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DIY (日曜大工) とものづくり・実験:3 次元印刷 (3D printing)・CAD

透明度のたかい PLA がふたたび入手可能になった

ここ 1 〜 2 年,透明度のたかい PLA の入手がむずかしくなっていたので,PLA から PETG へのきりかえをかんがえていた. しかし,最近ふたたび透明度のたかいものが入手できるようになったので,やはり PLA を中心につかっていこうとかんがえている.

透明度のたかい PLA が入手しにくくなっていることはつぎの記事に書いた.

透明度のたかい PLA がみつからないので PETG の使用をかんがえている

楽天の 3D デザインランプ販売では PETG をつかったものを中心にしている. PETG には割れにくいという利点もあるが,むしろつぎのように欠点がめだってきた.

欠点としては,まず表面がマットになりやすい (なめらかにならない) ということがある. 印刷速度をおさえれば比較的なめらかになるが,PLA にはおよばない. 3D デザインランプの利点はきらめき感だが,表面がマットだときらめきがそこなわれる.

また,PLA とくらべると紫外線によわいというのも欠点だ. どういう環境でどのくらいもつのか,実験はしていないが,すくなくとも日光があたる場所での使用には適さない. LED は青い光はだすが紫外線はすくないので,外光があたらない場所でつかうには問題ないのではないかとかんがえている. しかし,やはり不安はある.

さらに,きずがつきやすいのではないかというのも不安な点だ. PLA は硬いから割れやすい一方できずはつきにくい. だから,PLA のほうがやはりのぞましいとかんがえられる.

私からはみえない原因もあったのだとおもうが,品質のよい PLA フィラメントが入手しにくくなっていたおおきな原因は PLA の供給の逼迫にあったとかんがえられる. PLA は生分解性プラスティックなので,プラスティックが有害視されるなかで,やや有利になっている. プラスティックのストローを廃止しようというながれのなかで,ヨーロッパなどでは PLA だけは許容されていたようだ.

いったん供給が逼迫するとなかなか回復しないのだとかんがえられるが,ようやく最近は PLA フィラメントの生産も容易になってきたのではないかとおもわれる. 最近購入してしらべたところでは,つぎの 2 種類のフィラメントの透明度がたかいようだ.

PeachClover の透明フィラメントは以前からあるが,あまり品質はよくなかった. しかし,最近買ったものは透明度がたかい. おなじブランドで太巻きのものもあるが,こちらは透明度がひくい. 細巻きのものも,気をつけないと透明度がひくいものを買ってしまう危険があるだろう.

Pxmalion ブランドの透明 PLA フィラメントも以前からあるが,これも品質はよくなかった. 以前とは製造者がかわっているのではないかとかんがえられる. 最近買ったものは透明度はたかいが,化粧巻きになっていないのでフィラメントがまっすぐでなく,テンションも変化するようだ. リールの周囲がなめらかでないことも気になる.

まだ PeachClover のほうはあまりつかっていないので,もうすこしつかってみてから,どちらをつかうかきめようとおもう.

透明度のたかい PLA フィラメントが入手できるようになったといっても,つかえそうなのは現在この 2 種類だけであり,安定的に供給されるかどうかはうたがわしい. PETG のほうが多数のメーカーでつくられていて,供給は安定している. 3D デザインランプに使用する材質の選択にあたって,どういうポリシーでのぞむか,やや判断しづらい.

2021-2-21 追記:
PeachClover のフィラメントはその後,透明度がさがって魅力がなくなった. 添加物を変更したのだとかんがえられる. Pxmalion のほうは透明なものが入手できなくなっている. やはり安定的に入手することはむずかしいようだ. いまは Alibaba でメーカーにといあわせて,透明度のたかいものを入手しようとかんがえている.

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