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小松美羽展をみてきた

日本橋三越で 12 月 5 〜 16 日にひらかれている小松美羽 (こまつみわ) 展をみてきた. 大英博物館でも作品が常設展示されるようになったといわれる作家だが,小松を紹介するテレビ番組をすこしみただけで,絵の具をなげつけて描く力強さと「独特の死生観」といわれる表現にひかれて,いそがしいなかでもぜひ見たいとおもい,日本橋までいってきた. 写真ではわからない表現をみることができてよかったが,そのほかにも,おおくの絵にやぶれた対称性があること,猫をふくむ 13 の干支など,興味をひかれることがあった.

絵の具をなげつけて書いた部分などには,絵にあつみがあり,色彩も派手だ. 一方でこまかい墨絵のような,色のない平面的な部分もある. どの絵もキャンバスの横にも描いてあるから,額にはいれられない.

5 日には三越の吹き抜けの部分でライブ・パフォーマンスをしたようだ. そのようすは Web でもみることができるが,会場でもあちこちでビデオがながされていた. 白い衣装を着て,まず祈り,それからハイテンションで描きまくるところは,まさに巫女だ (12/18 追記). そのビデオをみると 2 枚のキャンバスのあいだにも描いている (右下の写真でもわかる). 描いたキャンバスは展示されていたが,あいだの部分はどうしたのだろうとおもった.

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eto.jpg 三越でのライブ・パフォーマンスで描いた 2 枚の絵はかなり差があるが,2 枚組の絵のおおくは左右対称にちかい. しかし,はっきりちがう部分もある. つまり,対称性がやぶれている. 干支を描いた絵は上下に干支の動物が対称にちかくえがかれている. しかし,中央にはちいさな動物がえがかれていて,これは対称性をやぶっている.

干支を描いた絵は 12 枚ではなくて 13 枚ある. 通常の 12 枚のあとに「猫年」があるのだ. そのときは知らなかったが,干支をきめるときに猫がおくれてついたので猫は干支にはいらなかったという話から,きているらしい. それにしても猫のはいった干支はめずらしい. 13 枚の干支はキャンバスにかかれたものとシルクスクリーンのものとがあった. シルクスクリーンのほうはもりあがっていないが,それをのぞくとよく似ている.

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