめたい.

最初のステップ

私がこれまでやってきたのは螺旋 3D 印刷という技術を応用してつくった, 内部に光源 (LED) をもつもの (つまりひろい意味での照明器具) が中心だ. しかし,最初のコラボレーションのテーマは光源を内蔵することにしばられなくても よいと (いまは) かんがえている. 螺旋 3D 印刷でつくったものは,外から光をあてても魅力的にひかるとおもっている. いまの私の Web ショップ (デイシン Dasyn) でも光源をもたないものを売っているが,いまのところは 3D 印刷のサンプル程度のものだ.

ただし,螺旋 3D 印刷という技術の特性は理解して,活かしてもらいたいとかんがえている. それをいかさなければ,この技術をつかう利点がないからだ.

追記 (2017-9-25): 「螺旋 3D 印刷という技術の特性」とだけ書いたが,「デザイナとのコラボレーションのむずかしさ」に書いたことをもとに,もうすこし書いておく. この技術は generative design のための技術だ. 造形するためのプログラムは私が書くが,そのプログラムが「デザイン」を創発 (emerge) する. このプロセスを制御することで高次のデザイン (基本デザイン) を実現することができるから,基本デザインはデザイナのものとすることができる. しかし,デザイナがデザインの細部まですべてきめようとすると,このプロセスは破壊されてしまう.

先の見通し

しかし,コラボレーションがうまくいくことがわかったら,照明器具もふくむ螺旋 3D 印刷製品全体のブランディングを依頼できることがのぞましいとかんがえている. 上記のようにすでに Web ショップをもっているが,それを維持するかどうかはともかくとして,ビジネスのためには,なにかしら Web を利用することは必須だろうとかんがえている. その Web サイトをどうするかも,当然,デザイナにかんがえてもらいたいことだ. Web 以外つまり実世界でなにをするのがよいかも検討するべきことだ.

しかし,一度にそこまではいけないとおもうので,まずはデザイナに会って私の意図を説明し, 最初のステップとしての提案をしてもらえればとかんがえている.

関連項目:

キーワード: ジェネラティブ・デザイン, ジェネレーティブ

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