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DIY (日曜大工) とものづくりアーカイブ

0001-01-01

tetu_bn_161.gif 書評・読書カテゴリーには私が Amazon や BK1 に投稿した書評や,本について書いた文章をあつめています. 以前はすべての書評をひとつのページにいれていましたが,書評の数がおおくなり,書評・読書カテゴリーのページがながくなりすぎたので,書評・読書カテゴリーを分割しました. 書評以外のカテゴリーにあわせて, DIY (日曜大工) とものづくりWeb とインターネットインタフェース,アメニティとデザインセキュリティ・安全・安心と秘密・プライバシー保護メディア・アート・イベント・エンターテイメント仕事と起業心理思想・哲学・宗教情報学・計算・プログラミング政治・法律・憲法教養・教育と学習歴史環境・エネルギー生活知的生産とリテラシー社会・経済言語・コミュニケーションとネットワーキング というように書評を細分するようにして,書評カテゴリーのページにはそれらに分類しづらいものをあつめました. なお,このページは各カテゴリーのページの先頭に表示されるように,意図的に投稿日時を 0001-01-01 00:00:00 としてあります (実際の投稿日時は 2007-11-03 10:39 です).

2008-09-06

私がオーディオに興味をもったのは,中学にはいったころの 1960 年代末のことでした. そのころから主要なオーディオ雑誌として,いまでもある 「無線と実験」 と 「ラジオ技術」 とがありました. いまでは他にもいろいろな雑誌がありますが,小学生のときによく買っていた 「子供の科学」 の電子工作を経由してこの世界にはいってきた私には,いまでも他の雑誌よりはこれらの雑誌のほうが興味があります.

つづく…

2010-06-18

最近,たまたま I/O という雑誌を買った. まれに買ったことはあるが,最近はなかった. かつてはみんなが自作したコンピュータやソフトウェアの記事を投稿していたし,私自身も投稿したことがあった. しかし,いまではすっかりさまがわりしている.

つづく…

2010-09-14

まえから気になっていたこの本をやっと買った. カバーをふくめて,あやしいイラストが何枚かはいっていて期待したくなる (?!) が,はずれた :-)  NAND のような基本的なものを中心とする IC 10 個だけで一応動作する CPU がつくれる. 配線もそれほど複雑ではない. スキルは必要だが,ある程度,電子工作をつくった経験があれば,たぶんつくれるだろう.

メモリが ROM だけで,CPU からはかきこみができないところがちょっと機能不足だが,それをのぞけば最低限のしかけはもっている. この CPU をもとに,すこし変化させてつくることができればもっとよいが,そこまでできるひとはかぎられているのだろう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: CPUの創りかた@ [bk1] CPUの創りかた@Amazon.co.jp

つづく…

2011-07-18

ルーターのためのオープン・ソースのプログラムはいろいろあるから,それをのせてルーターをつくることに関してはすでにいろいろ本や Web 上のドキュメントがある. しかし,そういうプログラムは複雑なので,読んで理解するのは容易でない. この本は自分でルーターもどきのプログラムをつくることによってネットワークのしくみを理解することをすすめている. ネットワークに関してはこういう本はほかにないだろう. 貴重な本だ.

しかし,この本のはじめにはイーサネットやインターネット・プロトコルの説明もすこしあるが,初心者にわかる説明ではない. ほかの本でかなり勉強してからでないとこの本を読むのはむずかしいだろう. 「自分でつくる」 という方針なら,スクラッチから全部の標準機能をつくることはとうていできないだろう IP ルーターよりも,もっとかんたんなプロトコルをつくってみせるほうがいいようにもおもう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: ルーター自作@ [bk1] ルーター自作@Amazon.co.jp

つづく…

2011-10-05

かんたん・安価につくれる電子工作が 30 ちかくも紹介されている. かんたんにつくれるのはよいが,なぜ音や光がでるのかといった原理についてはほとんど説明されていない. 読者がむずかしい説明をもとめていないことはわかるし,IC はブラックボックスでしかないが,すこしは裏にあることも書いたほうがよいのではないだろうか.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 新電子工作入門@ [bk1]新電子工作入門@Amazon.co.jp

つづく…

2011-10-09

電子工作の本というと,どういう部品を買ってどうくみたてて…というのがつぎつぎと書いてあるという印象だが,この本はずいぶんちがう.

1 章は電子ブロックでつくれるいろいろな回路について書いている. かつて電子ブロックをつかったひとにとってはなつかしいだろうが,さわったことがないひと,もっていないひとには意味のない章だ. 逆に,電子ブロックを買ったひとは,この本をよまなくてもつくれるはずだ.

2 〜 5 章は電気・電子の基礎について書いている. こちらは電子工作を (つくるのでなくて) 理解するために必要な知識だが,電子工作そのものではない.

つまり,この本は電子工作をしたいひとにとって直接やくにたつ本ではない. しかし,つくりかたばかりの電子工作の本で理解できないことが,この本をあわせて読むと理解できるかもしれない.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 電子工作物語@ [bk1]電子工作物語@Amazon.co.jp

つづく…

2012-08-26

「ものづくり革命」 という本を書き,MIT で 「(ほぼ) なんでもつくる方法」 という講座を毎年ひらいているニール・ガーシェンフェルドから影響をうけて,世界中にファブラボという工房がつくられているという. 日本にはつくばと鎌倉にあり,著者は鎌倉のファブラボを開設した. この本の中心は著者の MIT での受講経験と鎌倉のファブラボを中心とする経験だ. この本を読むだけでも,3D プリンタなどをつかってものづくりがしたくなってくる. もっと時間があれば…

評価: ★★★★☆

関連リンク: FabLife@Amazon.co.jp

つづく…

2012-09-22

I/O という雑誌はかつては製作記事がぎっしりつまっていた. 最近はパソコンの解説的な記事がおおくなってしまって残念だが,この号は自作派を鼓舞する記事が満載されている. 自作派のなかでも昔よりは軽い自作が中心になってしまっているのだろうが,この号には軽い自作派でもできるいろいろな方法がとりあげられている. 電子工作の雑誌はほかにもあるが,高い. まだつくったことがないひとも,この,気軽に買える値段の雑誌を買って,自作に挑戦してみるとよいのではないだろうか.

評価: ★★★★★

関連リンク: I/O@Amazon.co.jp

つづく…

2012-11-02

手芸と電子回路をくみあわせて,ひとや環境に反応してひかったり,うごいたりする作品をつくっている. 3 つの章からなっていて,イントロダクション,「テクノ」 とはいえない入門作品のつくりかた,そして 3 章が本命の,Arduino などをつかった作品のつくりかたを紹介している.

ところが,なぜか 2 章までがカラー印刷されていて,3 章は 2 色印刷だ. 作品そのものはそれなりにおもしろいが,完成品の写真は本の最初の部分をみる必要がある. その写真もあまり魅力的にはうつっていない. もっとテクノ手芸のおもしろさをひきだしてもらいたいものだ.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: テクノ手芸@Amazon.co.jp

つづく…

かつては手工業的な方法で成功することができたが,大量生産の時代 20 世紀にはそういう方法で対抗できなくなった. 電子工作でも 1970 年代にアマチュア無線の全盛期をむかえたが,その後はわけのわからないマイクロチップの時代になったと著者は書いている. しかし,安価な 3D プリンタや CNC ツールの登場によって,だれでも工業生産の手段をてにいれることができるようになった. これが著者のいう 21 世紀の産業革命だ.

この本ではどんなツールがあり,それをつかっていまアメリカ中心になにがおこっているかを紹介している. 日本にはすぐれた町工場がたくさんあるが,こういうもっと小規模な “ホーム工場” を起業したひとはまだわずかだ. この本をきっかけに,どんどん,すそ野がひろがっていくことを期待したい.

評価: ★★★★☆

関連リンク: MAKERS@Amazon.co.jp

つづく…

2012-12-26

MIT で 「(ほぼ) なんでもつくる方法」 という講座をひらいている著者が,そこでの fab (ものづくり),そこからひろがった世界のあちこちでの fabについて書いた本だ. 最初に出版されたのは 2005 年だが,そのときは売れなかったのだろう. しかし,今回は日本でもブレークする条件はととのっている.

開発途上国でおこっている問題を解決するには従来のものづくりの方法ではうまく対処できず,そういう場所でこそ fab の必要性がたかいという. また,その方法がすぐに吸収され発展させられていく様子がえがかれている. 日本では 3 か所に FabLab があるとはいえ,まだ普及していない. しかし,これから強力な手段になるのではないだろうか.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: Fab@Amazon.co.jp

つづく…

Neil Gershenfeld の 「Fab」 (日本語版) を読んだ. この本は 2005 年にアメリカで出版され,すぐに日本語訳されて,ソフトバンククリエイティブから 「ものづくり革命」 というタイトルで出版された. しかし,この本は品切れ (絶版 ?!) になっていて,Amazon.co.jp では古本に 14000 円もの値段がついている. 買いたかったがたかすぎるので,英語版を買った. こちらは 18 ドルだ.

ところが,買ってまもなくオライリーから日本語版が再刊された. それほど時間をかけて読むつもりもなかったので,日本語版を読んだ. 感想はここに書いたとおりだが,開発途上国でこそ必須のツールになっているというのは刺激的だ.

2013-01-04

3D プリンタについての本格的な紹介は紙,Kindle あわせても,ほかになく,この本だけだろう. この本はおもにビジネス用のプリンタやツールを紹介していて,最近さまざまある個人向けのキットなどについての記述はわずかだが,個人でやるにしてもこの本に書いてあることは前提知識として,やくにたつだろう.

なお,この本にはない個人使用のための 3D 印刷については Kindle 本の 「汗と涙の激安 3D プリンタ Printrbot くみたて・調整」 がある.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 3Dプリンター&周辺ツール活用ガイド@Amazon.co.jp

つづく…

2013-01-08

この本に書かれているのは,芝生を野菜園にかえたり,エスプレッソ・メーカーを改良したり,鳥小屋をつくったりという,その気になればだれでもできそうなことだ. しかし,その過程でのいろいろな失敗と,それにもかかわらずねばりづよく完成をめざすところがえがかれている. そういう比較的たわいのない内容であるわりには高価な本ではあるが,DIY への勇気をあたえてくれるだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: Made by Hand@Amazon.co.jp

つづく…

2013-06-20

タイトルに 「自宅ではじめる」 ということばがついているが,内容にはとくに 「自宅」 にむすびつくものはない. 3D CAD と 3D 印刷の入門書だ. 高価な 3D CAD ではなく無償の Autodesk 123D をつかって,さまざまなオブジェクトをデザインしている. そして,比較的安価に 3D 印刷ができる方法を紹介している.

しかし,すでに自宅で 3D 印刷をしている自分からみると,紹介されている 3D プリンタは個人で買う気になるものより高価だ. デザインの方法が単純なかたちをつみかさねていく方法にかぎられている点もやや不満だ. しかし,まだ 3D 印刷関連の本がすくないなかでは稀少な本といえるだろう.

なお,この本にはない個人使用のための 3D 印刷については Kindle 本の 「汗と涙の激安 3D プリンタ Printrbot くみたて・調整」 がある.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 自宅ではじめるモノづくり超入門@Amazon.co.jp

つづく…

2013-06-21

著者は小規模の製造業 「マイクロモノづくり」 を実践し,同様のモノづくりをしているひとたちをこの本で紹介している. 成功例だけみてもあまり参考にはならないが,もっとも印象にのこったのはクリス・アンダーソンが 「Makers」 に書いたアメリカの状況と日本とくに東京のちがいだ. 日本で 1000 個くらいの小規模モノづくりをめざすなら,日本のつよみを知り,それをいかす必要があるということだ.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: マイクロモノづくりはじめよう@Amazon.co.jp

つづく…

2013-07-25

第 1 特集は最近話題の 3D プリンタだ. 3D プリンタの種類,3D モデリング,つかいかた,実例など,ある程度のことは書いてある. しかし,これまでほとんど知られていなかった 3D プリンタについて,特集のうちの半分だけ書いたのでは十分でない.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: Software Design@Amazon.co.jp

つづく…

2013-07-31

日本語の 3D プリンター関係の本はまだかぎられているが,この著者はこの本や Kindle 本を ふくめると 3 冊以上書いている. ほかに書くひとはいないのだろうか?

この本にはいままでの本にはなかったあたらしい開発例がとりあげられているが,ストーリー そのものはこれまでの本とそれほどちがっているわけではない. 本を書きすぎという印象は否定できない.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 3Dプリンター革命@Amazon.co.jp

つづく…

2013-12-01

「3D プリンターのすべて」 だけをレビューする. 3D 印刷や 3D プリンタについて最近はいろいろ書いたものがあるが,たいていはつかってもみないで書いているようにみえる. この記事では実際につかってみて,さまざまな問題点をかぎられた記事スペースのなかにうまくとりこんでいる. 一般人にとっては 「高級機種」 である Replicator 2X でも,つかいこなすのはたいへんだということがよくわかる.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 日経 TRENDY 2013年 11月号@Amazon.co.jp

つづく…

2013-12-14

3D プリンタの本は最近,何冊も販売されている. しかし,一般人でも手のとどく範囲のプリンタをつかいこんで書いた本はまだ日本語ではこの本だけだろう. 3D プリンタの構造,あつかいかた,データのつくりかた,そして部品から 3D プリンタをつくることまで書いてある. うすい本だから,この本をよんだだけでここに書いてあることが全部できるとはおもえないが,3D プリンタがどういうものなのか,この本をよめば,かなりわかるだろう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 3Dプリンタではじめるデジタルモノづくり@Amazon.co.jp

つづく…

2013-12-30

3D プリンタの原理からつかいかた,モデリング,応用まで,パランスのとれた内容だ. 最近 3D プリンタの本がつぎつぎ出版されているが,バランスという点ではもっともよくできているだろう. 3D プリンタとはどういうものか知りたいひとがかじってみるにはよい本なのではないかとおもう. しかし,著者はたぶん,ちょっとだけ 3D プリンタをつかってみたという程度であるようにみえる. この本だけ読んで実際に 3D プリンタをつかってみると,たぶん,そんなにうまくはつかえないのではないかとおもう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 「3Dプリンタ」で遊ぼう@Amazon.co.jp

つづく…

タイトルからすると 3D プリンタについての記述が中心であるべきだが,実際にはプリンタじたいについての記述は 20 ページくらいしかない. 大半のページは 3D モデリングにあてられているから,あまり適切なタイトルではない. モデリングに関する本はすでにいろいろあるが,3D プリンタを意識したモデリングの本はすくないことをかんがえれば,存在価値はあるのだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 3Dプリンター実用ガイド@Amazon.co.jp

つづく…

2014-01-26

最近 3D プリンタの本がいろいろ売りだされているなかで,いま,一般のひとがはばひろい知識をえるのに適した本だといえるだろう. どういう製品があり,どういうものがつくれるかが,写真で紹介されている. 文章でこまごま説明されても,しろうとにはわからないから,とりあえずはこれでよいだろう. 主要なページはカラーでないのが残念だが,いろいろな最新の話題が写真とともに説明されている. 3D プリンタを発明したのは日本人だというちょっと興味をひかれる歴史も,写真とともに紹介されている. ほかの本からはえられにくい,いろいろな内容がふくまれていて,読む価値があるといえるだろう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 3Dプリンターがわかる本@Amazon.co.jp

つづく…

2014-04-10

日本で書かれた 3D プリンタの本も数おおくなったし,それぞれ特徴がある. しかし,1 冊でひととおりわかるバランスのとれた本という点ではこの本にゆずることになるだろう. さまざまな 3D 印刷の方法やメーカー,パーソナル・ファブリケーション,バイオ・プリンティングなど,最近話題になったことがひととおり,とりあげられている.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 3Dプリンターが創る未来@Amazon.co.jp

つづく…

2015-02-07

アマチュアでもものづくりができるようになった時代の「熱」をつたえる本だ. ものづくりに関してプロとアマチュアの差がすくなくなったと書いている. 減ったのは事実だが,とくにハードウェアに関しては,売り物をつくるのはそんなに容易なことではない. 著者は「熱」にうかれて,そこに気づいていないようにみえる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: Maker ムーブメント宣言@Amazon.co.jp

つづく…

2015-02-20

3D プリンタが登場してからずいぶん時間がたつのだが,この本にはまだ熱気や興奮,そして過大な期待が感じられる. この本が示唆しているさまざまな可能性は感じつつ,だまされないようにしたほうがようようにおもう. この本には 3D 印刷やデザインに関するさまざまな用語が登場するが,たとえばそのひとつである "design as programming" という単語を Web でさがしてもみつからない. 著者の造語かもしれない.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 3Dプリンタの衝撃

つづく…

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螺旋 3D 印刷技術を使用してつくったこのような「3D デザインランプ」を 3d-dl.com で売っています.

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